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加賀獅子

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先日『廓のおんな 金沢名妓一代記』(井上雪)という本を読んでいると
獅子舞の話が出てきて「なるほど~」と納得させられたことがあります。

  金沢の獅子舞は、藩政のころから盛んで、棒振りが獅子を退治するさまがめざましい。
  木彫の獅子頭に、七メートルにもおよぶ麻布をつけ、これに牡丹や桜の花、獣毛模様が染められている。 
  カヤと呼ばれる麻布の内側に、曲げた割竹を数本入れて張り、空洞をつくる。
  そのなかに数人の芸者がはいって、笛、太鼓、三味線などでにぎやかにはやしたてながら大通りから小路へとねり歩く。

どうして、金沢の獅子舞には、お馴染みの笛太鼓以外に他では見慣れない三味線がお囃子についているのか疑問で
たぶんそうだろうと思ってはいたのですが、やはりむかしは芸者さんがカヤのなかに入って演奏してたんですね。

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こんな描写もあって、ドキリとさせられます・・・

  カヤのなかに入る芸者は、唇を真っ赤に塗って、こってりと白粉を首筋まで塗り
  しどけなく乱れた着物の裾から白い脛をのぞかせて三味線を弾いていた。

ちょっと覗いてみたい気がします(笑)

「百万石まつり」の前身「市祭」の夜、主人公がこのカヤに隠れて駆け落ちするシーンも印象的です。


外様ゆえに幕府の目を盗んで剣術の鍛錬をするために、加賀藩が獅子舞を奨励した、という話は有名ですね・・・

Commented by otti468 at 2016-11-16 08:51
よく彼方此方回られていますね~
お祭りの事がよくわかりとても参考になります~
Commented by dendoroubik at 2016-11-16 10:59
☆ottiさん

このブログに書いていることは僕の妄想が入ってますので
あまり真に受けてお読みになられませんように(笑)
冬になるとお祭りの数が激減しますので
そろそろ自宅に隠ることが多くなってきます・・・
Commented by ei5184 at 2016-11-16 18:33
金沢芸妓、へえ~こんな事もありましたか?
と云いますか、こちらの方が歴史は古いのかも知れませんね~
そう思えば京都五花街は未だ歴史は浅い(笑)

子ども歌舞伎の情報ありがとうございました。
日程が上手く合えば可能な限り訪ねてみます!
Commented by dendoroubik at 2016-11-16 22:19
☆eiさん

あっ! すみません 説明不足でした
これは東茶屋街の女将の子どもの頃の述懐で
明治半ばのお祭りの様子でした

以前から読みたかった本で最近文庫で復刊され
さっそく買って読んだのですがかなりおもしろかったです
同じ著者の「金沢の風習」という名著も数年まえに復刊され
関西の書店ではあまり見かけませんが金沢ではどこでも売ってますので
ご一読をおすすめいたします(笑)

子ども歌舞伎はどこも盛況で
ただ米原だけは内容のすばらしさにもかかわらず観衆が少なく
ぜひとも行って盛り上げていただいたいです(笑)


by dendoroubik | 2016-11-16 08:01 | ◆加賀の祭 | Trackback | Comments(4)