米原曳山まつり 2018 松翁山『義士外伝 土屋主税』前篇

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「米原曳山まつり」は湯谷神社の祭礼。 
体育の日を含む3連休に試楽、本楽、後宴として曳山のうえで子供歌舞伎がおこなわれます。




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現在のように曳山狂言が演じられるようになったのは江戸時代後期(明和年間1764~72)からと伝えられます。

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曳山は「旭山」「松翁山」「壽山」の3輌。

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子供狂言は毎年、一町ずつの輪番。 今年の出番山は「松翁山」。

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数年まえまで「松翁山」は、自主参加で子供歌舞伎を出していました。
僕がこの祭りを見はじめたのはその頃で、最初は毎年二輌ずつ出るものかと思っていました。

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今年は3年ぶりの出番ということになります。

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本楽のこの日は、湯谷神社を皮切りに、4ケ所で子供狂言が執行されました。

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今年の外題は『玩辞楼十二曲の内義士外伝 土屋主税』

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三番叟のあと、狂言がはじまります。

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吉良邸への討ち入りを明日に控えた元赤穂藩士の大高源吾。 雪のなか俳諧の師匠、宝井其角宅を訪ねます。

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「美しいと言おうか、凛々しいと言おうか・・・」
応接に出た下女のお花ちゃんは大の大高源吾贔屓。
「女子に生まれたからには、あのようなお方と添うてみたい」(笑)

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お花ちゃんは三番叟との二役。登場が冒頭なので早着替えもたいへんだったでしょう。

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其角は弟子の訪問をよろこびますが、いかに師匠とはいえ討入りを明かすわけにはいかない源吾は
明日、さる西国の大名に仕官するため江戸を去るので暇乞いに来たのだといいます。
討ち入りを心待ちにしていた其角は信じられず、西国の大名とはどなたかと尋ねますが
いまそれを言っても栓無いこと、明日になればわかるでしょう・・・とお茶を濁すばかり。

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そこへ現れたのは細川家の家臣、落合重蔵。 気骨のある昔気質の武士です。
師匠の其角とともに土屋主税邸へ句会に招かれ、誘いにやってきたのでした。

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かねてより其角から大高が赤穂の浪士であることやその才を聞かされ
ぜひとも知古を得たいと思っていた落合は上機嫌で
これから土屋主税邸の句会に大高殿もぜひともごいっしょにと誘います。
しかし、西国への仕官を明日に控えていることを知るやたちまち怒り心頭に発し
「ブタ侍とは同席できぬ」と席を立とうとします。

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「ブタ侍」とは誰のこと・・・お答えによっては承知いたしませんぞ!

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ブタはおのが主の見境なく目のまえのエサを貪るという。
浅野公のご無念を晴らそうともせず二君に仕える大高殿を「ブタ侍」といったまでのこと。

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そうまくしたてて落合は刀で源吾を打擲し、それでも足りずに足蹴にします。

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これほどの侮蔑を受けても源吾は刀も抜かず・・・

落合殿のブタの講釈、たしかに承りましたれど、そう仰るのは貴公が仕官なれておられればこそ。
われわれ家臣が貧苦に喘ぎ、艱難辛苦いたすのも、殿のご短慮より発したこと。
恨みこそすれ恩義を感じる謂れもございません。恥より飢えは苦しゅうござる・・・そう嘯くしかありません。

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年の瀬や 水の流れも人の身も

非礼を詫びて辞そうとする弟子に其角は、惜別に句を贈ります。
源吾は少し考えて、こんな附句を返します。

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明日待たるる その宝船

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仕官できる明日が待ち遠しくてしかたないという意味であろう。 見下げ果てた武士よと、ふたりは源吾の後ろ姿を見送ります。

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其角と落合は雪のなか本所松坂町の土屋主税邸へ向かいます。

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あの落合殿のイジワルめ! それにくらべて大高殿はお優しい。

大高 半端ないって!!

できることならふたーりで、おいしいものでもモグモグタイムといたしましょう。 そだね、そーしましょ。

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ブツブツいいながらお花ちゃん 自宅へ向かって帰えりんぐ(笑)

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Commented by hitatinotono at 2018-10-15 05:35
可愛い~♪
Commented by dendoroubik at 2018-10-15 17:30
☆hitatinotonoさん

可愛いですね~~♪
篠笛を吹く女性の姿 情趣がありますね
by dendoroubik | 2018-10-15 05:00 | ◇米原曳山まつり | Trackback | Comments(2)