垂井曳山まつり 2018 その1

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神前に子供歌舞伎を奉納(奉芸)するにあたり、曳山の向きに1ミリの誤差も許されません。

いや「ミリ」などという、人間が決めたかりそめの尺度ではなく
まさに「神の前」という絶対的な方向が、矯めつ眇めつ測られてゆきます。




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岐阜県不破郡垂井町の「垂井曳山祭」では、こういったひつつひとつの仕来りが独特の情緒を醸しています。

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この春は長浜(滋賀県)砺波(富山)美浜(福井県)小松(石川県)垂井(岐阜県)5つの曳山子供歌舞伎を見ました。
いずれも、曳山、子供狂言、お囃子、太夫と三味線、曳き手など往時の姿そのままというものはなく
割愛したり簡素化したりということを余儀なくされてはいますが、それぞれに譲れない拘りがあり
それが特有の情緒を醸しているように思えます。 欠如を惜しむより、そういった情緒を楽しみたいものです。

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「芸児」(げいじ)と呼ばれる子供役者とともにこの祭りの華「見返し」(みかえし)
羽織袴にたすき掛け、亭(ちん)のうえで扇子を振り「あーおいさー」と曳山巡行を盛りあげます。

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「曳き手」は三町とも、かつては近在の決まった村から応援を仰いでいたそうですが
人数が集められなくなり、現在は「神事係青年」を卒業した人を中心に自前で集められているようです。

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だからでしょうか、曳行する姿も揃っていて、とても絵になります。

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おいさー おいさー

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長浜ではシャギリ方(囃子)の不足から、早くから子供たちに伝承する取り組みがなされ
現在では、その姿が祭り情緒として定着した感がありますが、こちらでは昭和29年からテープ演奏。

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しかし、テープではアカンやろうということで現在は一番山にだけ保存会が演奏をつけているとのことです。

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また「古式練り込み」の際、垂井小学校の児童の鼓笛隊がお囃子を奏しながら行列を先導します。

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聞き覚えのある曲だなと思いよく聞くと、長浜の「御遣り」と同じメロディですね。

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まったく同じかどうか自信がありませんが、リコーダーのこの曲もなかなか好いものです。

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おいさー おいさー

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中山道57番目の宿場町、垂井に・・・

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忠兵衛と梅川、そして芝居がはじまるまえから憎々し気なたたずまいの(笑)八衛門が現れました。

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いや、芝居はまだでも祭りははじまっているのでした。

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衣装や化粧だけでなく、すでにそれぞれの役柄の「顔」になっています。

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宿場町の面影を色濃く残す町並みを抜けて、役場から八重垣神社への行列「古式練り込み」がはじまります。


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by dendoroubik | 2018-05-15 07:14 | ◇垂井曳山祭 | Trackback | Comments(0)