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城端むぎや祭り 2019 薪こるてふ深山辺に

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浄念寺会場での「西上町」さんの、青年女子『四ツ竹節』と青年男女の『古代神』です。




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五箇山民謡といえば『こきりこ節』がすぐさま思い浮かびますが、これを演じるところは意外に少なく
『こきりこ節』についで名高く、祭りの名にも冠せられる『麦屋節』とともに多く取りあげられるのは
県外者にはちょっと馴染みの薄い『四ツ竹節』『古代神』といったレパートリーがです。

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五箇山で唄われる「四ツ竹節」の歌詞は、戦後、旧平村に転勤してきた教員の作詞によるもので
五箇山の風物を織り込んだほのぼのとした内容のものですが、一方、城端で主に唄われているのは
戦後につくられた歌詞ではなく、それ以前に唄われていた原曲『島心中』の歌詞だということです。

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数年まえに人口減少から「城端むぎや祭」の出場を辞退した「大工町」というまちがあり
ここが五箇山ではすでに唄われなくなったこの歌詞をはじめて取りあげたのだそうです。
なぜ、戦後の『四ツ竹節』ではなく、城端では原曲の『島心中』が好まれて唄われるのかはわかりません。

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城端の5月の祭りで曳山が巡行する際、各所望所で披露される「庵唄」は、およそ300年まえより
商用で江戸へ赴いた先人たちが持ち帰った端唄や小唄を取り入れ営々とつくりあげられてきたもので
いまも受け継がれる江戸情緒溢れる文化です。 そんな土地柄もあって、牧歌的な戦後の唄よりも
ちょっと婀娜っぽい内容の原曲が好まれるのではないか・・・というのは、たんなる僕の妄想です(笑)

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平村の豆腐屋に住み込み奉公をしていたお辻が妻子持ち清八と恋仲となり
それがやがて主人の知るところとなって、いっそ死んで夫婦の契りを交わそうと
明和六年、晴着を身にまとって心中して果てるという事件があったそうです。

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これがこの曲のモチーフになっています。

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〽さてもつくづく按じてみるに 色と恋とのこの二筋は 神や仏の油断がならぬ

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踊りは町によってすこしずつちがいますが、ちょっと艶っぽい踊りをこの曲に当てたのは西上町が最初なのだそうです。

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『四ツ竹節』は、本家の五箇山と一線を画する城端の「粋」の象徴かもしれません・・・

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『古代神』もたいていの町が演る曲です。 ユーモアと色っぽさがない交ぜになったところが人気の理由でしょうか。

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いくつかの歌詞がありますが「蜂」と「晒」の題がよく取りあげられます。
撮り損ねましたがこの町の踊りの「蜂」のシークエンスで、男性の踊っている後ろに
女性陣がまるで蜂のように「パーッと」出てくるシーンがあり、これがとても好きです(笑)

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「晒」の題で、女性陣が手で花を表現するところも好きです。
朝、赤い襷をかけて小川へ水を汲みに行った娘・・・船の船頭さんに晒を三尺を貰います。 
さて、この晒・・・何に染めよかと 紺屋の兄さんに問えば・・・

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〽一に朝顔 二に杜若 
 
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〽三に下がり藤 四に獅子牡丹 

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〽五つ伊山の千本桜 六つ紫 桔梗に染めて 

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〽七つ南天 八つ八重桜 九つ小梅を ちらしに染めて

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〽十で殿御の 好きなように染めやしゃんせ


Commented by hitatinotono at 2019-09-22 06:04
涼し気な目元(♡
Commented by dendoroubik at 2019-09-22 13:32
☆hitatinotonoさん

5年くらいまえにはじめて見かけましたが
そのときから やっぱり同じ いい目してました(^-^
by dendoroubik | 2019-09-22 05:00 | ◇城端むぎや祭 | Trackback | Comments(2)