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カテゴリ:◇おわら風の盆( 121 )

『おわらの記憶』

『おわらの記憶』_c0196076_22522533.jpg


ちょっとまえ(2013年)に出た本ですが『おわらの記憶』(おわらを語る会編・著 桂書房)を読みました。

富山県内でおこなわれる祭りや行事のなかでも、とびぬけて全国的な知名度は高く
よく知られているわりには、その由来や来歴には謎が多いおわら風の盆、その謎に迫る本です。

祭りや郷土芸能について書かれた本を読むと、たいていは「通説をなぞっただけで何の発見もない」か
「自説を主張するだけで知りたいことが何も書かれていない」かのどちらかで、がっかりすることがほとんどです。
この本は複数の研究者が、文献を丹念に読み込んで、判りうるギリギリのところまで切り込んでいくのが面白く
当然、判らないことが多いのですが、その判らなさも多方面に想像をひろげられるように配慮されています。

こういった類の本の値打ちは、著者の対象に対する愛情の深浅によって決定づけられるものだな、と改めて思いました。
もちろん「へー そうだったのか」といういうような内容もたくさん含まれています。


つづきはこちらから
by dendoroubik | 2019-12-18 05:00 | ◇おわら風の盆 | Trackback | Comments(2)

「燈火 風の盆」

「燈火 風の盆」_c0196076_07104961.jpg


2020年9月公開予定の映画『燈火 風の盆』のノベライゼーションを読みました。
昨年、この写真を撮った日だったか、おたや階段下でカメラがまわっていて「映画を撮ってる」
というようなことを小耳に挟みましたので、あのシーンも登場するかもしれないと楽しみです。

主人公は踊り子引退間近の鏡町の女性で、大野いとが演じています。
八尾出身の柴田理恵はぜったい出るだろうと思っていたら、なんと主人公の母親役。
いくらなんでもキャスティングにムリがあるのでは? とツッコまれるまえに
小説でも「両親に顔が似ていない」と予防線が張られていました(笑)
両親ではなく、会ったことのない鏡町の芸者だった主人公の曾祖母(橋本マナミ)に似ている
とまわりから云われ、これはストーリーの伏線になっています。

ストーリーは「まさか」と思うような浮世離れした展開の連続でしたが
「お伽噺」だと思って映像で見ると、またちがった説得力を持つのかもしれません。
高岡に嫁ぎ、初老になった橋本マナミが何十年かぶりに風の盆へ出かけて踊り流しながら
かつての恋人を探すシーンなんか想像すると、ちょっとグッときてしまいそうです。
登場人物は八尾の紙漉き、高岡の鋳物師、井波の彫刻師と、富山の伝統工芸勢揃い。
宇奈月温泉なんかも登場して、富山観光への配慮が行き届いていますね。

それにしても「風の盆恋唄」「風の棺」「愛の流刑地」「月影ベイベ」やこの映画にしても
どうして、決まったように越中八尾に「東京」から人が来るところから物語がはじまるのでしょう?(笑)


by dendoroubik | 2019-11-10 20:00 | ◇おわら風の盆 | Trackback | Comments(4)

おわら風の盆 2019 エピローグ ~折鶴の髪飾り~_c0196076_09470919.jpg


9月1日の昼過ぎから翌2日早朝までのおわら見物でした。 今年はたった1日だけ・・・といっても
15時間以上 ぶらついてるわけですから「たった」という表現は適切ではないかもしれません(笑)
3日に仕事を終えてから再び駆けつけることも考えないでもなかったのですけれど
天候が不安定だったのと、自分のなかですでに今年の風の盆は完結しているような気がして自重しました。
じっさい、思いのほか たくさんのものを見せていただきました。

最後に、いちばん多くの時間を過ごさせていただいた東新町さんの流しです。
際立った特徴はあまりないのかもしれませんが、折鶴の町の儚げな風情がとても好きです。
toraさん、maturi-bakaさん、僕の好みに多くの時間お付き合いいただき、申し訳なかったです。

(歌詞は好みで恣意的につけていますので、写真とはほとんどリンクしていません)


つづきはこちらから
by dendoroubik | 2019-09-15 07:00 | ◇おわら風の盆 | Trackback | Comments(12)

おわら風の盆 2019 見送りおわら_c0196076_09591225.jpg

50年以上まえ、雨でおわらを見られず落胆していた観光客を慰めるために
構内で踊りを披露したのがはじまりだという「越中八尾駅」始発の見送りおわら。
駅のある福島町の保存会の青年男女。 さすがにお囃子はスピーカーからの再生です。

おわら風の盆 2019 見送りおわら_c0196076_10002600.jpg

いつ見ても心洗われる光景ですが、この日の青年たちはものすごく元気よく汽車に手を振ってたのが印象的でした。


by dendoroubik | 2019-09-15 00:00 | ◇おわら風の盆 | Trackback

おわら風の盆 2019 花踊り -天満町-_c0196076_20052872.jpg


午後11時を過ぎて、各支部の公式行事もそろそろ終わりかけていた頃
疲労のピークでしたがもうひと踏ん張り、toraさんのいる坂のいちばん下のまちまで下っていきました。


つづきはこちらから
by dendoroubik | 2019-09-13 05:00 | ◇おわら風の盆 | Trackback | Comments(2)

おわら風の盆 2019 雲

おわら風の盆 2019 雲_c0196076_08423616.jpg


その意匠から「雲」と呼び習わされる、鏡町青年女子の浴衣を見るだけでテンションがあがるのはなぜでしょう?

いや、おそらくそれは僕の個人的な感想ではありません。 ひとりひとりに問い質したわけではありませんが
彼女たちが登場しただけで、その場の空気がガラリと変わるのを、誰もが肌で感じることができると思います。
肌で感じられない人も、シャッター音の増加と、禁止されているフラッシュの数でわかるでしょう(笑)
他の支部の、どこか町娘風の可愛さに対して、こちらだけがちょっと大人っぽく艶っぽい衣装だからでしょうか。 
それもあるかもしれません。 でも、それだけじゃないような気がしてなりません。


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by dendoroubik | 2019-09-11 05:00 | ◇おわら風の盆 | Trackback | Comments(4)

おわら風の盆 2019 おたや階段下_c0196076_08295448.jpg


昼の公式行事がおわり、いつものように『旅と祭りのフォトログ』のtoraさん
『祭りバカとは俺のこと(仮)』のmaturi-bakaさんの祭りバカ衆は西町の福鶴酒造さんで祭り談義(笑)
『senbei photo』のせんべぇさんが体調不良で急遽キャンセルになったのが残念。
夜の公式行事はまず西新町を見て、次に向かったのはやっぱり鏡町のおたや階段下・・・



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by dendoroubik | 2019-09-10 05:00 | ◇おわら風の盆 | Trackback | Comments(8)

おわら風の盆 2019 町流し -東町-_c0196076_22581031.jpg


青年女子の揃いの浴衣は、どこか町娘風でおわら節の歌詞があしらわれているところが多いのですが
鏡町と東町だけは、このふたつ共に当て嵌まりません。
もともと花街だったという鏡町の衣装は、その遺風を継ぐかのようにちょっと婀娜っぽいイメージで
「旦那町」と呼ばれるほど大店の連なっていたという東町の衣装は同じ意図からか、どこかお嬢様風。
色合いも他の支部と見紛いようのなく、帯も黒帯ではなく黒に金銀の市松模様です。
他よりも袖がすこし長いのが、お嬢様風の印象をつよくしているのかもしれませんね。


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by dendoroubik | 2019-09-09 19:00 | ◇おわら風の盆 | Trackback | Comments(4)