京都 随心院1

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「はねず」

・・・というのは、黄味がかった淡紅色をいい、
くちなしで下染めをし、紅花で染めた染物から
その名がきているそうです。(漢字で「朱華」とも)

染物とどちらが先なのか知りませんが、
京都山科小野の随心院の「はねず梅」は、
その名の通りの色・・・今月10日に観に行ったのですが、、
かなりの遅咲きらしく、
梅園に肝心の「はねず梅」は咲いていませんでした^・・・





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「はねず」は色落ちしやすいことから、
うつろいやすい心をあらわすともいわれるそうです。

随心院の庫裏まえの小野小町の歌碑・・・

「花の色は・・・」の花は「古今集」ですから、もちろん桜ですが、
一瞬、はねず梅のことだったかなと・・・

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美女の代名詞として、
抜群の知名度の小野小町なのに、
その生涯は謎につつまれています。

「百夜通い」のエピソードと、
百人一首の「花のいろは・・・」の歌が、
彼女の恋愛遍歴とその後の容色の衰え(「衰老落魄説話」)
・・・まるで「花」そのもののような
儚いイメージを決定づけているようです。

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「小野」という地名に残るように、
随心院の建つあたりは、小野氏の一族が栄えたところ。

宮中を退いた後、ここで小野小町も過ごしたといわれています。

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小町へ求愛するあまたの男のひとりに、
深草少将がいました。

彼はよほどのぼせあがっていたのでしょう・・・

  「百夜ここへ通ったなら、あなたの意のままになる」

という小町の言葉を真に受けて、
毎夜、深草から彼女の住む小野まで通いつづけます。

しかし、満願直前の九十九夜、
吹雪のなかで凍死してしまいます。
(大雪に代人をたてたため小町に愛想を尽かされた、という話も)

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小町は、深草少将が毎夜運んでくる
榧の実で通った日を数えていたといいます。

いったい、どんな思いで数えていたのでしょう。

彼女は深草少将の供養のため、
99個の榧の実を小野の里に蒔きますが、
随心院の裏手、仁海僧正の供養塔を
覆うように生えている巨大な榧も、
そのひとつだといわれています。

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謡曲の「七小町」のうち、、
関寺小町、卒都婆小町、通小町、
清水小町、鸚鵡小町の5つは、
小町を落ちぶれた老女として描いています。

  あな痛わしや 昔は花のかんばせは輝き 
  歌を詠み詩をつくり まことに優なる女性の 今は乞食に等しい様は

(「関寺小町」は大津の関寺・・・現在の長安寺が舞台。
近くに小町湯という銭湯もあります)

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深草少将をはじめ、
彼女へ当てた手紙が埋められたという「文塚」

いったい、どれだけの怨念が埋もれているのでしょう・・・

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「卒都婆小町」でも、
深草少将の怨念が小町を狂わせます。

三島由紀夫の『近代能楽集』も、
小町と深草少将(少尉)との結ばれない愛を描いていました(たしか^^;)

見目麗しき容色と驕慢さ、
その反動としての凋落ぶりの故でしょうか・・・
小野小町という女性は、想像力を掻き立てます。

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小町塚を通り過ぎてすすむと・・・

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清瀧権現につきあたります・・・

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小町が朝夕この水で化粧をしたと伝えられる化粧井戸。
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Commented by anny at 2011-03-17 19:03 x
どうやらメールが届いてないようですね。
15日の夜に連絡を待っていたのですが・・・

16日にお会いできなくて残念でした。またの機会に。
Commented by dendoroubik at 2011-03-17 19:48
☆annyさん

そうでしたか・・・
16日は休みをとっていたのですが メールがなく
震災の影響で 関西行きを延期されたのかな・・・と思っていたのですが・・・残念です><;

annyさんにお会いしたら 是非 見ていただきたい写真がありました
祖父の写真・・・いっしょにチョンマゲ姿の俳優と 監督らしき人物が写っています
祖父は京都で役人でしたが 映画とは無縁・・・写真に写っている人物はいったい誰なのか・・・積年の疑問でした
また お会いできる機会がありましたら 是非とも鑑定お願いします・・・
Commented by anny at 2011-03-18 10:33 x
実は15日の夜にお家まで伺ったんですよ。
でもお留守でした。(真っ暗だったので)

教えていただいた携帯用のメルアド、間違っていませんか?
お手数ですが、もういちど正しいメルアドか電話番号をお知らせ下さい。
Commented by dendoroubik at 2011-03-19 10:01
☆annyさん

おはようございます!
わざわざありがとうございました・・・ぜひともお会いしたかったのですが 15日は仕事で11時頃の帰宅でした><;
連絡先を 再度メールさせていただきましたので こちらにお越しの際には ぜひ お知らせくださいませ^^
by dendoroubik | 2011-03-16 22:03 | 京都 | Trackback | Comments(4)