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鶴来 ほうらい祭 後篇

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神輿は1日目の渡御を終えると鶴来本町2丁目のお旅所で一夜を過ごし、翌日、ふたたび町内を渡御し
夜になると金劔宮まえ 日詰町南参道前で祭りのクライマックスとなる「送り獅子」が行われます。
今年は1日目の夕刻までしか見ることができませんでしたが、次回はこの「送り獅子」を見たいと思います。
観光客にこれを見届けてもらうために北陸鉄道は石川線鶴来発野町行きで臨時の最終便を運行したほどで
それまでの騒然とした祭りの様相が一変する、神秘的な行事なのだそうです。






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こと程作左様に、この祭りのごく一部しか見ることができませんでしたが
「前篇」では、1日目のお昼から夕刻までの祭りの流れを素描したつもりです。
「後篇」では、とくにグッときた、自分の好きな情景を恣意的に並べます。

といっても、ほとんど獅子舞ばかりを追いかけていましたので、ほかのものは出てきません(笑)

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ぼうらい祭には「赤獅子」「黒獅子」など4つの獅子があり
今年の獅子での参加は「菊獅子」(本町2・3・4丁目、古町、大国町、水戸町)と「魁獅子」(知守町、下東町)

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こちらは金剱宮まえでの「魁獅子」の獅子舞です。

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獅子に戦いを挑む「棒振り」のアクションは、とてもダイナミックです

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午後1時すぎ、神輿が石段をおり街なかへの渡御がはじまると、露払いの「魁獅子」が鳥居まえの交差点で演舞をはじめます。

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このあとつくりもの、最後に「菊獅子」が舞うこの場所はいちばん見物人も多く見せ場です。

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鳥居まえ、最後の「菊獅子」です。

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棒振りの取物は薙刀や槍、刀、鎖鎌などさまざま。

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飛びあがったり側転したり、投げを打ったりと激しいアクションです。

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武芸の鍛錬に、加賀藩が獅子舞を奨励した、というのがウソかホントかはわかりませんが
棒術や剣術、薙刀をはじめ、柔術、居捕りなどの武芸を芸能化したものであることはまちがいありません。

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加賀獅子の棒振りにも流派があり、最盛期には約40もの流派があったそうです。

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鶴来の棒振りが何流なのでしょう?

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このあとも町じゅうで獅子舞が披露されますが、やはりここでおこなわれる演目は特別なようです。

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町じゅうを練り歩き、門付してゆきます。

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「ヨイヤーッ」と仕留めるときには裂帛の気合い。

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加賀獅子がいつどのようにはじまったかは定かではないそうですが
天正11年(1583年)前田利家の金沢城入城を民衆が獅子で祝ったとの伝承から
加賀一向一揆の頃にはすでに原型があった・・・と観光案内なんかに書かれています。

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もちろん、そのときにはまだ大きな「カヤ」や、殺陣のような棒振りはなかったでしょう。

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前田家藩政時代を通じて、獅子頭には彫刻、漆塗り、金箔といった技法、カヤには、加賀染の技術
といった伝統工芸が活かされ発展し、棒振りは剣術の振興が影響して進化してきたのだと思います。

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加賀獅子が金沢だけでなく加賀地の各地でもおこなわれるようになるのは江戸後期とのことです。

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鶴来から手取川を下って河口付近の「おかえり祭り」で見た獅子舞は
大きなカヤに棒振りが剣戟を演じる、おそらく同種のものですが
その西隣、小松で毎年見る「お旅まつり」の獅子舞はまったくちがって
一般的によく知られている二人立ちで、棒振りも「獅子殺し」の主題もありません。

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それほど広範囲に伝播したわけでなく、金沢とその周辺だけのものなのでしょうか。

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獅子舞・・・といっても「加賀獅子」では「蚊帳」といわれる幌状の胴体部分が動かず
これに繋がれた獅子頭が頭持によって、棒振りと共鳴するように動かされるだけです。
狭い路地や、写真のようにうしろに壁があるような場所では
まったく蚊帳から離れて獅子頭だけが棒振りと対峙したりもします。

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こういうシーン、好きです。

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雄獅子と雌獅子があり、加賀獅子では角のあるなし、あるいは角がまっすぐか捻っているかによって見分けるようです。

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どういういわれなのか、武者絵の行燈が町じゅうに掲げられていました。

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また、雌獅子は雄獅子よりも高く掲げるといった決まりがあるようですが
見慣れていないせいか、そこまで見分けることはできませんでした。

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そもそも、どうして加賀獅子に角があるのか詳らかにしません。

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獅子というのは日本人にとって見たこともない動物でしたから
古い狛犬などに角のあるものがありますね。 そういった古様を残すものなのでしょうか・・・?

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移動するときなどに、笛ではなく唄でお囃子を演ります。

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アカバ衆の放歌高吟する「ほうらい祭り唄」の替え歌とは対照的な(笑)

女の子たちの、その澄んだ歌声がとても美しく印象に残りました。


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Commented by ruolin0401 at 2019-10-10 20:56
今晩は
ほうらい祭りというのがあるのをこのブログで知りました。
写真の画像を頭にいれてネット検索でウィキペディアを読みました。
おかげさまで一つ物知りになったような気がします。
さて次の祭礼を期待。
Commented by dendoroubik at 2019-10-10 21:14
☆素浪人さん

こんばんは!

シャーロック・ホームズはワトソン博士から 最新の宇宙に関する情報を聞いて
探偵業には 無用の知識だからすぐ忘れるよう努力すると云ってましたっけ・・・
ほうらい祭りの知識は これからの素浪人さんの人生に於いて
おそらく何の役にも立たないのだろうと思います(笑)

次の祭りは土曜なんですけど 台風が(*_*;
Commented by cfc999 at 2019-10-10 23:34
dendoroubikさん、こんばんは。
  送り獅子の事ですが
 >騒然とした祭りの様相が一変する、神秘的な行事なのだそうです。とありますが
  これは八尾の真似で後付けの行事の様にも思われます。
  神秘的とは一体どのような事なのか私も興味津々で現場で実際見てみたいです。

  いつもイイネ、コメントをありがとうございます。^^
Commented by renchiyan4 at 2019-10-11 04:11
おはようございます
獅子舞一つだけいつも残念に思うことは昔は獅子の幕の中人が
入っていて動きも激しく迫力があったけれど今は車なので獅子
の動きが固定されてしまい少し寂しいです・・・ でもこの祭
りの獅子舞は見応え有ります
Commented by dendoroubik at 2019-10-11 07:03
☆cfc999さん

おはようございます!

「女段を上っていく神輿が見えなくなるまで 獅子が見送る」
という紹介文を読んだだけで 哀し気な獅子の表情が浮かんできます
獅子頭は彫刻だから 表情なんてないかもしれませんけど(^-^
この獅子は見ごたえがありましたから
夜の最後の舞も きっと感動的なものじゃないかと思うのです
Commented by dendoroubik at 2019-10-11 07:09
☆renchiyan4 さん

おはようございます!

昔は車のついたカヤじゃなくて 人が入ってたんですか!
そりゃあ ぜひとも見てみたかったものです
獅子頭しか動かなくてあの迫力ですから
胴幕も動くとなると さらにダイナミックな演舞だったんでしょうね
北陸の獅子舞は それぞれ特徴はちがっても
いまもとても盛んなところが羨ましいです
すぐ隣なのに滋賀県には 動く獅子舞がほとんどありません

Commented by minoru2703 at 2019-10-11 07:25
獅子舞は秋祭りに県内のあちこちでやってますなあ
各家庭の前で舞を披露して回っています
道路がしょっちゅう通行止めなのは困りものですけどね
Commented by dendoroubik at 2019-10-11 07:38
☆ minoru2703 さん

石川 富山の獅子舞の数は群を抜いていますね
羨ましい限りです
富山に単身赴任中 車で出かけるたびに獅子舞に遭遇しましたので
その雰囲気はよくわかります(^-^
5月14日の新湊なんて 全員が獅子舞やってるんじゃないか
と思うくらいうじゃうじゃで壮観でした
Commented by 清水 at 2019-10-12 07:33 x
同じ祭りを見物していても
感性の違いが写真に出ますね

二番目の写真の女の子のお姉ちゃん
私が鶴来で個展をさせていただいた時の
案内はがきのモデルさんでした
その時この子は生まれていませんでした
時の流れは速いですね
Commented by dendoroubik at 2019-10-12 07:54
☆清水さん

先日 福井県立美術館のスーパークローン文化財展で
戦争をしている男たちに背を向けて美しい女性がハープを弾く壁画を見ました
物語の1シーンを描いたもののようなのですが
その物語自体が失われていて 何を意味しているのかがわかりません
戦う棒振りの横でお囃子を奏する女の子たちを見ていると
なぜかその壁画を思い出して 
獅子舞とお囃子の可愛い女の子を交互に並べてみました(笑)

鶴来での写真展は やはりほうらい祭の写真ですか?
見たかったなあ・・・というか 見る方法はありますか?
とくに 女の子のお姉ちゃん(^-^
by dendoroubik | 2019-10-10 05:00 | ◆加賀の祭 | Trackback | Comments(10)