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南山王祭

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日本の祭りには、生命を賭すような緊迫したものもあれば、対極に「ゆるーい」祭りもあります。
数十万あるといわれる祭りのなかで、おそらくそういった祭りの方が圧倒的に多いと思うのですが
その最右翼に位置するのが、滋賀県の日野地方でおこなわれる「ホイ幟」じゃないでしょうか。

「ホイ」と呼ばれる、シダレ桜のような幟が神社に奉納されます。
奉納するといっても、石段下の広場にホイを立てて、その下で飲み食いする。それだけです。
飲み食いするだけなら、公民館にでも集まればいいわけで、花見のつもりなら
わざわざこんなものを用意しなくても、あたりはいましも花盛りです。

それでも、やっぱりこうしなくちゃいけないのが日本の祭りのおもしろいところですね。




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日野町では4月4日から5月1日まで、7つの神社で「ホイ幟」が奉納されますが
大窪・松尾地区による「南山王祭」が22本ともっとも多く、他は2本から7本の奉納です。

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「ホイ幟」の準備は1ケ月ほどまえからすすめられるそうです。
当日の朝、日枝神社へ出発するまえに組み立てがおこなわれていました。

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てっぺんに取りつける御幣をもった人を先頭に「ホイ幟」は水平にして運ばれてゆきます。

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神社のまえまで来ると垂直に立てて宮入りです。

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いつもは桜のピーク直前ですが、今年は開花が早く「ホイ幟」との競演となりました。

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滋賀県の祭りが春の田植まえに集中しているのは、農業用水の水利権を確認する意味合いがある、といわれます。

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7つの「ホイ幟」の奉納はいずれも、日野川および支流域で農業用水を共有する
2つ以上の地区により合同でおこなわれますので、おそらく、同じような意味合いがあるのだろうと思います。

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「ゆるい祭りの最右翼」なんて書きましたが、それは共食することで争いを避ける知恵なのでしょう。

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以前この祭りを見に行ってブログにUPしたとき、地元の方から
昔は祭りの終了とともに、子どもたちによる「花奪い(はなばい)」がおこなわれていた
というようなことをコメントで教えていただきました。
「花奪い」というのはその名の通り、吊るされた花を奪い合う行事で、いまも湖南地方でよく見かけます。

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コメントには、それがとても楽しかったという述懐が添えられていました。さもありなん。

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Commented by u-Brigand at 2018-04-06 09:39
京都随心院のかねず踊りのような
雰囲気ですね。素敵です。
Commented by dendoroubik at 2018-04-07 09:33
☆いちやどさん

おっしゃるようにこのホイ幟は
京が起源の花傘のようなものなんでしょうね
朱華踊りとかやすらい花みたいな踊りがなく
直会だけ残った・・・って感じでしょうか
by dendoroubik | 2018-04-05 01:27 | ◆近江の祭 湖東 | Trackback | Comments(2)