2018年 04月 27日
長浜曳山まつり 2018 壽山「似合夫婦出世絏 」その2
長浜の子ども狂言の役者は5歳から12歳までの男の子。
なかには「ニドアガリ」といって、2回、舞台に登ることもあり
出番は3年に一度ですので、最大で3度出ることができることになります。
千代役の少年は昨年も出演していましたので、まさかと思っていたら
近年では「借り役者」といって自町以外から役者を出すことも多いのだそうです。
長浜の屋敷で、一豊の無事を祈りつづける千代。
12歳の少年とはまるで思えない演技力です。
映画やTVで、子役にこういった芝居が要求されない、ということもあるでしょうが
名子役といわれる子にだって、おそらくできはきない「顔」ですよね。
千代の祈りが通じたのか、一豊が帰還します。
しかも、浅井との戦いで、めざましい手柄を立てたとのうれしい知らせ。
「そのキズは?」
「なんのカスリキズじゃ」
「男ぶりがますます上がりました」(笑)
(笑)
このキズこそ功名の証し、と一豊は戦さの様子を身振りを交えて語ります。
このシーンの一豊の美丈夫ぶりにも惚れ惚れ。
ファインダー越しに見惚れてしばし、シャッターを押すのを忘れかけるほどの美しさでした。
しかし、この手柄と引き換えに、一豊は大切な馬を失ってしまったのでした。
近く信長公上洛の際、馬揃えがおこなわれる。
なんとしても功名に華を添えたいところだが、馬なしでは信長公の目にもとまるまい。
帰りに馬子が引く、これこそという名馬を見かけたが値を聞くと金十両、とても手が出ない。
とりあえず暮れ六まで待ってくれと頼んではみたものの、そんな大金を用意できるアテもなし・・・
「馬なくして何の功名」
何かと思えば、お金で済む話ですか・・・とはいったものの
千代にそれだけを工面する手立てがあるわけでもなく・・・
千代にそれだけを工面する手立てがあるわけでもなく・・・
「いっそこの身を・・・」
「えっ?」
「えっ?」
「もうよい。もうよい」
ガックリ肩を落として、奥の一間へ入る一豊を見送って・・・・
千代は何とかしなければと考えます。
by dendoroubik
| 2018-04-27 10:25
| ◇長浜曳山まつり
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