長浜曳山まつり 2018 高砂山「義士外伝 土屋主税」前篇

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吉良邸への討ち入りを明日に控えた元赤穂藩士の大高源吾。 
雪のなか俳諧の師匠、宝井其角宅を訪ねます。




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高砂山(宮町組)の外題は『玩辞楼十二曲の内義士外伝 土屋主税』

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シャギリ方が盛りあげます。

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トザイトーザイ

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其角は弟子の訪問をよろこびますが、いかに師匠とはいえ討ち入ることを明かすわけにはいかず
源吾は、明日、さる西国の大名に仕官するため江戸を去るので暇乞いに来たのだといいます。

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討ち入りを心待ちにしていた其角は信じられず、西国の大名とはどなたかと尋ねますが
明日になればわかること・・・と源吾はお茶を濁すばかり。

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そこへ現れたのは細川家の家臣、落合重蔵。 気骨のある昔気質の武士です。
師匠の其角とともに土屋主税邸へ句会に招かれ、誘いにやってきたのでした。
かねてより其角から大高が赤穂の浪士であることやその才を聞かされ
ぜひとも知古を得たいと思っていた落合は上機嫌で
これから土屋主税邸の句会に大高殿もぜひともごいっしょにと誘います。

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しかし、西国への仕官を明日に控えていることを知るやたちまち怒り心頭に発し
「ブタ侍とは同席できぬ」と席を立とうとします。

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「ブタ侍」とは誰のこと・・・お答えによっては承知いたしませんぞ!

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ブタはおのが主の見境なく目のまえのエサを貪るという。
浅野公のご無念を晴らそうともせず
二君に仕える大高殿を「ブタ侍」といったまでのこと。

そうまくしたてて落合は源吾を打擲し、それでも足りずに足蹴にします。

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これほどの侮蔑を受けても源吾は刀も抜かず・・・

われわれ家臣が艱難辛苦いたすのも、殿のご短慮より発したこと。
恨みこそすれ恩義を感じる謂れもございません。
恥より飢えは苦しゅうござる。

そう嘯くしかありません・・・

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年の瀬や 水の流れも人の身も

なお弟子の心中をはかりかねる其角は、惜別に句を贈ります。

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源吾はこんな附句を返します。

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明日待たるる その宝船

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仕官できる明日が待ち遠しくてしかたないという意味であろう。 
見下げ果てた武士よと、源吾の後ろ姿を見送ります。

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落合殿のイジワルめ! それにくらべて大高殿はお優しい・・・
ブツブツいいながらお花ちゃん 自宅へ向かって帰えりんぐ(笑)

Commented by ei5184 at 2018-04-22 19:05
泣かせるシーンですよね~
何時ぞやの顔見世では、客席から
「孝夫ちゃ~ん!」と(笑)
Commented by dendoroubik at 2018-04-22 19:57
☆eiさん

東映任侠映画全盛期に スクリーンに向かってファンが
「健さん!」と呼びかけたという あの感じでしょうか(笑)

それにしても土屋主税にはこの句の意味が解ったのに
其角が気づかないというのは 俳諧の師匠としてどんなものなのでしょうか?
いつ見ても腑に落ちません(笑)
by dendoroubik | 2018-04-22 15:23 | ◇長浜曳山まつり | Comments(2)