2010年 08月 15日
志賀越みち 京都篇2
現在の山中越・・・
下鴨大津線の開通は意外に早く、昭和九年らしいです。
伊集院静さんの小説『志賀越みち』の主人公が
志賀越えをするのが、昭和三十八年の設定ですから、
すでにこの道路(「山中越ドライブウエイ」といったらしいです)
はできていたことになります。
現在のような車の頻繁な往来はなかったかもしれませんが、
小説に描かれているのどかなイメージとは、
若干、ちがっていたかもしれませんね。
さて、山中を過ぎて北白川の街なかへ行くまでに、
眼につくのは、なんといってもこの温泉です。
こちらは「天然ラジウム地蔵谷不動温泉」の玄関です。
趣のある構えですね。
隣り合ってもう一軒「北白川天然ラジウム温泉」があります。
京都市内に、天然温泉、しかもラジウムの含有量が
全国有数という温泉があるなんて、
知らない方も多いのでは・・・?
日帰り入浴もできるみたいなので、
一度、寄ってみたいものです。
ふたつの温泉にはさまれるように、
その名も「不動院」というお寺が建っています。
これでもか・・・というくらい、不動明王のお姿が・・・
ここにも・・・
うわあ!
こちらは崖崩れで、えらいことになってはります!
しばらく歩くと、今度は
「北白川 身代わり不動尊」のお堂が見えてきます。
平成四年に、造像200年の法要が営まれた、
とありますが・・・この天井画・・・
まるで、往年の横尾忠則さんですね^^
脇に役行者と・・・印相から、大日如来でしょうか・・・
このお堂のすぐ近く、白川沿いに、地蔵堂がありました。
背丈がバラバラですが、・・・
下膨れに鼻筋が通りおちょぼ口、
やや釣り眼の上品なお顔立ちが共通してました。
さらに志賀越みちをすすむと、
神仏混交の寺・・・妙法山日天寺が見えてきます。
中腹にお寺。
頂上には、崖にへばりつくように本殿(・・・かな?)があります。
白川の手前の鳥居をくぐると、
いきなり100段はあろうかという急な石段がつづきます。
こんな感じで、線路が敷かれています。
人も乗れそうなくらいのカーゴがあって、
なかを覗くと、宅配と郵便物が入ってました。
さすがに、100段の石段を駆けあがって配達
・・・というのは、勘弁してほしいですね^^
もちろん、このお寺にも、不動明王のお姿が・・・
現在は「京都風致地区条例」の対象エリアとして、
自由な採取が禁じられていますが、
このあたりは「白川砂」の産地です。
白川・・・の名の由来となった
花崗岩の石切り場もあります。
「純白川砂を守る会」なんて、看板もありました。
そして、石仏や灯篭を彫る店もあります。
これは「西村石灯呂店」さんまえの石仏。
数十年まえに彫られたものとのことです。
それは真っ白な水底が差し込んだ光に
揺れているのだとかわった。
どうしてこんなに白いのだろう。
水底を見回すと淀みに流れ込んだのか、
白い砂がそこら一面に散らばっていた。
砂はまるで生きているように白くかがやいている。
今しがた見た石切り場の門柱に記してあった
白川砂がこれだろうか。
あの美しい岩が雨風に流れて水底を
埋めつくしているのかもしれない。 伊集院静『志賀越みち』
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tabi-saki at 2010-08-20 09:48
これまた凄く近所で毎日でも通る場所なのに一度も行ったことがないんですよ(汗)しかしこんなにお不動さんばかりおられるとは思いませんでした!どこかのサイトでここの鍋焼きうどんが美味しいとかそういうのは頭に残ってるんですけどね(^^;)
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dendoroubik at 2010-08-20 22:00
☆にむらさん
自分も ふだんは車で通り過ぎるだけの道でしたが・・・
歩いてみて・・・やはりこの道は『不動ロード』でした^^
おでん電車もビール電車の夢破れたいま・・・
涼しくなったら この温泉で にむらさんと鍋焼きうどんデート・・・これが目下の僕の夢です^^
自分も ふだんは車で通り過ぎるだけの道でしたが・・・
歩いてみて・・・やはりこの道は『不動ロード』でした^^
おでん電車もビール電車の夢破れたいま・・・
涼しくなったら この温泉で にむらさんと鍋焼きうどんデート・・・これが目下の僕の夢です^^
by dendoroubik
| 2010-08-15 12:18
| ◇志賀越みち
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Comments(2)