2012年 09月 28日
城端むぎや祭り その9 出丸坂
最後に出丸坂会場での四葉会さんの踊りを・・・。
出丸坂会場は、
国道を城端の中心部へ上っていく、緩やかなカーブの途中、
民家と民家のあいだの空き地のような場所です。
他の4つの絵になる会場にくらべて、
なぜここが選ばれたのか、最初は疑問でした。
・・・が、踊りも中盤にさしかかり、日が落ちてまもなく、
ようやくこの会場のすばらしさに
気づきました。
麦や菜種は二年で刈るが
麻が刈らりょか半土用に
浪の屋島を遠くのがれて来て
薪こるてふ深山辺に
烏帽子狩衣脱ぎうちすてて
今は越路の杣刀
心淋しや落ち行くみちは
川の鳴瀬と鹿の声
川の鳴瀬に布機たてて
波に織らせて岩に着しょう
鮎は瀬につく鳥は木に止まる
人は情の下に住む
(写真と歌詞は連動していませんのであしからず・・・)
幔幕の向こうは利賀方面の1000メートル前後の山々。
どれがどの山かはわかりませんが、
扇山や赤祖父山あたりの連なりでしょうか。
その向こうには庄川が流れ、
上流(向かって右側)が五箇山です。
ここは、おそらく、城端でいちばん五箇山を
感じさせる場所ではないでしょうか・・・。
秋の宵、そんな山々を背景に、
すばらしい演奏と唄、すばらしい踊りで聞き、見る麦や節。
こころに染みました・・・