BIWAKOビエンナーレ 2014 泡沫-UTAKATA

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更新が遅れて、すでにひとつは終了してしまい、
もうひとつもあと数日で会期が終わってしまうのですが、
滋賀県近江八幡市の旧市街地で、
ほぼ同時にふたつのイベントが行われていました。

今回で6回目となる国際芸術祭「BIWAKOビエンナーレ」と、
没後50年を記念して開催された「ヴォーリズメモリアルin近江八幡」。

まず、BIWAKOビエンナーレから・・・。



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訪れたのは雨の月曜日。
・・・にもかかわらず、近江八幡は静かににぎわっていました。

手にしたマップの色で、その人が巡っているのが、
ビエンナーレなのかヴォーリズなのかがわかります(笑)
年齢層は、前者の方が圧倒的に若い・・・。

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第一回目は大津市で行われましたが、
二回目以降は、ここ近江八幡を中心に行われています。
僕は4回目2010年「玉手箱-Magicsal worldから見始め、
前回の2014年「御伽草子-Fairy Tale」と今回で3度目です。

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主に江戸時代の・・・多くは廃屋となった14の建築物が会場。
チケットを買って巡ってゆきます。

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この国際芸術祭の意図については、
総合ディレクターの中田洋子さんが、
TVなどで頻繁に語っておられますので、
ご存知の方、 また、共感する方も多いと思います。

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海外での生活経験から、
近年、日本人のわが町に対する誇りと、
それに基づく町並みの継承への意志が
希薄になってきているように感じる
・・・というような意味のことを語っておられたと思います。

古いものを捨て去って、
新しいものをどんどんつくることが
活気だと勘違いしているのではないか?

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日本人は奥ゆかしいのか何なのか、
他人(外国人)のお墨付きがなければ、胸を張れない、
というところがあるのかもしれません。
TVなんかでも、いまだに西欧人が日本の伝統美を称賛する
・・・という紋切り型のシーンによくお目にかかります。

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しかし、こと町並みや景観の保全に関しては、
壊しては作り替える・・・という、
西欧人と正反対のことをしている、というのが皮肉です。

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もしかしたら、渡辺京二氏の言う通り、
日本の本当の美しさは明治のはじめに決定的に失われ、
いま、伝統的な建造物などに感じる美しさは
「逝きし世の面影」にすぎないのかもしれません。

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だとしても、伝統的な町並みは
保存されないよりは保存された方がいいに決まってますし、
できればそういったものに触れる機会は
多ければ多いほどいいですね。

そして、同じ出会うのなら、うまく出会いたい・・・。

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伝統的な町並みや建造物と、
不思議な出会いを提供してくれるのが、
BIWAKOビエンナーレの愉しさだと思います。

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生まれ出ずる作品は、江戸時代よりときを刻んできた建物たちから立ち上がる記憶の雫。
足を踏み入れた瞬間、その一雫が心を満たしてくれるでしょう。
(中田洋子)

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官庁や企業の主導する芸術祭ではないので、
スケール感に欠けると思われる向きもあるかもしれませんが、
密度は濃いです。

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そして、自由度が高いのも、毎回出向いてしまう理由のひとつです。

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たとえば、全会場で撮影OK。

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どうせ素人なのでロクな写真は撮れはしないのですが(笑)
ファインダー越しに見るというのも、作品の触れ方のひとつだとすれば、
そういう自由が担保されているのは、やはり嬉しいことです。

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撮影するしないにかかわわらず、
撮影禁止の場所というのは、ちょっと窮屈です。

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「BIWAKO」と銘打たれているのは、
いずれ滋賀県の各地にこの芸術祭を拡散させたい
・・・という思いからだそうです。

そうなったらいいのにな・・・と思います。

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滋賀県の観光がもうひとつパッとしな理由のひとつは、
見所が分散していて交通の便が悪いことが挙げられます。

そういう不便さを逆手にとって、
のんびりとびわ湖を遊覧しながら巡る芸術祭が、
いつかでできたらな・・・と夢想します。

八幡掘はびわ湖に繋がってますので、
近江八幡へは舟でも上陸することが可能ですね・・・
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by dendoroubik | 2014-11-05 23:08 | ◆近江の祭 近江八幡 | Trackback | Comments(0)