2009年 01月 25日
新湊
新湊では、午後にも2度目のセリが行われます。
冬場には、脂の乗った寒ブリや、ズワイガニ、
春期のホタルイカ、シロエビ・・・
富山湾の魚種と漁獲量の多さ、おいしさはつとに有名です。
この富山湾の豊かさは、
日本アルプスが海岸まで迫り、
急峻な地形が、そのまま海底に陥没し、
駿河湾と並ぶ深い魚場を形成していること、
能登半島を巡って流れ込んでくる対馬海流に乗った
暖流系の回遊魚が多い一方、
大陸棚がとぼしく水深の深い深海に寒流系の魚が多いこと、
また、海岸の目の前まで3,000mクラスの峰峰が迫り、
急流がいくつも湾内に流入して
汽水域 をかたちづくっていることによるといいます。
大型練習帆船「海王丸」は昭和5年進水。
平成2年4富山に回航以来
「海王丸パーク」に繋留されています。
歌舞伎の『勧進帳』の元になったともいわれる
「如意の渡」には橋が建設中でした。
如意の渡と建設中の新湊大橋。
高純度アルミ製の新湊弁財天(本体部分の高さ9.2メートル)は、
昭和61年(1986年)8月に建立。
三協立山アルミの工場の前に建っています。
「日本一のアルミ製弁財天像」
とどこかで読みましたが、寡聞にして、
他にアルミ製の弁財天…に限らず仏像も見たことがありません。
富山の川のほとんどは南から北に流れていますが、
内川は珍しく東から西に流れています。
その内川を海王丸パークから出発し、
独特な意匠を施した11の橋を巡り、
いったん富山湾に出て戻ってくる
「内川遊覧船」が運行しています。
運賃は確か1,000円くらいだったと思いますが、
乗客が私ひとりしかおらず、
ガソリン代も出ないんやないかな・・・とか、
妙に心苦しかった記憶があります。
乗船の意思を告げた後、ハンドマイクで誰もいない港へ
「まもなく出向します」と連呼されるのが、
とても痛かったです。正直。
ホタルイカ観光船は滑川が有名ですが、
新湊からも出航しています。
ただ、ホタルイカの青い発光を
ほとんど見ることはできませんでした。
早朝の漁港。
物憂さと活気のないまぜになった男の空気・・・
海のない京都に生まれ、
琵琶湖の畔に住む人間に、異国の船はいつも憧れです。
by dendoroubik
| 2009-01-25 12:26
| 富山 呉西
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