苗村神社三十三年式年大祭 その4

c0196076_13311314.jpg

午後から古式催しが、三社の神輿のまえで、
前日と同じ順に奉納されてゆきます。

祭り2日目の天気のよい昼下がり、
昼食後ということもあり、
睡魔に勝てない子供たちがいっぱいいたって、
そりゃあ、誰も責めることなどできません・・・。





c0196076_13291323.jpg

島村のせんにち踊りです。

c0196076_13295912.jpg

竜王で33年ぶりの祭りが行われる、と聞いたとき、
いったいどんな祭りなのだろかと興味津々でした。

33年ぶりということもあって、あんまり情報もありません。

33年に一度というからには、
それほど凝ったことが伝承されることもないでしょうから、
退屈な神事が延々とつづくものかもしれない、と勝手に想像したり・・・。

しかし、蓋をあけてみると、
このような華やかな奉納芸が繰り広げられる楽しいものでした。

一言でいうなら「子供の祭り」・・・といえるかもしれません。

c0196076_13315482.jpg

県内の祭りもそれほど見たわけでもなく、
他地域の祭りはなおさらですので、
こんな比較が正確なのかどうかまったく自信がありませんが、
滋賀県には子供が主人公の祭りが多いような気がします。

『ハレの日のこどもたち』(橋本猛 京都新聞社)・・・というタイトルの、
滋賀県の祭りでの子供たちの表情を集めた写真集もあるくらいです。


c0196076_164225.jpg

殿村・川守の猩々踊り。

c0196076_15463641.jpg

岩井・もとぎ大師の踊り。

c0196076_15453179.jpg

子之初内のコロコロコ踊り。

c0196076_16104426.jpg

この祭りもそうですが、
滋賀県の子供たちが主人公の祭りの多くは、
風流踊りか、その流れを汲むと思われる踊りが多いです。

c0196076_16322824.jpg

今から20数年まえ、
それまで途絶していた祇園祭の「四条傘鉾踊り」を復元する際、
滋賀県甲賀市土山の「ケンケト踊り」が逆輸入された、
ということもありますので、
京から伝わった踊りが、いまでも多く伝承されている、
ということかもしれませんね。

c0196076_030268.jpg

奥村・浄土寺、林、庄、田刈り踊り、しっぽく踊り。

c0196076_1644368.jpg
c0196076_16534690.jpg
c0196076_16551798.jpg

c0196076_1624425.jpg

川上村は白鷺山という名の山車の上で、お囃子を奏します。

c0196076_1551376.jpg

お囃子だけで、踊りはありません・・・

c0196076_1658544.jpg

いや・・・訂正。かわいい踊り付きでした(笑)

c0196076_1765559.jpg

駕輿丁地区、慶龍山のまえで「ケンケト踊り」。

c0196076_15511064.jpg

ラストは、山之上の「ケンケト祭り」長刀振りの登場です。

c0196076_17103179.jpg

この「ケンケト」・・・というのがよくわかりません。

滋賀県には「ケンケト踊り(祭り)」と呼ばれるものがいくつかあり、
山之上のように長刀振りを披露するものもあれば、
土山の瀧樹神社のように、風流系の棒振り踊りもあります。
先の駕輿丁地区の「ケンケト踊り」は、
どちらかといえば後者のようにも思えますが、
まったくちがうようにも見えます。

「帯掛ケンケト祭り」のように、
両者を同時に行うところもあります。

何を持って「ケンケト」というのでしょうか・・・?

c0196076_17111922.jpg

「ケンケト」の語源には諸説あるそうですが、
いずれかには当て嵌まっても、他のケンケトの説明にはならない、
というようなものばかりで、定説というものがなさそうです。

お囃子に「ケンケト」というものがいくつかありはしますが、
そのお囃子の言葉の意味自体が不明だから仕方ありません。

c0196076_178322.jpg

最大公約数を採れば・・・
いずれの踊りにも登場するのが鉦で、
その音を表わしたものなのかもしれません。

僕は、たぶんそうだろうと思っています。

高山祭や古川祭の「闘鶏楽」を、響き渡る鉦の音から、
別名「カンカコカン」と呼ぶのと同じなのではないか、と。

ただ、もしそうだったとしても・・・
謎はさらに深まるばかりです・・・。

c0196076_16471948.jpg

それはともかく・・・

そのスケール感において、
他のケンケト祭りから一頭地を抜いているのが、
この山之上のケンケト祭りです。

昨年見たとき・・・ちょっと体育会系
・・・という印象も受けました(笑)

しかし、そこで飛ばされる檄は・・・
「もっと美しく!」「もっとカッコよく!」

そうですね・・・美しくて、カッコいい、男の子の祭りです。

c0196076_16273544.jpg

「イナブロ」・・・と呼ばれる、
クチバシにドジョウを加えた白鷲の御幣。

そのまわりを、陣笠をかぶった「オード」が舞います。

c0196076_13452686.jpg

イナブロを引き倒す数が多いほどその年は豊作になるとされ、
また七色の短冊を持ち帰るとムシ除けになるともいわれます。
そのため、渡御の途中、闖入者によって何度か乱暴に倒されます。

なんと、今回もそのシーンが再現(?)されていました。

イナブロが引き倒されるたびに、
まわりで踊っていた長刀振りの振り子たちは集まり、
短冊を取らせまいと警護にあたります。

c0196076_1336922.jpg

・・・と、こんなふうに説明しても、
ストーリー自体がシュールなので、
何のことだかさっぱりわからないかもしれませんね(笑)

「イナブロ」は「稲風呂」と漢字で書くそうです。
これもまったくわかりません(笑)

c0196076_13335419.jpg

このあと、一行は野寺橋から川守を経て、苗村神社へ還幸。
ふたたび山之上のケンケト祭りの振り子たちが、仕舞振りを奉納。
餅まきがあって2日目は終了です。
・・・が、ケンケト祭りの途中で疲労のため帰宅。

翌日、最終日は午前9時から楼門前馬場で古式催し。
11時から稚児行列。
午後には終了奉告祭が行われ、33年に一度の祭りは終了です。
トラックバックURL : https://gejideji.exblog.jp/tb/22879275
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by 嶺、 at 2014-10-25 09:05 x
おはようございます、苗村神社三十三年式年大祭 全て拝見しました、いいですねー流石です。ありがとうございます。
Commented by shinrajuku at 2014-10-26 11:12
トップの写真サイコーです!!
この1枚がこの子のイイ思い出になりますよね。
次の祭りのころにはこの子は30代半ば過ぎ・・・
dendoroubikさん、是非いい大人になったこの子を見つけ出して撮って下さい^^
Commented by dendoroubik at 2014-10-26 17:29
☆嶺さん

ありがとうございます!
33年ぶりの祭り・・・どんな風になるのかと思ってましたが
子供たちの芸能が華麗ですばらしかったです
写真家の芳賀日向氏も撮影に来られてました
氏がこの祭りを紹介するTV番組があり
見ていると私の姿もかなり映ってました(^-^:
Commented by dendoroubik at 2014-10-26 17:36
☆shinrajukuさん

ありがとうございます!
眠ってる子供たち けっこう多かったです
ベビーカーで御渡する姿も印象的でした(^-^:

33年後66年後この子たちはどんな風になってるのでしょう・・・
ずっとつづけられることを願わずにいられません

あ!
次回は おそらく僕はこの世にいないと思います\(>_<)/
by dendoroubik | 2014-10-25 00:43 | ◆近江の祭 湖南 | Trackback | Comments(4)