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垂井曳山まつり 2019 その5 東町『仮名手本忠臣蔵七段目 祗園一力茶屋の場』後篇

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これはたんに僕の思い過ごしかもしれませんけれど
垂井の芸児(子ども役者)は、他とくらべて、とても抑えた演技をしている印象があります。 
大仰なところのない品のある演技といったらいいでしょうか。 
以前に見た『引窓』や今回の七段目などは、その抑制された演技が
クライマックスを盛りあげるのにとても効いていて、見ていてとても心地よかったです。





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これ兄様 わしには何誤り!

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請け出されて親 夫に逢うと思うがわしゃ楽しみ。 
        どんな事でも謝ろう 赦してくださんせ 赦して!

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密書を覗き見たるが誤り。

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由良之助殿はお前を請け出して刺し殺す思案だ。

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妹 なんでそんなものを読んだ。

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哀や妹 何にも知らぬな。
親 與市兵衛殿は六月二十九日の夜 人に斬られてお果てなされた。

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小身者の悲しさは 人に勝れた心底を見せねば数には入られぬ。
人手にかかるよりは我手にかけ「大事を知ったる女 妹とて赦されず」と
それを功に連判の数に入ってお供に立たん。 
聞き分けて命をくれ 死んでくれ 妹。

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便りの無いは身の代を役に立ての旅立か 暇乞いにも見えそなものと恨んでばかりおりました。

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勿体ないが とと様は非業の死でもお年の上。
勘平殿は三十になるやならずに死ぬるのは さぞ悲しかろ 口惜しかろ。
逢いたかったであろうのに。 なぜ逢わせてはくださせぬ。

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親 夫の精進さえ知らぬは私が身の因果。 何の生きておりましょう。
お手にかからば かか様が兄様をお恨みなされましょう。
自害したことにして首なりと死骸なりと 功に立つなら功にさんせ。

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さらばでござる 兄様。

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やれ待て しばし。

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心底見えた。 兄は東の供を許す。

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東行の供を!

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妹はながらえて未来の追善。

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「夫 勘平 連判には加えしかど敵一人も討ち取らず
 未来で主君に言い訳あるまじ。 その言い訳は こりゃここに」
 と刀をしっかと持ち添え、ぐっと突き込む襖のスキ間。

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九太夫、肩先縫われて七転八倒。

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獅子身中の虫とは、おのれが事

わが君より高地を戴き 莫大の御恩を着ながら
敵 師直が犬となってある事ない事 よくも内通しやがったな。

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四十余人の者どもは 親に別れ子に離れ
一生連れ添う女房を君傾城の勤めをさするも亡君の仇を報じたさ。 
寝覚にもうつつにも 

御切腹の折からを思い出しては無念のなな涙 五臟六腑を絞りしぞや

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とりわけ今宵は殿の逮夜。
口にもろもろの不淨を言うても 慎みに慎みを重ぬる由良之助に よう魚肉を突き付たな。
嫌と言われず応と言われぬ胸の苦しさ
三代相恩のお主の逮夜に咽を通したその時の心 どの様にあろうと思う。

五体も一度に悩乱し、四十四の骨々も砕くるようにあったわやい

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夜叉め! 魔王め! 獄卒め!

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あこりゃ 平右衛門 喰らい酔うたその客に加茂川で な。

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ははあ。

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水雑炊を喰らわせい!

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去年の東町の『鮓屋』の子どもたちも巧くて印象に残っていますが
メンバーはまったく入れ違っているのに、今年の芸児たちにも唸らされました。

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夜の部は「北裏の芸」と呼ばれる愛宕神社まえの山庫まえで撮影したものですが
この特等席を譲ってくださったのはお馴染み「旅と祭りのフォトログ」のtoraさん
toraさんにそこで撮影していただいた方がいい写真が見られたとは思うのですが(笑)
芝居小屋のような雰囲気をもつこの場所で、おかるさんたちの熱演を
間近で見る事ができてゾクゾクしました。 toraさん、改めましてありがとうございました!

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Commented by tora003 at 2019-05-23 21:40 x
旧中山道から一歩入った路地裏で提灯の灯りによる芝居は古の芝居小屋の風情。
やはり、一力茶屋は夜の提灯が似合いますね。
背景の金箔も芝居を引き立て実に美しい。
来年は是非とも脚立をお持ちくださいませ(笑)
Commented by dendoroubik at 2019-05-24 11:04
☆toraさん

北裏の芸 本当に最高の舞台ですね!
また一力茶屋も好かった~~ 酔い痴れました

それにしても垂井の祭りは
「北裏の芸」とか「三町すりかすり」「大橋返」しなど
教えていただかないと 何のことかわかりませんでした
青年の芸 というのがいまだにわかりません(笑)
by dendoroubik | 2019-05-23 05:00 | ◇垂井曳山祭 | Trackback | Comments(2)