2017年 05月 29日
垂井曳山まつり 攀鱗閣 『源平布引滝 実盛物語』
さきほど九郎助と太郎吉が琵琶湖湖畔で見つけた腕。
嘲笑う瀬尾をなだめる実盛。
実は平家方に白旗を渡すまいと小万の腕を切ったのは他ならぬ実盛。
腕を見てハッと気づいて咄嗟に機転を利かせ
清盛の三男、宗盛が竹生島詣に御座船で遊覧中のこと。
これが太郎吉の母、小万。
平治の乱の後、源氏再興を願う源義朝の弟、木曾義賢。
実盛は小万の握っていた白旗を飾って安産を祈ります。
義賢や葵御前を匿った源氏のシンパ九郎助は孫の太郎吉を
蔭で事情を聞いていて小万のことをののしったり悪態をつきます。
実盛が語るそのときの戦場の様子は『平家物語』の「実盛最後」そのままです。
義仲追討のため出陣しますが加賀国篠原の戦いで大敗。
味方が総崩れとなる中、実盛は老齢の身を押して奮戦し
人目はばからず涙にむせんだといいます・・・
何度か上演されていましたので、多少は馴染ができました(笑)
子どもの実盛、瀬尾十郎、面白いでしょうね!
最初見たときには この話のどこを楽しめばいいのか
さっぱりわかりませんでした(笑)
実盛がスーパーヒーローだった時代につくられ
観客が平家物語を知っているという背景があって
はじめて成り立つ物語なのかなと思います
実盛よりも愛之助の方が人気がある時代には
あんまり面白くないストーリーと映るかもしれませんね
長浜と今回垂井で見ましたが
どちらも実盛役の男の子がとてもよく
ウケていたのはやっぱり太郎吉
これはやっぱり子供に限ると思います(笑)