出町子供歌舞伎曳山祭 その3 「絵本太功記」下

c0196076_07275009.jpg


伝統芸能が盛んな土地柄で、出町子供歌舞伎では義太夫も三味線も自前。
そういえば、数年まえ「となみ伝承やぐら大祭」というイベントで
子どもたちの浄瑠璃、三味線を観て感嘆したことがあります。

振付は千川喜楽氏。 長浜曳山まつり、猩々丸で振付をされて
まだ何日も経っていないというのに、なんという神業!
これぞ古典の精髄!と誰もが唸るような見事な演出に、いつもながら魅せられます。




c0196076_07241872.jpg

二番目の上演場所は、町の通りの中央の銀行まえ。 曳山が据えられ、前柱2本が取り外されます。

c0196076_07534988.jpg

拝むわいのと手を合わせ いさめつ泣いつ一筋に 
夫を思う恨み泣き 操の鏡くもりなき 涙に誠あらわせり・・・

c0196076_07241874.jpg

しかし光秀は諌言を聞き入れません。

c0196076_07241999.jpg

そこへ十次郎が戦場から戻ります。

c0196076_07250876.jpg

血まみれの痛々しい姿・・・

c0196076_07250892.jpg

気付薬を飲ませ・・・

c0196076_07250808.jpg

気を取り直した十次郎が語ったのは・・・

c0196076_07250926.jpg

奮戦空しく、久吉の計略ではさみ打ちにあって、味方が全滅したという知らせ。

c0196076_07254979.jpg

親人、ここに御座あっては危うし、危うし。  一時も早く本国へ、サッ、早く・・・
十次郎は、ここにいては父親が危ないと敵陣を切り抜けて知らせにきたのでした。

c0196076_07254911.jpg

深手を屈せず父親を、気遣う孫の孝行心。
聞く老母は聞きかねて  あれを聞いたか嫁女。  
その身の手傷は苦にもせず。  極悪人の倅をば、大事に思う孫が孝心。  
ヤイ光秀、子は不憫にはないか。  可愛いとは思わぬやい。

c0196076_07255034.jpg

祖母も手負いで死にそうだと知ってひと目会いたいと望みますが
もう目は見えず・・・皐月と十次郎は静かに息を引取ります・・・

c0196076_07255024.jpg

武芸の練習に明け暮れ、何の愉しみとてなく、唯ひとつの夢といえば
手柄を立てて父上やばば様に褒められることと笑っていたけなげな倅の死に
さしもの光秀も肩を震わせて、はらはらと落涙します。

c0196076_07262971.jpg

そこに戦の鐘の音。

c0196076_07262957.jpg

裏庭にまわって松の木に登り 戦の様子を確認すると、浜の方からこちらに来る久吉の旗印。

c0196076_07263070.jpg

迎撃してくれるわい、と飛び降りる光秀に、久吉の家来の佐藤正清(加藤清正)が斬りかかります。

c0196076_07263065.jpg

立ち回りながらもとの庭先に戻ってくると、陣羽織に着替えてすっかり大将然とし久吉。

c0196076_07270946.jpg


c0196076_07274921.jpg


c0196076_07271018.jpg


c0196076_07274928.jpg

2対1の争いでは、結果はおのずと知れたこと。
しかし久吉はここで光秀を討つことは 義はあるが勇はない と手を出しません。

c0196076_09085732.jpg

ただ一戦に駆け崩さん
天王山において雌雄を決しようと再会を約してわかれます

c0196076_07282816.jpg

お見事でした!

c0196076_07544710.jpg

この日はこのあと、2回(上下)狂言が上演されます。
4回目には、出町のあと2基の曳山も合わせて「三町揃い」もあるのですが
隣町で行われている「石動曳山まつり」を見るために、ここでいったん中座します。

トラックバックURL : https://gejideji.exblog.jp/tb/29479107
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by ei5184 at 2018-05-08 18:04
いやはやこの狭い舞台で、裏庭にまわって松の木に登り 戦の様子を確認の場面に、ビックリ!
村国座では廻り舞台で場面を変えていましたが、
此処では演出が勝負ですよね!
昨年もそうでしたが、皆様の熱意が伝わる舞台でした!
Commented by dendoroubik at 2018-05-08 19:27
☆eiさん

松の木のシーンなんて 回り舞台じゃないとわからないので
曳山のうえでは端折ることもできたのに
有名な場面はきっちり押さえるというのが千川喜楽氏の演出かなと思います
今朝eiさんがUPされた熊谷次郎直実のトップのお写真
ちゃんと数珠を写されてましたよね
あれもほとんど観客にはわからないのに
チラッと見せる演出がニクいですね!

話は変わりますが 先ほどニュースで
今年は愛染娘の募集もパレードも中止とありました
ショック↓↓↓
by dendoroubik | 2018-05-08 08:41 | ◆越中の祭 呉西 | Trackback | Comments(2)