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湖南三山 善水寺

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常楽寺、長寿寺から北へ・・・

野洲川を渉り、農村地帯を抜けると、
東西に細長い山容を持つ、
標高400メートルほどの岩根山があります。

この一帯は、かつて仏教修行の道場として栄え、
薬師如来を守護する十二神将にちなんで、
十二の坊舎が建てられたといいます。

この里山が「十二坊」とも呼び習わされるのは、
そのためといわれますが、
現在は、十二坊の跡は見られません。

ただ、東側山麓にある善水寺の本堂に、
その面影を偲ぶことができるように思えます・・・。



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はじめて善水寺を見たとき、
桧皮葺の屋根の反りのあまりの美しさに、
しばし見とれてしまったのを覚えています。

その時、団体客の女性のひとりも、
入り口から紅葉越しに本堂の姿が現れてきた瞬間、
「うわあ」・・・と声をあげていたので、
決して僕だけの感想ではなかった思います。

光線の加減なのか、
未知の光景でなくなっていたたけなのか、
それとも他の理由によるものかはわかりませんが、
今回はそれほどの強烈な印象は受けませんでした。

が、やはり向拝をもたないこの屋根の曲線は、
何度見てもやはり美しいと思います。

長命寺の伽藍や、三井寺の本堂とともに、
滋賀県内でいちばん好きな建造物のひとつです。

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中世以前の歴史は明らかではありませんが、
寺伝によると、奈良時代、8世紀はじめの和銅年間、
元明天皇の勅願により国家鎮護の道場として建立。(和銅寺)

平安時代の初め最澄が入山。
延暦寺の別院諸堂を建立し天台宗に改めます。

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本堂は、室町時代前期に再建されたもので、
織田信長の焼き討ちにより、本堂や塔など4棟以外焼失。
現存するのはこの本堂のみです。

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善水寺は、湖南三山として括られる以前は、
紅葉の寺・・・というよりも、
仏像の寺・・・といして知られていたように思います。 

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天平時代から平安時代にかけての
仏像の秀作が数多く安置されています。

重要文化財指定を受けているものだけでも、
木造兜跋毘沙門天立像 木造持国天立像 
木造増長天立像、木造四天王立像、
木造不動明王坐像 木造僧形文殊坐像、
金銅誕生釈迦仏立像 木造金剛二力士立像、
木造薬師如来坐像、木造梵天立像 木造帝釈天立像・・・。

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これだけ多くの仏像が残されているのは、
焼き討ちに逢いながら、僧侶たちが命がけで
本堂に仏像を運びこんだためといわれます。

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桓武天皇が病気になられたとき、
最澄が法力によって病気平癒の祈祷を行った霊水を献上。
たちどころに回復したことにより
「岩根山善水寺」の寺号を賜わったといわれています。

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観音堂へ降りてゆく石段の紅葉も見ごろを迎えていました。

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以前訪れたときには見落としてしまったのですが、
観音堂脇の不動岩という巨石には、
不動明王が彫り出されています。

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Commented by goodroads at 2013-11-25 20:03
建物の立体感の出ない真正面から見てこれだけの「美」が感じられるのは、この善水寺の屋根の反りの為せる技に相違ないと思われます。

いや真正面に相対して、美しいことがなによりも肝心なのではないか・・・・とさえ、ハッとさせられますね。

加えて、秋の彩のスパイス
私も見てみたいです、そしてここでゆっくりと時間を過ごしてみたいです(^-^)

凸!!
Commented by dendoroubik at 2013-11-27 04:22
☆Tomさん

これを撮るためだけに広角を持参したのですが
見事に歪んでしまいました(苦笑)
それでも曲線の流麗さだけはちょっと伝わるかな・・・と。

ガイドブックやなんかには「宮殿風」・・・
と表現されていたりしますが そういえばそんな感じもします

仏像だけでも見る価値があるお寺ですので
ぜひ お越しくださいませ^-^

凸ありがとうございます!
by dendoroubik | 2013-11-24 21:05 | 滋賀 湖南 | Trackback | Comments(2)