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大津 山王祭 大榊還御

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「湖国三大祭」というのは 長浜曳山まつり と、
10月の大津祭<、それにこの山王祭をいうそうです。

水口や八幡の方々には、異論もあるでしょうが・・・

山王祭は 「山」 「里」 「湖」を
1ケ月半にわたって駆け巡る 勇壮なお祭<です・・・

が・・・このお祭・・・

12日の「牛の神事」や13日の「花渡り神事」 「宵宮落とし」
1 4日の 「 大榊還御」 「「神與神幸」などの神事が著名ですが、
いったいどういう祭なのか、さっぱりわかりませんでした。

今年、3月末・・・祭のクライマックス直前、
山口幸次さんが書かれた 『山王祭-山を駆け湖を渡る神輿たち-』
という、これ以上ないというすばらしい解説書が出版されました。

さっそく購入し一読「なるほど!」のオンパレードでしたが・・・
読み終わったあとも 「これでわかった!」
どころか、ますますわからなくなりました(笑)

それほど複雑な祭りです。

ものすごく乱暴に要約すると・・・

 「二柱の神が結婚し、
 子供が生まれるシーンをドラマティックに表した祭」

と言うことになるかもしれません。
(この要約は、乱暴すぎます・・・)




この祭の 「わかりにくさ」 の原因は・・・

『古事記』以前の産土神・東本宮の信仰と、
天智天皇の大津京遷都以降に三輪山の神を勧請された
西本宮の信仰と、最澄以降の神仏習合の歴史・・・
さらに、神社の神事にも拘らず、
神社の方たちでさえあずかりしらないという
民衆の作法が複雑に絡まりあっていることに拠るのだと思います。

同じ時刻に別の場所で、
それぞれの神事が行われたりするのですから 

 「この祭を理解するには7年かかる」

といわれるのも、もっともな話です。

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14日の昼過ぎ。

こんな感じで甲冑武者や四駕輿丁が、

最澄生誕の地といわれる生源寺に集まってきます。
生源寺の鐘がひとつ
 
 「ゴ~ン」

と鳴ります。

甲冑武者のあとに現れるのは・・・

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スクラムを組んだ半裸の男たち・・・

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神輿の担ぎ手たちが 伊勢音頭をうたいながら
日吉番場をジグザグに登ってきます。

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なにをそんなに盛りあがっているのか
さっぱりわかりませんが、見てる方も盛りあがってきます。

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このあと、鳥居の前でスクラムを解いて、
本殿までの急坂を猛ダッシュ していきます・・・

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ここからが本番 (?) です。

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この神事の主役は白装束の子供たちが
引き摺っている大きな榊です。

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大津祭が行われる天孫神社に、
4月3日の 「大榊神事」 で西本宮から
運ばれていた大榊が、11日ぶりに帰ってきたのです!

 「帰ってきたのです!」

・・って、それが何を意味しているのかわかりませんが。

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国宝の西本宮にちょこんと座る 「大榊三稚児」。

大榊は、厳かに本殿のなかへ入っていきます・・・

先の本によると、この間、獅子舞
「綾織り」 なんかがあるらしいのですが、
ひとつの場面に気をとられてたら、まったく気づきませんでした。
by dendoroubik | 2010-04-18 23:59 | ◇山王祭 | Trackback | Comments(0)