西宮神社 おこしや祭り

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「えべっさん」の総本社、西宮神社で毎年6月14日におこなわれる「おこしや祭り」は
「関西でいちばん最初におこなわれる夏祭り」・・・といわれているそうです。

同じ日、大阪の住吉大社では「御田植神事」という大きな祭りがおこなわれますが
こちらは五穀豊穣を祈願する「御田植祭」ですので「春祭り」ということになります。
「春祭り」と「夏祭り」とのちがいは、時期よりも、その内容に係るものといわれます。
えべっさんが西宮神社へ鎮座されたありさまを再現するこの祭りは
疫病退散や台風除を祈願するといった夏祭りを特徴づける内容を備えているわけでもないのに
なぜ夏祭りとされるのかはわかりません。 ただ眺めてみての印象はやはり夏祭りです。

西宮には「この日から浴衣を着初める」という風習があるそうで
そういったことから「夏祭り」に分類されるのかもしれませんね。




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「えべっさん」が西宮神社へ鎮座したありさま・・・というのはこんな話です。

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昔、西宮のある漁師が漁をしていると網に御神像が掛かり、いちどは海に戻したものの
後日、別な場所でも同じ御神像が掛かったことから、畏れ多いことだと家でお祀りしていたところ
ある夜「西の方に良き地があるので遷りたい」との託宣があり、御神像を御輿に乗せて向かいます。

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途中、御神像(えびす様)は居眠りをされてなかなかお目覚めにならず
困った漁師はお尻をひねってお起し、今の西宮神社の地に着かれた、というものです。

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居眠りしたり、漁師が困ってお尻をひねった、というエピソードがユーモラスですね(笑)

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午後2時、本社において神幸発輿祭が執り行われます。

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枇杷で飾り付けをした神輿にえびす様をお載せし、えびす様が居眠りをしたとされる「御輿屋(おこしや)跡地」へと向います。

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かつてえびす様をお祀りした鳴尾の漁師の子孫といわれる方がおられるそうで、この方とともに
正月の「開門神事」で選ばれた今年の「福男」さん、氏子総代、ビワ籠を手にした浴衣姿の びわ娘さんたちが行列してゆきます。

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白地に赤で「おこしやまつり」と染め抜かれた浴衣は地元の高校生、大学生。 色とりどりの浴衣は、インドネシアからの留学生。

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西宮神社から御輿屋までは直線距離にすると1キロもない距離ですが、商店街を鉤形にまわりながら、30分ほどかけて行列します。

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この祭りは「びわまつり」とも呼ばれるそうです。 でも、なぜ枇杷なのかはわかりません。
御輿を枇杷で飾りつけたり、商店によっては枇杷を軒先に括りつけているところもあります。

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お尻をひねって起こしたという故事にならい参拝者が互いのお尻をひねってもよいという風習があったそうですが
・・・たぶん、いま そんなことしたら捕まりますので、決してなさらないようにしてください(笑)

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御輿屋は国道43号線、阪神高速3号神戸線脇の喧騒のなか・・・

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午後3時、御輿屋祭が斎行されます。

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神楽の奉納。

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御輿屋祭が終了すると、びわ娘さんたちによる枇杷と甘酒の振る舞いがあります。

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「人形芝居えびす座」さんによる「えびすかき」がありました。

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「えびすかき」というのは西宮神社を本拠地とした宗教芸能で傀儡師たちはえびす人形を舞わしながら全国を行脚して、えべっさんのご利益を説いてまわったといわれます。えびす信仰が全国津々浦々まで拡散したのは、かれらの活動に負うところが多いともいわれます。

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西宮神社には、傀儡師たちが祖と仰ぐ百太夫神を祀る社があり
ここへ遷座したとされる1月5日には「百太夫祭」というお祭りがあります。
「人形芝居えびす座」さんのえびすかきはここではじめてみました⇒「百太夫祭」

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えびす様はしばらくお休み(居眠り?)され、午後九時頃、ふたたび神輿で本社にお帰りになり、祭は終了です。

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Commented by ei5184 at 2018-06-15 18:35
今年はせんべいさんの雄姿はへは行かれなかったのですね!
私は2か月前からカレンダーに印をしていたのですが、
14日は午前9時から午後5時過ぎまで延々と 会議(泣)
又今年も訪ねる事が叶わず。
来年は、完全リタイアをするぞ(笑)
Commented by dendoroubik at 2018-06-15 19:33
☆eiさん

せんべぇさんは今年 奴振りだけじゃなく
住吉踊りの教導師もつとめられていて
行きたかったのですが時間がなく断念です

いまでも自由自在に動いておられるようにお見受けしますのに
完全リタイアされたらいったいどうなるのか
空恐ろしいような気がします(笑)
by dendoroubik | 2018-06-15 17:47 | ◆摂津の祭 | Trackback | Comments(2)