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六渡寺の獅子舞 その1

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富山県には1200を越える獅子舞の団体があるといわれ
日本一獅子舞が盛んな土地といっても過言ではないと思います。

そんな獅子舞王国富山県でもっとも有名で
人気がある獅子舞のひとつがこの「六渡寺(ろくどうじ)の獅子舞」です。




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富山湾に注ぐ七大河川のうち、いちばん西を流れる小矢部川と
その東、庄川の河口との距離はわずか1キロもありません。
ふたつの河川に挟まれて富山湾に面した細長い三角州。
ここが旧大字「六渡寺」(射水市庄西町)です。

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平安時代の文献にすでにその名の見える古い土地柄で
江戸時代には加賀河北七浦のひとつ「六渡寺湊」として知られ
北前船の寄港地として幕末にその最盛期を迎えますが
明治35年の庄川大改修、昭和3年の伏木港拡張工事によって戸数が激減。

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このとき東西ふたつに分かれていた獅子方が統合されたのが
現在の「六渡寺の獅子舞」だということです。

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たしかに参加人数や演目が多く
それはふたつ獅子舞がひとつに統合されたことによるのでしょう。
「六渡寺獅子方保存会」のHPによると
現在、舞われている演目は20にものぼるそうです。

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「射水系」と「氷見系」の獅子舞が混在していることが
六渡寺の獅子舞の特異なところだといわれていますが
これも東西の獅子方の統合によるものなのでしょう。

「氷見系」の特徴は西獅子方の特徴だったようですが
なぜ伝承されてきたのかは諸説あって詳細は不明なようです。

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富山県の獅子舞は多種多様ですが
おおむね県東部は日本の伝統的な獅子舞「二人立ち獅子」
県西部は「百足獅子」が多いといわれています。
「百足獅子」というのはその名の通り「カヤ」と呼ばれる胴幕の中に
数人もの人が入る姿が「百足」のように見えることから名づけられた
全国的にも珍しいものですが、これにもいろいろな種類があって
「氷見型」「五箇山型」「砺波型」「加賀型」「射水型」などと呼ばれています。

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庄川を挟んですぐ東の沿岸部、放生津では
わずか3キロにも満たない狭い地域に50近くの獅子舞が密集しています。
これらの獅子舞はおそらくこれほどの演目はないのではないかと思います。

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ちなみに放生津の獅子舞のうちおよそ40の地区が5月15日の春祭りで獅子舞を奉納します。

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ちょうどこの日は小矢部川左岸の伏木で「伏木曳山まつり」がおこなわれる日。
「けんか山」で名高いこの祭りに観客が集まり、注目度は低いですが
かつて少し覗いてみたときに、どこへ行っても辻々で獅子舞がおこなわれている光景は壮観でした。

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一方、六渡寺の獅子舞がおこなわれるのはその前日の5月14日。

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富山県の獅子舞は春祭りと秋祭りに奉納されるものですが
六渡寺は春と秋に二度 おこなわれています。

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秋祭りは10月6日で、この4日まえには庄川右岸の放生津八幡宮で
昨年上映された映画『人生の約束』にも登場した「新湊曳山まつり」がおこなわれます。

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小矢部川、庄川を挟んで両岸に春と秋に大きな曳山まつりがある
ということが六渡寺の獅子舞のポテンシャルをあげているように思います。

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早朝の日枝神社での奉納にはじまり
午前中いっぱいかけて集落内をまわってゆきます。

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午後1時頃から再開し、日暮れまえまでつづきます。

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(笑)

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日中はそれほど多くの観衆が集まるわけではありませんが
夜、新築や結婚などの祝い事のあったお宅へ「祝花」として出向く獅子舞と
そのあとのコミュニティセンターでおこなわれる最後に演舞には
早めに場所を確保しておかなければ見ることができないくらい多くの観衆が詰めかけます。

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Commented by 清水 at 2017-05-30 21:30 x
富山県のお祭りには行ったことがないのですが
福井・石川・富山と同じ北陸でも
獅子舞の形態が全く違いますね
先日は美川のおかえり祭りで獅子舞を楽しんできました
Commented by dendoroubik at 2017-05-30 22:04
☆清水さん

美川の獅子は大きな骨組みのカヤの加賀獅子ですよね
あのお囃子が好きで・・・口笛で吹けるくらいです(笑)
それから先日ごいっしょさせていただいた
彌美神社の獅子舞もおもしろかったですね!

それにしても能登の祭りに足繫く通われる清水さんが
富山の祭りへ行ったことがないというのは意外です
やっぱり福井と富山は仲が悪いんですか?(笑)
by dendoroubik | 2017-05-30 07:00 | ◆越中の祭 呉西 | Trackback | Comments(2)