2017年 05月 06日
彌美神社の王の舞 前篇
地域によって踊りや装束もちがえば、長時間にわたって舞うものや
昨年、見せていただいた「国津神社」の祭りは多彩な行事が輻輳し
彌美(みみ)神社の「王の舞」は若狭の「王の舞」のなかでも舞う時間も長時間にわたり
彌美神社の例大祭は毎年5月1日。
18の氏子集落が参加し、それぞれ芸能などをご奉仕します。
いくつもの集落が参加するこういったお祭りは壮麗で楽しいものが多いく、こちらのお祭りもその例に漏れません。
現地に到着したのは午後9時過ぎ。
あくまでも厳粛な行列と男衆の楽しげな雰囲気の対比がおもしろい。
まもなく大御幣がゆっくりお辞儀するように下げられていきます。
と同時に一本幣も下がりお互い地面スレスレのところまで下がると
「よいしょ」という威勢のいい掛け声とともに勢いよく両方の幣が天へ差し上げられます。
まわりから拍手喝采。
一本幣から大御幣にに御霊が遷されたことを意味するそうです。
耳川上流の大日原のヨボの木に御神の御幣が天降り社に祀られたという縁起をあらわしたもの、と神社のHPにあります。
つづいて「王の舞」が大御幣が相対し拝礼します。
拝礼は仰向く形で3回行われるのですが両者のタイミングがいまひとつ合わなかったりすると
まわりの男衆から「合おてないなぁ」とかうまく噛みあうと「おっ、バッチリや」といった野次が飛びます。
男衆が大御幣を抱えてやにわに参道を駆けのぼりこれを阻止せんと一方が押し返す「幣押し」がはじまります。
お昼休憩のあといちばんにおこなわれるのは拝殿での「浦安の舞」の奉納。
新庄地区の女の子たちのご奉仕です。
激しい揉みあいのためか大御幣はいつしか原型をとどめず幣串だけになっていました。
知らない人が見たらいったいなにをやっているのか訝しむことでしょう。
ご当人方も「ショートコント御幣押し」などとおっしゃってました(笑)
神事ですから笑っちゃいけないのですけれど
いい年をした大人たちが酔っぱらって4時間もウダウダしている
(ように見える)姿・・・とても素敵だなあと思います(笑)
石段をあがるときに上げ番は「上げ上げ」押し返す下げ番は「下げ下げ」の掛け声。
上がるかとみえたが再び押し戻され、鳥居、参道へと戻ってはまた石段へ・・・
現地でお会いした清水さんによると大御幣は男性のシンボルを表すともいわれるそうで
・・・とすればこれはさながら『太陽の季節』(笑)
男衆によって稚児は大御幣に馬乗りにさせられ、担がれて拝殿を3周。
「今日はお前が主役なんやから胸張ってやれよ!」と檄が飛びます。
そして大御幣は無事に本殿へ納められました。
実はお隣の織田神社の氏子が盗んだそうです(笑)
神輿は5月11日に女ものの襦袢を着込んだ
若い衆に担がれて町内を練り歩きます
子供の演じる王の舞が舞台で奉納され
春祭りの王の舞は終わりを告げます
ご存知でしたらごめんなさい
神輿の話は初耳でしたけれどネットで調べてみると
彌美神社からソーッと神輿を盗んできた
・・・という言い伝えに由来する
「ソッソ」という舞が織田神社にはあるそうですね
神輿をソーッと盗むなんてことが
果たしてできるんでしょうか(笑)
おもしろいですね~~
今年の「王の舞」は彌美神社で見納めです
また来年からボツボツ見ていこうと思います
またそのときはご指南よろしくお願いします
こんなバカなことは真似されないでしょう(笑)
八尾の提灯山は聞名寺で手打ち式があって
それぞれの町へ帰って行きますので
諏訪町についていけばいちばん長く楽しめるかな
と思ったんですけれど 風の盆のときのような雪洞もなく
真っ暗で町並みの美しさは見ることができませんでした
さぎっちょ 盛りあがってたんでしょうね!