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垂井曳山まつり 2019 その4 東町『仮名手本忠臣蔵七段目 祗園一力茶屋の場』前篇

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番山、東町「鳳凰山」の芸題は『仮名手本忠臣蔵七段目 祇園一力茶屋の場』

七段目の内蔵助は粋であっても粋になり切らず
しかもハラに一本筋が通っていなければ演じられない難しい役といわれています。
一番山の内蔵助があまりにもすばらしく、さぞやりにくいだとうと思って観ていると
そんな杞憂を軽々と越える、惚れ惚れとするような見事な内蔵助を演じていました。




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塩冶(赤穂)浪士たちのあせりをよそに、花街で遊興に耽る由良之助(内蔵助)

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祇園一力茶屋へ由良之助を忍んで訪れる息子、力弥(主税)。

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顔世御前(瑤泉院)からの密書を携えています。

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そこへやって来たのは、元塩治の家老、斧九太夫。
彼は高武蔵守師直(吉良上野介)と通じ、由良之助に仇討の意思があるかたしかめるつもりです、

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判官の命日の前夜で精進しなくてはならないと知りつつ蛸を勧めると

 手を出して足を頂く蛸肴

由良之助は平気でこれを食べてしまいます。

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主君 塩谷殿がタコになられたという便宜があったか?  
そなたや俺が浪人したは 判官殿が無分別から。 恨みこそあれ精進する気 微塵もごあらぬ。
この肴では呑めぬ 呑めぬ。 鶏絞めさせ 鍋焼きさせん。 
そこ元も奥へお出で。 女郎ども、歌え、歌え。

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だれもいないのを見計らって顔見世御前からの密書を読む由良之助。
遊女となった元塩冶藩士、萱野勘平の妻おかるが酔い覚ましに離れの二階に出てきたところ
由良之助が書状を読むのを見て恋文かと、いたずら心を起こし手鏡を使って覗き見します。

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まだ疑念が晴れず、床下に潜り込んで偵察していた斧九太夫は、手紙を盗み読み証拠に端を破りとります。

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二人に見られたことに勘づいた由良之助。

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見たであろ 見たであろ。 アイ なんじゃやら 面白そうな文。
みな読んだか? ああ くど。
身の上の大事とこそはなりにけり。 何のことじゃゃぞいな。
何の事とはお軽。古いが 惚れた!  女房になってたもらぬか!

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身請けしてやろうと持ちかけられて、酔漢の戯言とはじめは相手にしなかったおかるも・・・

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3日だけ女房でいてくれたら、あとは夫と添わしてやろうといわれ有頂天で承知します。

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嬉しい知らせを実家へ手紙に書いているところに現れた寺岡平右衛門。
同志に加えてもらおうと由良之助に嘆願するのですが
仇討ちなど思いもよらずと追い返され、それでも信じず付き纏っているのでした。

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妹でないか?! 
ヤァ 兄様か。 恥しい所で逢いました。
苦しゅうない。関東より戻りがけ母人に逢て詳しく聞いた。       
       夫のため お主のため よく売られた でかした でかした。
そう思うてくださんすりゃ わしゃ嬉しい。

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したが まぁ喜んでくださんせ。 思いがけのう 今宵 受出さるるはず。
それは重畳。 何人のお世話で? 
お前もご存じの大星由良之助様のお世話で。
何じゃ 由良之助殿に受出される?  それは下地からの馴染か?
何の否 この中より二三度 酒の相手。 
    夫があらば添わしてやろ暇が欲しくば暇やろと 結構過ぎた身請け。
さては その方を早野勘平が女房と?
いえ  知らずじゃぞへ。 親夫の恥なれば明して何の言いましょう。
むう すりゃ 本心放埓者。 お主の仇を報ずる所存は無いに極ったな。
いえいえ これ兄様。 あるぞえ あるぞえ。 
           声高には言われぬ。 コレ こうこう・・・

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と、さきほど盗み読んだ密書の内容を耳打ち。

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ふむ。 それで聞こえた。 頼みがある
他ならぬ兄様の頼み

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妹。 死んでくれ!

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Commented by hanashigai at 2019-05-22 21:01
いつもの事ながら、行動半径が広いですね!
岐阜垂井は3月に撮影のご依頼を頂いて行ってきましたが、長閑なところですね。
こんなに立派な曳山祭りがあるなんて存じておりませんでした!
Commented by dendoroubik at 2019-05-22 22:15
☆放し飼いさん

岐阜・・・っていっても
自宅からの距離は長浜とかわりませんし
同じ滋賀県内でも 土山に行くよりも近いですよね
とはいえ 長浜に影響を受けているこの祭り情緒は
あきらかに近江とちがいますし
それほど大きな町とはいえないこの町が
いまもこんな盛大に祭りを執り行っているその心意気に
訪ねるたびに 感銘を受けずにはいられません
by dendoroubik | 2019-05-22 10:10 | ◇垂井曳山祭 | Trackback | Comments(2)