2011年 07月 07日
能登 宇出津のあばれ祭り4 いやさかよっせ さかよっせ
「キリコ=切籠」は、「切子灯籠(きりことうろう)の略称。
神輿のお供に担ぎ出され、
道中を練り歩く 能登の祭りになくてはならない祭礼道具です。
もともとは「笹キリコ」と呼ばれる
4~5メートルほどの笹竹の上部に、
角型の小さな行灯をつけたものが祭礼のとき、
神輿を先導し、
随行するものとして持ち歩かれていたんだそうですが、
時代とともに次第に巨大化していったものが、
現在みるキリコだといわれます。
能登のキリコが19世紀を境に
急速に巨大化しいったのは、
日本海側を頻繁に往来していた北前船の影響
によるものだともいわれます。
青森のねぶた祭り、秋田の竿灯祭なども
この頃、巨大化していったといわれますから、
日本海沿岸をこういった文化が伝播していったのかもしれませんね。
富山で砺波、小矢部の「夜高祭り」
魚津の「たてもん祭り」 富山「岩瀬曳山祭り」をみたとき、
これら行灯をあしらった祭りが、
いったいどこから来たのか不思議に思ったものですが、
あるいはキリコ祭りと同様、
北前船の影響の名残りなのでしょうか・・・
金曜の夜8時半、
宇出津港の先端の防波堤から花火が打ちあげられます。
花火が終わると、
役場まえの「いやさか広場」に設置された
5メートルほどの大たいまつの周りに、
各町内からキリコが担ぎ出されます。
その数約40基。
「いやさか、よっせ、さかよっせ」
「いやさか、よっせ、さかよっせ」
かけ声とともに、つぎつぎにキリコが集まってきます。
担ぎ手は男たち・・・
キリコのうえには子供や女性が乗って囃します。
「ちゃちゃんかちゃんちゃん、ちゃかちゃんちゃん」
キリコが乱舞する時には鉦、
太鼓とかけ声が同じリズムでこう囃し、盛りあげます。
「テテンコテンテン・テコテンテン」
八坂太鼓。
「ちゃちゃんかちゃんちゃん、ちゃかちゃんちゃん」
キリコは夜に渡御される神様の足元を照らす為の灯り。
また、海の向こうから祭礼の日にやってくる
神を迎えるための目印の灯りともいわれます。
現地でもらったビラには、
この祭りは300数十年まえにこの集落を襲った
疫病退散のため京都祇園から牛頭天王を
勧請したことにはじまると書かれていました。
しかし、それ以前に、
海から漂着した神を新村のアヤメ(旧八坂神社跡)に祀った
・・・ともあります。
祭礼の日、白山氏子の神輿は、
この「アヤメ」(町端家)に立ち寄ります。
町端家の先祖が海中より引き揚げたというご神体・・・
祇園八坂神社というのは口実で、
実は海から来たこの神こそ、
この祭りの起源にあったものかも・・・
幻想的なキリコの灯りを見あげながら、
そんな妄想に耽りました・・・。
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nochi423 at 2011-07-07 22:52
すごい迫力の写真ばっかりですねー!
一番最後の写真、好きです。ポスターみたい!
やっぱり火の色は人を高揚させるんでしょうか。
女性も凛々しくて素敵!
なんだか自分まで行って見てきた気分です^^
一番最後の写真、好きです。ポスターみたい!
やっぱり火の色は人を高揚させるんでしょうか。
女性も凛々しくて素敵!
なんだか自分まで行って見てきた気分です^^
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dendoroubik at 2011-07-07 23:35
☆ノチさん
じっさいは この写真の1000倍以上 迫力がありましたよ! ^-^v
滋賀にも 火祭りが多いのですが 海の町の火祭り・・・独特の雰囲気がありました
はるばる5時間かけて行った甲斐がありました
見るの楽しいですが やってる方は もっと高揚するんでしょうね
同僚で 七尾の祇園祭りに参加させてもらった人がいるのですが
うらやましい~
じっさいは この写真の1000倍以上 迫力がありましたよ! ^-^v
滋賀にも 火祭りが多いのですが 海の町の火祭り・・・独特の雰囲気がありました
はるばる5時間かけて行った甲斐がありました
見るの楽しいですが やってる方は もっと高揚するんでしょうね
同僚で 七尾の祇園祭りに参加させてもらった人がいるのですが
うらやましい~
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yyama0525 at 2011-07-09 06:57
手持ち行燈(提灯)などが灯りに使われていたころ、真っ暗な夜道を明るく照らす可動式大型街灯がルーツではなかったかと思っています
それが夜の祭り行事等でかっこよく、ますます大きく、デザイン・デコレートされたものでは・・と勝手に思っていますが・・・
それが夜の祭り行事等でかっこよく、ますます大きく、デザイン・デコレートされたものでは・・と勝手に思っていますが・・・
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dendoroubik at 2011-07-09 19:46
☆Capt.Yamaさん
そういう想像を 自分も漠然としていたので
ご意見をお聞きでき 心強いです・・・ありがとうございます
1000年以上の歴史を持つ 滋賀の「たいまつ祭り」も
年月を経るにしたがって 高くなり・・・現在では10メートルを越えるものも・・・
まるで ヤシの木のようなものもあります^-^;
「見物客の目を意識して 次第に高さを競うようになった」
・・・と概説書にはありますが
先日 夜のたいまつを ぼーっと眺めていて ふと
「神(?)に届けたいという思いが たいまつを高くさせていったにちがいない」
と強く感じました
そういう側面も あるのではないかと思います
そういう想像を 自分も漠然としていたので
ご意見をお聞きでき 心強いです・・・ありがとうございます
1000年以上の歴史を持つ 滋賀の「たいまつ祭り」も
年月を経るにしたがって 高くなり・・・現在では10メートルを越えるものも・・・
まるで ヤシの木のようなものもあります^-^;
「見物客の目を意識して 次第に高さを競うようになった」
・・・と概説書にはありますが
先日 夜のたいまつを ぼーっと眺めていて ふと
「神(?)に届けたいという思いが たいまつを高くさせていったにちがいない」
と強く感じました
そういう側面も あるのではないかと思います
by dendoroubik
| 2011-07-07 21:04
| ◇あばれ祭り
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Comments(4)