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春日大社 御田植神事

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毎年3月15日におこなわれる春日大社の「御田植祭」は、平安末期の長寛元年(1163年)より続く神事。
(明治5年以前は1月8日以後の最初の申の日が式日)
祭典のあと3ケ所でおこなわれる「御田植神事」では「御巫(みかんこ)」と呼ばれる八乙女が
清浄で美しく・・・そして不思議な「田舞」を奉納し、これがとても印象的でした。




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午前10時から本殿にて「御田植祭」が斎行されます(非公開)

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祭典終了後、午前11時に田主、神楽男、八乙女たち奉仕者が本殿まえの「林檎の庭」へ。
幣殿(舞殿)越しに見ることになりますので、柱に遮られてこの場所はちょっと見づらかったです。
本殿にむかってやや右側に陣取ったのですが、神楽男たちがまえに立ちますので、見るなら左側からですね。

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藤原氏の象徴、藤の造花の挿頭を挿し、肩から緋縮緬の襷
腰に桧笠(かえるかご)を下げた優雅ないで立ちの「八乙女」。
もみあげや鬢を鋭角的に外した白粉の塗り方も、仮面のようで独特の雰囲気があります。

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田仕事の再現。 まず、牛面をつけた牛男に唐鋤を引かせて田を耕し起こします。
「モオ~ モオ~」と暴れる牛を田主が「オッー チャイチャイ」と声かけてなだめる姿がユーモラスです。

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田男の鍬入れ。

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神楽男の歌と楽器(笏拍子・銅拍子・神楽笛)に合わせて八乙女の田植舞がおこなわれます。
舞のなかで、両手を翼のように広げて片足で立つ、まるで子どもが飛行機のマネをするときのような舞所作があります。
「雀の舞」と呼ばれているそうですが、いったい何を表しているのでしょうか・・・?
上空から田を睥睨しているようにも見えました。

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福万石に 本国へ うえちらし・・・
と神楽男の唄うの合間に「や~れ や~れ や~れ」と、盆踊りの手拍子を取るよな仕草がつづきます。

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早苗に見たてて松苗を用いるのは、枚岡の神が春日の地へ神幸の際
白毫寺の宅春日の地で松苗を用い、不作に悩む民を救われた古事に基づくとのこと。

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1回目の御田植神事がおわると、列をなして榎本神社へ向かいます。

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摂社、榎本神社の祭神は、春日大社が創建される以前から、この地を拠点としていた春日氏に祀られていた地主神。

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榎本神社前庭の左に、八人の早乙女、右に神楽男、田主、牛男たちが正対します。

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「モオ~ モオ~」と鳴く声に聞き覚えがあると記憶を探ると・・・フットボールアワーの岩尾の声(笑)

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おこなわれることは「林檎の庭」この「榎本神社」前庭、最後の「若宮神社」とも同じです。

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笏拍子、銅拍子、棒ささら、神楽笛を奏でて田歌を歌う神楽男。

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御田植神事のおこなわれる三ヵ所のなかで、榎本神社前庭は間口がひろく、いちばん見物しやすい。

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腰を下げ、雑草を抜く様な仕草。。

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榎本神社前庭での奉納を終えると、南門から御間道を進んで若宮神社前庭に移動します。

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若宮神社の撮影は禁止されていますので、やや前方から見せていただくことになります。
これまで2回は後からでしたが、唯一ここだけ前から八乙女の舞所作を見ることができました。
ただ、間口が狭く、すべてバンザイシャッターが灯篭のあいだから抜いての撮影です。

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顔が切れているのは意図的な作画でなく、あてずっぽうのバンザイシャッターのため(笑)

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灯篭のあいだから・・・

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入江泰吉もたしかこの祭事を撮っていたなと写真集を引っ張り出してみると
この若宮神社でのカットで、本殿を挟んでちょうど向かい側からの撮影でした。
田舞とばかり思っていたら記憶ちがいで、牛男が唐鋤をひいている写真でした。

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「カワイイ」と「キレイ」と「美しい」という言葉をどのように使い分けているでしょうか。
ちがいを巧く説明することはできませんが、この神事を表す言葉に「美しい」以外、思いつきません。

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by dendoroubik | 2019-03-16 10:06 | ◆大和の祭 | Trackback | Comments(0)