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城端むぎや祭り 2019 南砺平高等学校郷土芸能部

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「城端むぎや祭り」では、地元の団体だけでなく、本場五箇山からいくつかの団体が
「じょうはな座」と善徳寺でおこなわれる「むぎや競演会」のステージにゲスト出演します。

そのなかのひとつ、南砺平高等学校郷土芸能の演舞です。

文化部のインターハイともいわれる「全国高等学校総合文化祭」で何度も優秀な成績をおさめ
2006年と2014年には、見事、日本一の栄冠に輝いた学校です。
TVのドキュメンタリー番組などでも取りあげられ、公演のあるステージは常に満席になるほどの人気で
善徳寺の会場はこの日いちばんの熱気と喝采につつまれているように思えました。




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お馴染みの『こきりこ節』

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高校生らしい躍動感も人気の理由のひとつでしょう。

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民謡なんて辛気臭くで聴く気がしない・・・という人も多いでしょう。
かくいう僕も、ふだんはジミヘンみたいな古いロックしか聴きません(笑)

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でも、民謡だって生れ出た当初は、いまの若者たちが好んで聞く音楽のように若者を熱狂させていたはず。

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たんに伝統芸能を継承するというだけでなく
まるでその当時の熱を蘇らせるようなパワーが、彼らの最大の魅力なんだと思います。
彼らの演舞を見ていて感じるのは「郷愁」といった後ろ向きのものではなく「今」の感覚です。

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〽月見て歌ふ放下のコキリコ 竹の夜声の澄みわたる

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〽まどのサンサもデデレコデン
      はれのサンサもデデレコデン

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高校生ですから、もちろん生徒は毎年入れ替わりますが、いつ聴いても唄の巧さには舌を巻きます。

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『おさよ節』は、輪島から金沢に遊女として売られた「おさよ」という娘が
ある事件により五箇山に流刑になった哀しみを唄った曲。 そんな曲を、とても楽しそうに踊るところが斬新です。

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哀しい曲だから哀しい顔をして踊らなければならないということはなく
楽しく踊ることで、より哀しみが伝わってくることもあるのだということを教えてくれます。
ちなみに「城端むぎや祭り」の町内でこの曲を演るところはなく
地区以外の愛好家「四葉会」さんだけが唯一、毎年見せてくださいます。

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楽しい唄をより楽しく踊るのが『早麦屋』 
アップテンポなリズムがキュートで、そしてどこかユーモラス。
この曲も「城端むぎや祭り」で演るところはありません。

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〽小谷峠の七曲り 昼寝しょんなら良いとこじゃ 
          猪ゃ豆食って ホホイノホーイ

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最後は 男子生徒の一部の隙もないキレキレの笠踊りと、女子生徒のたおやかな手踊りが一体となった『麦屋節』 

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〽麦や菜種は二年で刈るが 麻が刈らりょか 半土用に

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〽浪の屋島を遠くのがれ来て 薪こるてふ 深山辺に

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〽烏帽子狩衣 脱ぎうちすてて 今は越路の杣刀

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〽心淋しや落ち行くみちは 川の鳴瀬と鹿の声

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〽川の鳴瀬に布機たてて 波に織らせて岩に着しょう

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〽鮎は瀬につく鳥は木に止まる 人は情の下に住む

Commented by ei5184 at 2019-09-19 07:42
平高校の皆さんのキレのある舞台は見事でしたね~
これだけでも拝見に行きたい!
近くで公演してくれないかな?(笑)
Commented by dendoroubik at 2019-09-19 08:10
☆eiさん

昨年は滋賀県で全国高等学校総合文化祭がありましたが
今年は佐賀県 来年は高知県です(笑)
来週 秋分の日に五箇山の麦屋まつりにも出演しますが
やっぱりいずれも遠いですね・・・
Commented by ruolin0401 at 2019-09-19 09:33
おはようございます
このような芸能の高校生の大会があるんですね。
初めて知りました。
高校生のダンス甲子園は有名ですが。
高校生たちが日本古来の伝統芸能をやってくれているのは嬉しいですね。
Commented by dendoroubik at 2019-09-19 11:15
☆素浪人さん

おはようございます

最近の高校生はホントにスゴイと思います
10年ほどまえ熊本で 高校生の郷土芸能「牛深ハイヤ踊り」をみて
腰抜かしそうなほど感動したことがあります
ダンス甲子園もすばらしいと思うのですが
地元の芸能があるなら そちらにも目を向けて欲しい
滋賀県なんか 江州音頭を学校ですら教えない嘆かわしい状況です
by dendoroubik | 2019-09-19 05:00 | ◇城端むぎや祭 | Trackback | Comments(4)