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「燈火 風の盆」

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2020年9月公開予定の映画『燈火 風の盆』のノベライゼーションを読みました。
昨年、この写真を撮った日だったか、おたや階段下でカメラがまわっていて「映画を撮ってる」
というようなことを小耳に挟みましたので、あのシーンも登場するかもしれないと楽しみです。

主人公は踊り子引退間近の鏡町の女性で、大野いとが演じています。
八尾出身の柴田理恵はぜったい出るだろうと思っていたら、なんと主人公の母親役。
いくらなんでもキャスティングにムリがあるのでは? とツッコまれるまえに
小説でも「両親に顔が似ていない」と予防線が張られていました(笑)
両親ではなく、本人は会ったことのない鏡町の芸者だった主人公の曾祖母
(橋本マナミ)に似ているとまわりから云われ、これはストーリーの伏線になっています。

ストーリーは「まさか」と思うような浮世離れした展開の連続でしたが
「お伽噺」だと思って映像で見ると、またちがった説得力を持つのかもしれません。
高岡に嫁ぎ、初老になった橋本マナミが何十年かぶりに風の盆へ出かけて踊り流しながら
かつての恋人を探すシーンなんか想像すると、ちょっとグッときてしまいそうです。
登場人物は八尾の紙漉き、高岡の鋳物師、井波の彫刻師と、富山の伝統工芸勢揃い。
宇奈月温泉なんかも登場して、富山観光への配慮が行き届いていますね。

それにしても「風の盆恋唄」「風の棺」「愛の流刑地」「月影ベイベ」やこの映画にしても
どうして、決まったように越中八尾に「東京」から人が来るところから物語がはじまるのでしょう?(笑)


※写真は、主人公が鏡町という設定だということと、小説を読んでの勝手なイメージで選びました。

Commented by ruolin0401 at 2019-11-10 17:30
こんにちは
へえ~そうなんですか。
東京から越中八尾にですか。
何か理由があるのですかね。
Commented by dendoroubik at 2019-11-11 01:58
☆素浪人さん

どうなんでしょうか
田舎の少年(少女)と都会の少女(少年)が出会うというのは
物語の定石のひとつですから それを踏襲してるんでしょうか
同じ国の者同士の関係は よそ者には共感しにくい
ということもあるかもしれませんね
それにしても あまりに紋切り型(^-^
Commented by hanashigai at 2019-11-20 23:04
ゲジデジさん、こんばんは

パワー溢れすぎの「よさこい」記事画像をスクロールして、ただただ美しいだけの画像があらわれてホッと落ち着けました(笑)
※表現に語弊があるかもですが「ただ美しいだけ」というのは外観上のそれ以外は何もない、くだらないと言う意味ではなく、本来なら何故にそうなのか?を、こんこんと説明しなければならないくらいに複雑な理由を内包し醸し出されている姿なのに、そんな能書きはいらなくて、全てを超越した先に美しさが際立って見えてますと言う・・・ニュアンスです(汗)
言葉足らずでスミマセン。
Commented by dendoroubik at 2019-11-21 07:22
☆放し飼いさん

おはようございます!

やる側は ただただ美に耽溺し
見る側も ただただ美しさに打ちのめされる という行事ですから
「ただただ美しいだけ」というのは正鵠を射た表現だと思います〈^-^

最近 おわらの歴史を書いた本を読んだのですが
明治には風紀紊乱で警察の取り締まりを受けるような俗悪な行事でもあったようです
そこから美しさだけを取り出して磨きをかけた精華がいまのこの行事
「ただただ美しいだけ」というのもむべなるかな です
by dendoroubik | 2019-11-10 20:00 | ◇おわら風の盆 | Trackback | Comments(4)