2016年 09月 20日
石崎奉燈祭
到着して駐車場から町へ向かっていると
「しかし、雨の降らん祭りやねえ・・・」
隣りを歩く連れの男性に、感慨ぶかげにそう漏らしていました。
「梅雨明け10日」・・・という言葉がありますけれど
8月第一土曜におこなわれるこの祭は
ちょうど梅雨明けのそんな日のうちにあるのでしょう。
そういえば、過去2度訪れた石崎奉燈祭はいずれも晴れ。
3度目の今回も、雲ひとつない快晴でした・・・
名高い「和倉温泉」に近接する石崎町は漁師町。
JR和倉温泉駅は、和倉温泉というよりも駅前は石崎の町です。
6基ある奉燈の高さは12~15メートル。
若衆がかけ声と共に担ぎあげ
「ソリャ、サッカサイト、サカサッサイト」
能登のキリコ、奉燈祭や、津軽のねぶたまつりなんかも
この高さを維持したのは石崎の人々の心意気。
町内を巡行していた6基の奉燈は午後3時すぎ、つぎつぎに「堂前広場」に入場してきます。
「奉燈乱舞」と呼ばれる、日中、いちばん華やかなシーンです。
ここが檜舞台とばかりに、色とりどりの花吹雪・・
6基の奉灯が揃えられたあと、午後5時すぎより神輿まえで「大漁祈願祭」がおこなわれます。
午後8時まで休憩時間に入るため、いったんホテルに戻ります・・・
石崎奉燈祭は規模も大きく、金沢や富山からも比較的近かったり宿泊施設も少なくないということもあってか
とりわけ夜の行事では歩行も困難になるほど混雑します。
たしかに、灯火が献じられて浮かびあがった武者絵、大書の墨字の奉燈が夜の漁村を駆け巡る姿は
なんともいえず幻想的な雰囲気を醸して魅力的です・・・
午後8時、すべての奉燈に灯りが点されると最初の奉燈が動き出します。
近くで見ていると勇壮な奉灯ですけれど、遠目に見ているとヒョコヒョコ動いでとこかユーモラスです。
イヤサカサー
狭い路地を巨大な奉燈が巡行してゆきます・・・
石崎奉燈祭は平成7年まで京都祇園社(八坂神社)の例祭日
もともとは祇園祭を模した曳山が巡行していたのだといいます。
それがどのようなものであったかはわからないそうですが
お隣り富山県氷見市にも「氷見祇園まつり」という曳山まつりがありますので
あるいはそれに似たものだったかもしれませんね。
ところが度重なる大火が原因で巡行できなくなり
明治22年に奥能登より古いキリコを譲り受けて
それまでの「納涼祭」から、火を鎮める「奉燈祭」に改め
はじめられたもの・・・という風に言われています。
石崎の方々が「キリコ」とは呼ばずに
あくまで「ホートー」という名に拘るのはそういった事情によるものかもしれません・・・
これは突飛な妄想ですけれど・・・
巨大な奉燈が漁村の狭い路地を家々の軒を掠めるように巡行するさまは
祇園祭で、西へすすむ山鉾が御池通りを左折し
新町通りのごく狭い道をそれぞれの鉾町へ帰ってゆく姿を彷彿とさせます・・・
平安京の町小路と、能登の漁村の路地
山鉾と奉燈、昼と夜 エンヤラヤーとイヤサカサー
・・・くらべるのもナンセンスかもしれませんが
雲突くヤマやホートーを見あげる人々の晴れやかな笑顔のイメージは
すくなくとも僕のなかでは、何の矛盾もなく共存します。
いや、もちろん妄想ですよ(笑)
新町通りも石崎の巡行路にも通りを横断する電線は張られていません・・・
町を駆け巡った奉燈は、午後11時まえにふたたび堂前に集まり、日付が改まるころに解散となります・・・・
どのお写真も素敵でうっとりと眺めていました♪
奉燈も美しいし、お兄さんたちもカッコ良いなぁ♪
確かに遠めで見るとヒョコヒョコ動くからカワイイですよね(ノ´∀`*)
いつかは行きたい。。。というか行きます。
休みに当たらなければ仕事引退してからでも絶対行きます!(^o^)/
男衆もカッコよく 奉燈は迫力があって夜は幻想的
でも 僕がこの祭りでいちばん好きなのは あのかけ声です
ソリャ イヤサカサー
勇壮なのに とてもイナセな感じがします
日本一好きなかけ声かもしれません
行きましょう! 絶対行きましょう!!!