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日本の祭りinながはま 「丹生茶わん祭り」

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「日本の祭りinながはま」木之本駅前会場。
「丹生茶わん祭り」です。





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この奇妙なオブジェは、ここから山へ向かって10キロほどの先
余呉町上丹生でおこなわれる「丹生茶わん祭り」の曳山の山飾り。

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曳山のうえで子どもが狂言を演じたり
からくり人形を載せて披露したりするところは多いですが
こちらの曳山のうえに載せられているのは
歌舞伎や物語などから材を採った人形を
なんと茶わんなどの陶器でつなぎ合わせて
高さ10メートルほどに仕立てあげたもの。

「湖国の奇祭」・・・と呼ばれる所以です。

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祭り本番では、奇妙奇天烈な曳山だけでなく
ささらや棒振りなどの道中舞、花奴の踊りや稚児舞など
華やかな中世風流も見ものですが今回は「花奴」だけが再現。

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3基ある曳山のうち「永宝山」1基が披露されました。

芸題は、前回おこなわれたときと同じ牛若丸と弁慶
「橋上如燕飛法師謝地伏」という外題がつけられています。

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ごらんのように、接着面はごくわずか。

山飾りは、わざと均衡を欠くように不安定に組みあげられており
それが絶妙のバランスを保って自立しています。
曳行される際や「サス」と呼ばれる支え竿を外すとき
ゆらゆらと揺れる様は圧巻・・・まさに工匠たちの名人芸です。

山飾りを組みあげる手法は工匠たちの秘伝とされ
後継者のみに継承される門外不出のもの。

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それにしても、なぜ「茶わん」なのでしょう・・・

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このあたりは良質の陶土が採れ、近在の末遠氏(すえとう)が
陶器を焼いて奉納したのがこの祭りのはじまり、とする説があります。

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「末遠」というのは5世紀に朝鮮半島から伝わったとされる須恵器のことで
渡来人の名残をりを留める地名がたくさんあることから
須恵器をつくる渡来系の技術集団が住みついていたのかもしれません。

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溝口健二監督の『雨月物語』という映画があります。

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舞台は賤ヶ岳前夜の湖北。
主人公、森雅之は、百姓仕事の傍ら茶わんを焼き
秀吉軍の駐屯する長浜で売りさばいて大儲けをする
・・・というエピソードが冒頭にあります。

  「もっと儲けて中之郷に蔵を建てるのじゃ!」

というセリフからも察せられるように、設定は余呉近辺。
陶器づくりが盛んな地域だったことはよく知られていたのでしょう。

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もともとは「丹生」「片岡」「余呉」の丹生三郷の陶工たちが
その技術を競い合うように、毎年輪番で祭礼をおこなっていたそうです。
陶工の数や勢いが相当なものだったことが伺い知れます。

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片岡、余呉が祭りに参加しなくなったことから
丹生のみが3年に一度おこなうようになり、現在は不定期の開催。

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おおむね5年に一度・・・前回は2年まえにおこなわれました。

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人口300人ほどの地区ですので
踊りのほとんどは、近郊の小中高校の生徒さんたちや
今回のようなボランティアの方々に担われています。
2年まえに開催されたとき見物したのですが
人口300人の村の祭りとは思えない壮麗な祭りでした。

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おこなわれる行事の奇抜さをもって「奇祭」と呼ばれるというよりも
むしろ、過疎の村でこんな壮麗な祭りがおこなわれること自体が
「奇祭」たる所以ではないか、と思ったほどです(笑)

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次回はいつおこなわれるのでしょうか・・・

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また、必ず行きたいと思います。





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Commented by otti468 at 2016-11-08 08:42
木之本会場の方が楽しそうでしたね~
行きたかったのですが・・・
長浜に着くまでイベント要領が全然わからなくて・・・
浜の方でもやってたみたいで、そちらも行けないままでした~
Commented by dendoroubik at 2016-11-08 09:17
☆ottiさん

1日目は長浜 2日目は午前中長浜 午後から木之本へ行ってました
メインは会館の方でしたけれど 事前予約が必要でした
屋外は滋賀県の祭り中心でしたけれど
めったに見られない珍しいものもあって楽しかったですね~~

それにしても1日目は風が強くて 寒かったですね!
by dendoroubik | 2016-11-07 22:00 | ◆日本の祭り | Trackback | Comments(2)