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米原曳山まつり 松翁山1

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米原曳山まつりは湯谷神社の秋の祭礼。 

江戸時代の後半、長浜の曳山祭に倣って3輛の曳山がつくられ、
子供歌舞伎が演じられるようになったといいます。 

体育の日を挟んで3日間・・・宵宮」 「本楽」 「後宴」で 
のべ11回 「子供歌舞伎」(狂言)奉納されます。 

各組が隔年持ち回りで演じ、今年は「旭山 」と「松翁山 」。
初日の第1回目を見に行きました。



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県内でも、運動会が頻繁におこなわれていたり、
同じ日に「大津祭」 がおこなわれていたりということもあってか、
見物客は必ずしも多くはありません。 

しかし、ここで演じられる子供歌舞伎は
見ごたえ充分で、2年まえにいちど見た夜の 「登り山」
たいへん美しいものでした。 

祭りのすばらしさと観光客の数は比例するとは限らない
・・・という例はいくつもありますが、
米原曳山まつりはその最たるものですね。

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「松翁山 ・・・舞台は向唐破風造で両側に千鳥破風をつけ、
正面唐破風上には金箔押の獅子頭、
千鳥破風上には鳥禽付鬼板をすえつけている。
亭は入母屋造の正背面に千鳥破風と軒唐破風をつけている。
建造年代は不明だが、
伝承では江戸末期に藤岡和泉が長浜の翁山を
模して製作したといわれている。
見送り幕は中国製の綴れ織りで、
数十人の唐子が凧上げなどの遊びをしている逸品です。」

「米原曳山まつり HP」より

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本番まえ、余裕の笑みを浮かべる大石内蔵助役の今中暉士くん。 

小学6年生ながら、片岡千恵蔵級の貫禄です^-^;  

そう、松翁山 組の今年の演題は
「碁盤太平記 山科閑居  大石妻子別れの場」

ご存知 忠臣蔵の1シーンです。

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役者は舞台まで肩車されていきます。 
神の依り代として、地面に足をつける穢れを避けるためでしょうか・・・? 
ここでも貫禄じゅうぶんな内蔵之助^-^

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開幕前に祝儀として三番叟が舞われます。

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舞台が開くと、女モノの襦袢かなにかを羽織った
内蔵助が寝入っています。 

祇園一力で遊蕩に耽った翌朝でしょうか。 

ここは山科の閑居。 
浅野内匠頭が無念の切腹を遂げたあと、
城を明け渡した大石内蔵助はここに
長男 主税とともに住み、無為の日々をすごしています。 

江戸の浪士たちは仇討ちを急かしますが、
内蔵之助はいっこうに動かず、
やることといえば遊郭に入り浸るか、碁を打つばかり。

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その噂を聞いた母千寿は
妻りくとともに但馬豊岡よりはるばる訪れ、
仇討ちせよとかき口説きます。 

しかし内蔵助は・・・

  仇討ちを仕損じたら世間の笑いもの、
  たとえ本懐を遂げたとしても切腹は必定。 
  笑われようが、なにもせぬがが上策

・・・とうそぶきます。

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亡き夫の位牌で内蔵助を打ち据えて
涙ながらに意見する千寿。 

吉良の間者がいるために
本心を打ち明けられない内蔵助は 
妻とは離縁、母と親子の縁も切り 豊岡に追い返します。

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無念の面持ちで母と祖母を見送る主税・・・   
Commented by うずら at 2011-10-11 09:14 x
たっぷり、ですね!
長浜の模してつくられたという曳山。
曳山の豪華さはひけをとっても、子ども歌舞伎の芸は、
ひけをとらないと、HPに書かれてましたね。
観光客が少ないのなら、よけいに観に行きたいな。
長浜は、いつも人が多くて、それだけで疲れてしまいますし。
それにしても、いつもながら、キレイにアップで撮られてますね。
Commented by dendoroubik at 2011-10-11 09:28
☆うずらさん

特に場所取りの必要もないくらい自由に撮れるのは 観客がすくないからこそですが
やはり これだけのものがあまり顧みられないのは なんとも惜しいですね
滋賀には地方紙がないので 京都新聞や三大紙の滋賀版でしか読めませんが
大津祭にくらべても 扱いが少なすぎますね
(あるいは 中日新聞の滋賀版では もう少し大きく扱っているのかもしれませんが・・・)
2年まえに見た 「登り山」 なんて おそらくヨソ者の見物客は 僕も入れて10人もいなかった思います
Commented by yyama0525 at 2011-10-11 18:59
こんばんは
かわいい内蔵之助ですね

難しい顔をする大人、難しい顔をしてもかわいい子供
これもまた一興ですね
Commented by dendoroubik at 2011-10-11 19:36
☆Capt.Yamaさん

こんばんは!

大石内蔵之助=片岡千恵蔵 吉良上野介=月形龍之介・・・というのが僕のなかでは定式なのですが^-^
きっとこの子供歌舞伎も 大石ならこの子! あるいは この子だから大石!
・・・といった具合にキャスティングされたのでは・・・と思うくらいハマリ役でした
とても上手かったですねえ!
それは 「演技力」 を越えた存在感の問題といいますか
難しい顔をしてもかわいいのが またいいんですよね!

Commented by プロクルー金澤 at 2011-10-17 10:08 x
いつもお世話になっております。プロクルーの金澤です。
またブログ記事「米原曳山まつり」のリンクをお願いしたいと思っております。
【リンク予定のサイト】
「びわ湖・近江路観光圏」(http://ohmiji.jp/)の「びわ湖・近江路を訪れた方のブログ」
当社運営のブログコミュニティサイトの企画「旅ブログ」(http://dp10063051.lolipop.jp/ko-blog/)
毎度毎度で申し訳ないのですが、よろしくお願いいたします。
(株)プロクルー金澤
info@e-ohmi.net
Commented by dendoroubik at 2011-10-17 16:26
☆金澤さま

お久しぶりです^-^
こんなものでも お役に立てるなら よろしくお願いします

PS. リンクさせていただきている富山の方の滋賀訪問記のコメント欄に 
   金澤さんの名前を見てビックリでした^-^
Commented by プロクルー金澤 at 2011-10-18 10:27 x
いつもありがとうございます。さっそく掲載させていただきました!
「びわ湖・近江路観光圏」の「びわ湖・近江路を訪れた方のブログ」(http://ohmiji.jp/)
「コブログ」の「旅ブログ」(http://dp10063051.lolipop.jp/ko-blog/list.php)
お時間のあるときにご確認くださいませ。

見つかってしまいましたか!地味に活動しております(^^;)
その中でもゲジデジ通信さんは最多出場ではないでしょうか。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!ありがとうございました。
by dendoroubik | 2011-10-11 06:00 | ◇米原曳山まつり | Trackback | Comments(7)