苗村神社三十三年式年大祭 その1

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滋賀県蒲生郡竜王町。
雪野山と鏡山のあいだの平野部に鎮座する苗村(なむら)神社。
近郷33ケ村にわたって氏子を有する総社です。
春と秋の例祭のほかに、古来、氏子三十三ヶ村列座の大祭が行なわれていましたが
慶長四年(1599年)に33年に一度に改められ
今年、そこから数えて13回目の式年祭が行われました。




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今年の1月、竜王町田中の八幡神社(浄満寺)に「田中の粥占い」という行事を見に行ったとき
前々回の「三十三年式年大祭」の写真を見せていただきました。 66年まえの写真です。
ここに写っている可愛い坊やたちが
粥占いを行っているおやじさんたちなんだなあ・・・・と、不思議な気持ちになったものです。

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田中からは曳山や太鼓踊りなども出るよ、とのことで、ぜひ出立式から見たいと思っていました。

苗村神社の氏子区分は「九村」(くむら)(神部、島村、殿村、子之初内、奥村、川上村、駕輿丁村)と
「余郷」(橋本、薬師、小口、岡屋、山之上、葛巻、宮井、外原宮川、蒲生堂、信濃、弓削、山中、七里、
須惠、山面西川、東川、上畑、倉橋部、新巻、横山)に分かれます。
式年大祭の中核をなす「九村」のひとつ「子之初内」(このはうち)は、粥占いの田中と
苗村神社のすぐ南、綾戸からなり、それぞれ氏神さんと、山車も別箇にあるのですが、
奉納芸などは合同で行います。

写真で見た子供たちが集合する綾戸の氏神さん、綾之神社へ行ってみると
ちょうど御榊に綾之神社の神霊を遷す神事が行われていました。

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そのあと、三輪山の山車のまえで
「コロコロコ踊り」という、不思議な響きの名を持つ踊りがはじまりました。

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メロディもとてもシンプルで、風流系の踊りも素朴なものでしたが
白黒写真でしか知らなかった子供たちの装束が
ついに色彩をもって目のまえに現れ、ちょっと感激してしまいました。

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つづいて、山車のうえで人形芝居がはじまりました。

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これも予想外の展開だったので、興奮のあまりセリフを聞き逃してしまいました(笑)
のちほど、苗村神社で再演されたときの解説によると、この土地を拓いた先人たちの勤勉さを表わしたものだそうです。

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ふたりの女性が登場します。
瓢箪でナマズを捕まえる、というのは禅の公案ですが、彼女たちはそれを実地でやってしまいます。

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はて面妖な・・・それを見ていた修験者がふたりの正体を怪しみ
実は女は大蛇であることを暴く・・・というお話です。

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御榊を先頭に、出立です。

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なにか・・・とても現実離れした光景でした・・・

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苗村神社へつづく南北の道で、田中(八幡神社)と綾戸(綾之神社)が合流します。

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鬱蒼とした森に囲まれた東本宮には、大国主命、素盞嗚尊を祀られ
おそらく室町時代に創建された本殿は重要文化財。
県道をはさんで、立派な楼門をもつのが西本宮。
国狭槌命(くにのさづちのみこと)を祀り、本殿は国宝。
延喜式神名帳にも長寸(なむら)神社として列座された式内社です。

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余郷の御榊も、つぎつぎに宮入りします。

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宮入りするまえの、面映ゆいような、厳粛で誇らしげでもあるようで楽しげなこの雰囲気がとても好きです・・・

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茣蓙を背中に纏ったこの装束が気にかかります。

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午前9時まえには、すべての御榊、九村の笛、太鼓、鉦、甲冑、踊り手ら700余名が渡御、同列にて御着。

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九村の5基の山車も楼門まえの馬場に揃いました。

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10時からの式年祭のまえに、
ふたつの氏子の古式催しが行われます。

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まず、最初に島村(島)のせんにち踊り

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太鼓と鉦を先頭に、男の子と女の子が列になって踊ります。

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つづいて、殿村・川守の猩々踊り

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うしろには八幡山が控えています。

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午前10時から三十三年式年祭が行われます。

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神事は1時間ほどつづきます・・・。

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その間の、まわりのまったりした雰囲気もいいですね・・・。


(「その2」につづく)
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Commented by shinrajuku at 2014-10-18 13:51
こんにちは。
なるほど33年に一度という微妙な数字の意味がわかりました。
しかし慶長年間から数えてまだ13回目ですか^^;
伝統を受け継ぎ未来に伝えるのも大変ですね^_^
Commented by dendoroubik at 2014-10-18 15:13
☆shinrajukuさん

13回という数が正しいとすれば
一度も途絶したことがない計算になりますね
これがスゴい\(^o^)/
年表を確認すると前々回は戦後で
その前は第一次世界大戦の直後
うまく太平洋戦争をかわしていました(^-^)
天保から明治の半ばにジャンプしたり
33という数字はなかなかスグレモノのようです!
by dendoroubik | 2014-10-18 00:38 | ◆近江の祭 湖南 | Trackback | Comments(2)