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春照太鼓踊り 地の巻

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快晴の秋分の日、伊吹山の麓、滋賀県米原市春照(すいじょう)の太鼓踊りへ行きました。 5年に1度行われる祭りです。




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お旅所から八幡神社への行列。出発は午前11時半。
1時間ほどまえから、秋葉神社あたりには、参列者が三々五々、集まってきます。

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春照の八幡神社太鼓踊りは、雨乞いの踊りです。
寛文11年(1671)の旱魃からはじまったとされていますが、江戸期を通じての史料はないそうです。
戦時中は軍の命令で途絶えていましたが、昭和22年に復活。
その際、奴振りが行列に加えられたそうです。
ヒゲを描いたり、顔を赤く塗ったりする奴はあっても
身体に刺青のような絵付けをするのは、おそらくここだけでしょう。

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昭和42年に、滋賀県無形民俗文化財に選定されています。

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滋賀県には、雨乞いの祭り、特に太鼓踊りが多いのですが
伊吹山麓の密集度は高く、9つの地域で伝承されています。
春照と、来年、これもまた5年ぶりにおこなわれる上野の太鼓踊りが
なかでも総勢200名を越える盛大なもの。

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登場人物が多彩なのも、この太鼓踊りの楽しいところです。
これは瓢爺(親方)。「ふくべ振り」の子供たちを先導します。

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伊吹山を挟んだ西濃地方にも同様の太鼓踊りが多く、おそらく影響関係があるのでしょう・・・。

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午後11時半、奴の先導で行列がスタートします。

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立傘の投げ渡し。

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えい!えい!えい!えい!

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あれわいさぁのさー これわいさぁのさー どっこいまぁかせ


滋賀県には、奴振りを取り入れた祭礼も多く、
特にこれもまた米原市近辺に密集しています。

なぜなのかはわかりませんが、
北国街道と中山道を連絡する脇街道にあり、
多くの大名行列を目の当たりにした記憶が、明治以降、
祭礼に取り入れられるきっかきになったのかもしれませんね。
春照宿には、北陸の諸藩、加賀藩前田氏、福井藩の松平氏、
鯖江藩間部氏、大野藩土井氏、小浜藩酒井氏
江州の大溝藩などが参勤交代で通った記録があります。

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山伏が加わるというのも珍しいですね。
ある旱魃の年、通りかかった山伏に雨乞いを依頼したところ、
たちまち雨が降ったことから行列に参加し、
山伏踊りをしたという言い伝えがあるそうです。

また、春照の秋葉神社の参道で、村人と山伏が綱引きをして、
その勝敗で吉凶を占うということもおこなわれていたようです。

社寺奉行は、昭和40年から行列に加わっています。

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小学校低学年までは「ふくべ振り」を勤めます。
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竹で編んだ大きな瓢箪は神の依り代です。
大きく天に突きあげて、神の加護を祈ります。

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主役はあくまでも「太鼓打ち」ですが揃いの衣装を来た女の子たちの「笛吹」の列も壮観です。小学校3年生以上の女の子が勤めます。

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行列の最後は「鉦打ち」と「太鼓打ち」です。
秋葉神社まえの道の両脇に分かれ、
最初の「ハヤシ込み」がおこなわれます。
これが見物です。

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太鼓踊りの行われる八幡神社まで、秋葉神社、岡神社、天神さんまえで計3回おこなわれます。
歩けば5分ほどの道を1時間半ほどかけて行列します。

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赤い花をつけた菅笠、肩から指先までは緋色の弓小手。
背中には金銀の紙でつくった御幣を垂らし、
模様の入ったカルサンを履いています。
白い衣装は・・・よく見るとカッタ-シャツ(笑)

いやあ、ホントに壮観です!

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最初のハヤシ込みのあと、八幡神社へ先回りしました。
5年ぶりの祭りとあってか、見物客がたいへん多く、
混雑すると聞いていたからなのですが、これが失敗でした。

たしかに太鼓踊りは最初は混雑するのですが、
1時間半にもわたって行われるので、
途中から見物客も減って、自由に見物できるようになります。

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もっと行列を見ておくべきだったのですが、
この経験を活かすには5年待たなければいけません(笑)

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行列のしんがりは「大団扇」です。
裏に書かれているのは太鼓踊りの歌詞に一部で、
表には「返礼踊り」と大書きされています。

太鼓打ちが身体を前後に折って踊るときに、
風を起こして雨を呼ぶためのものなのだそうです。
雨乞い踊りには「ホーロー」などの
背負い物が登場するところが多いですが、
あれは、この大団扇が変化したものだといわれるそうです。


(「天の巻」につづく)

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Commented by shinrajuku at 2014-10-04 17:49
こんばんは。
5年に1度の祭りですか。色々な祭りがあるのですね^^
この後のイイ顔も楽しみにお待ちしています。
しかし「すいじょう」とは絶対読めない・・・^_^;
Commented by dendoroubik at 2014-10-04 18:42
☆shinrajukuさん

こんばんは!
滋賀県では今年 春に7年ぶりに「丹生茶わん祭」
9月に5年ぶりのこの祭が開催され
10月には33年に1度の「苗村神社三十三年大祭」
というのがあります
昨年は100年に1度の淳仁天皇大祭を見逃してしまいましたが
これはもう一生見られませんね^-^;

「すいじょう」は もともと「水上」と書いたそうですが
火災が相次いだために 役の行者に相談したところ
「水の上では火がおこるのはあたりまえ」
と改名されたという言い伝えがあるそうです
なぜ水の上で火がおこるのがあたりまえなのか
「春照」とされた理由もわかりませんが^-^;

「すいじょう」と読むということは僕も今回はじめて知りました
Commented by うずら at 2014-10-04 22:25 x
5年ぶり、やったんですね~
楽しそうです! 次回は覚えておこうっと!

10月は、めっちゃ忙しいですね。
11日~13日は苗村神社。どの日が見所なんでしょうね。
全部、見にいかはるんかしら~?
大津祭り、米原曳山祭りもあるし・・・
そういや、明日は、米原の朝日豊年太鼓踊りで、
11日に大野木太鼓踊り・・・あっちの方は、こういう祭りが多いですね。
Commented by dendoroubik at 2014-10-04 22:47
☆うずらさん

来年は上野太鼓踊りが これまた5年ぶりに行われますよ\(^o^)/
10月第一日曜です
苗村神社は土日に行く予定です
その夜に米原行きます
連続出演の男の子が今年6年生で最後(´Д`)
市川団四郎師匠の演出で壺阪霊験記のお里ちゃんを演じます
千秋楽のラストは会社終わってから駆けつけようと思います
きっと号泣してしまいますorz
Commented by うずら at 2014-10-04 23:05 x
私は11日の午後、彦根で用事があるので、午前中に竜王に寄って、
彦根の帰りに、米原をチラッと見てから帰ろう・・・と思ってるんやけど・・・
12日は、朝から苗村神社ですよね~! 大津祭りの宵宮は行けないですね。
米原は、13日も駆けつけはるんですね! 
denさんの涙も見届けたいけど(苦笑) 行けないかな~ 残念!
Commented by dendoroubik at 2014-10-04 23:20
☆うずらさん

今年は旭山と松翁山ですね
松翁山の中溝くんはぜひ見て下さい!
去年は矢口の渡しのお舟ちゃん
そのまえは義経千本桜の忠信狐
そのまえは山科閑居の大石主税を演ってました
天才です

大津と米原は日を分けてほしいですね!
Commented by うずら at 2014-10-05 19:25 x
あの忠信狐の子ですね! もう、6年生なんや~!
矢口の渡しのお舟ちゃんは・・・見られへんかったんです。
同じ時間に、旭山を見てたから・・・
虎姫で大道芸のイベントがあるらしくて、誘われたけど、
12日やし、あれやらこれやら、日がかぶり過ぎですわ。
とにかく3日間・・・足腰弱くなってきてるけど(涙) 頑張ります!
Commented by dendoroubik at 2014-10-05 20:02
☆うずらさん

そうそう あの男の子です!
子供歌舞伎は気に入った男の子がいても
ほとんどその年限りですので
珍しい例ですよね

大津市民としては大津祭をパスするのに忍びませんが
今年だけは勘弁してもらいますヽ(´o`;

ハードな週末になりそうですが
僕もガンバります\(^o^)/
Commented by 沙都 at 2014-10-10 00:17 x
そうですね。こちらも失敗です。
神社が多くなるって言っても30分ほど前でしたから。
道行は、最初と12時20分頃しか撮ってませんので。
出来れば神社前の道や、もう少し撮っておきたかったです。
5年前のレポートと実際とは多少、違いますね。
神社にしたって、結構、自由に動き回れましたから…
Commented by dendoroubik at 2014-10-10 14:16
☆沙都さん

でもまあ楽しかったので よかったかな・・・と(笑)

2年まえの井之口豊年太鼓踊りでも
沙都 と少しお話しさせていただいた記憶がありますが
あれは「えっ? もう終わり?」って感じの
実にあっさりした太鼓踊りでしたものね(笑)

道行も本殿まえでの太鼓踊りも 見ごたえがありましたね!

苗村神社の三十三年祭は 日曜の雨がちょっと心配ですね・・・
by dendoroubik | 2014-10-03 21:36 | ◆近江の祭 湖北 | Trackback | Comments(10)