2009年 07月 04日
うしろすがた
女の人の後ろ姿に魅せられることはしばしばあるのに
(このブログの写真でも頻繁に出てきます^^;)
男のカッコいい後ろ姿には、なかなか出会えません。
思い返すと、最近「カッコええなー」と思ったのは、海津で投網を打ってた老人の後ろ姿くらいでしょうか・・・。
『劔岳 点の記』の浅野忠信さん、大好きな俳優で、封切りされるたびに、ほとんど見に行きますが・・・この人くらいじゃないですか、後ろ姿までカッコいい男。
亡くなった古尾谷雅人さん、学生時代から大好きで『人妻集団暴行致死事件』『ヒポクラテスたち』から『マークスの山』まで、ほぼリアルタイムで観てましたが・・・後ろ姿に、いつも、哀愁というのではない、なにか遣る瀬ない寂しさみたいなものが貼りついてました・・・(合掌)
晩年は、いつも、すれっからしの警察官僚・・・みたいな役回りばかりで、見てられなかったです。
背中・・・というか、肩がカッコいいのが石原裕次郎さんですね。
「太陽にほえろ!」世代なので、日活時代を知らず、それほど夢中にはなれなかったのですが、先日熊木啓監督の「映画『黒部の太陽』全記録」という本を読んで、すっかりファンになりました。
『劔岳 点の記』の上映にひっかけて、どこかで上映してくれないかなぁ・・・日本国内やったら、どこへでも駆けつけたいほどです。
こんな背中のカッコいい日本人は他にいません(断言)。
長年連れ添われた奥様に先立たれ、呆然と霊柩車を見送る後ろ姿・・・ワイドショーでその姿を見たんですが、小津安の映画で何度も繰り返されたそのシュチエーション・・・演技も演出も越えた圧倒的な存在感に、感傷ではない乾いた涙が、テレビの前で止まりませんでした。
「一人になると急に日がなごーなりますわい」
『東京物語』
by dendoroubik
| 2009-07-04 19:50
| 東京
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