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大津 幻住庵

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幻住庵からの眺め・・・じゃありません。
向かいの聖徳太子堂の展望台からの、瀬田川の眺望です。
今の幻住庵は木立が生い茂り、瀬田川から琵琶湖にかけての眺望は得られません。(木立の合間から仄見えるにすぎません)
『幻住庵記』には、比叡山、比良山、唐崎の松、三上山などが出てきますので、芭蕉が住んでいた頃には、きっとこれくらいのパノラマやったに違いありません。



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芭蕉の門人の1人、膳所藩士の菅沼曲翠(芭蕉や木曾義仲、それに保田與重郎などとともに義仲寺に眠っています)が伯父幻住老人の旧庵に手を加えて、提供したものです。芭蕉は1690(元禄3)年、4ケ月ここで暮らします。
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「翠微に登ること三曲二百歩にして」近津尾神社にたどり着きます。幻住庵はその境内あったものですが、平成3年、そこから更に登ったところに再建されました。
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おだやかな大津弁・・・というのはありませんから、京都弁かな・・・で管理人さんがお話くださいます。

どの本だったか忘れましたが、白州正子さんがこの地を訪れた際、あんまり再現しすぎると、却って鼻白む・・・みたいなことを書かれていたのを読んだ記憶があります。
そのころからすると、現在はあまりにも再現されすぎているのかもしれません。
でも、教養のない僕らには、こういったよすががないと、想像力を構成することさえできません。
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正面の屋根は今年葺き替えられたばかりできれいです。
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裏面は予算が足らず、来年になるそうです。コケむしています。

今年の1月の寒い朝、茅葺屋根の軒一面につららが下がっていたそうです。
さぞかしキレイかったやろな・・・見たかったな・・・と言うと、寒くてそれどころやなかったと管理人さんは笑っておっしゃってました。
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ほんとうの庵が建っていた場所には、跡碑と句碑が建っています。
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「先たのむ椎の木もあり夏木立」 
『幻住庵記』を結ぶ句。
「先ずたのむ」というとぼけたフレーズがいいですね。猛暑だった日の夕方、居酒屋に駆け込んで「とりあえずビール」と注文するみたいに木に呼びかける感じでしょうか(まちがってたら、スミマセン)
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芭蕉もつかったという「とくとくの清水」
Commented by biwahama at 2009-05-25 08:38
おはようございます。タイトルを見てびっくり。
幻住庵は まさに地元ですから。前は二丁目に住んでいたので 近かったですね。
今はちょっと歩かなければ。車で行ってみようかな。今度晴れたら。。。
でも階段が・・・膝は辛いなぁ。上半身元気なのに。
こんなに今なら新緑が綺麗なのに。茅葺きも美しいですね。
大津の歴史も歩いて知らなければ。と思いました。
Commented by dendoroubik at 2009-05-25 23:04
☆biwahamaさん、こんばんは。仕事で返すのが遅くなってしまいましたが、コメントありがとうございます。
ブログでもお身体のこと触れられていましたので、心配してました。ふと、幻住庵に登られるなら、三曲二百歩の階段じゃなくて、聖徳太子堂側の駐車場から登られたら・・・とかよけいなことを言いそうになりましたが、以前この近くにお住まいなら釈迦に説法ですね(^^)

作りすぎという人もおられますが、ほんと静かでいいとこですよね。
木立の繁りが視界を遮るのが気になりますが・・・風致地区なので、伐採伐採もままならない・・・と管理人の方がおっしゃってました・・・。
by dendoroubik | 2009-05-24 22:31 | 滋賀 大津 | Trackback | Comments(2)