2010年 04月 18日
大津 山王祭 大榊還御
「湖国三大祭」というのは 長浜曳山まつり と、
10月の大津祭<、それにこの山王祭をいうそうです。
水口や八幡の方々には、異論もあるでしょうが・・・
山王祭は 「山」 「里」 「湖」を
1ケ月半にわたって駆け巡る 勇壮なお祭<です・・・
が・・・このお祭・・・
12日の「牛の神事」や13日の「花渡り神事」 「宵宮落とし」
1 4日の 「 大榊還御」 「「神與神幸」などの神事が著名ですが、
いったいどういう祭なのか、さっぱりわかりませんでした。
今年、3月末・・・祭のクライマックス直前、
山口幸次さんが書かれた 『山王祭-山を駆け湖を渡る神輿たち-』
という、これ以上ないというすばらしい解説書が出版されました。
さっそく購入し一読「なるほど!」のオンパレードでしたが・・・
読み終わったあとも 「これでわかった!」
どころか、ますますわからなくなりました(笑)
それほど複雑な祭りです。
ものすごく乱暴に要約すると・・・
「二柱の神が結婚し、
子供が生まれるシーンをドラマティックに表した祭」
と言うことになるかもしれません。
(この要約は、乱暴すぎます・・・)
この祭の 「わかりにくさ」 の原因は・・・
『古事記』以前の産土神・東本宮の信仰と、
天智天皇の大津京遷都以降に三輪山の神を勧請された
西本宮の信仰と、最澄以降の神仏習合の歴史・・・
さらに、神社の神事にも拘らず、
神社の方たちでさえあずかりしらないという
民衆の作法が複雑に絡まりあっていることに拠るのだと思います。
同じ時刻に別の場所で、
それぞれの神事が行われたりするのですから
「この祭を理解するには7年かかる」
といわれるのも、もっともな話です。
14日の昼過ぎ。
こんな感じで甲冑武者や四駕輿丁が、
最澄生誕の地といわれる生源寺に集まってきます。
生源寺の鐘がひとつ
「ゴ~ン」
と鳴ります。
甲冑武者のあとに現れるのは・・・
スクラムを組んだ半裸の男たち・・・
;
神輿の担ぎ手たちが 伊勢音頭をうたいながら
日吉番場をジグザグに登ってきます。
なにをそんなに盛りあがっているのか
さっぱりわかりませんが、見てる方も盛りあがってきます。
このあと、鳥居の前でスクラムを解いて、
本殿までの急坂を猛ダッシュ していきます・・・
ここからが本番 (?) です。
この神事の主役は白装束の子供たちが
引き摺っている大きな榊です。
大津祭が行われる天孫神社に、
4月3日の 「大榊神事」 で西本宮から
運ばれていた大榊が、11日ぶりに帰ってきたのです!
「帰ってきたのです!」
・・って、それが何を意味しているのかわかりませんが。
国宝の西本宮にちょこんと座る 「大榊三稚児」。
大榊は、厳かに本殿のなかへ入っていきます・・・
先の本によると、この間、獅子舞
「綾織り」 なんかがあるらしいのですが、
ひとつの場面に気をとられてたら、まったく気づきませんでした。