2009年 01月 10日
高岡の町並み
2009年、高岡市は開町400年を迎えます。
前田利長は入城から5年でなくなり高岡城は廃城になりますが、
藩政時代には利常などの庇護もあり、城下町から商都として栄えます。
今でも町のあちこちに、その名残が感じられます。
なぜかこの町に惹きつけられるものを感じ、
富山での単身赴任の2年間で、何度も足を運びました。
転勤が決まったときも、最後に立ち寄ったのも高岡でした。
旧暦で七夕まつりが、駅前の大通りを中心に盛大に行われます。
路面電車が走ります。
高岡のシンボル「高岡大仏」。
伝統の銅器製造技術を駆使し、
30年の歳月をかけて再建
(1745年に建立されたものの、その後2度焼失)されました。
総高15.85m、重量65t。
金屋町。
利長が鋳物師7人を住まわせたことから始まる
銅器製造の町(全国のお寺の鐘の9割は高岡製らしいです。
内田康夫の『鐘』という小説に詳しく書いています。)でしたが、
戦時中からアルミニウムにお株を奪われ、
今は江戸時代のように町並みを整備して、
美術銅器の製造と観光の町になっています。
千本格子と胴片を敷き込んだ石畳がとてもきれいです。
自分も「観光客」のくせに、
観光客のいないこんななにげなさが好きです。
映画「8月のクリスマス」で、山崎まさよしが父親(井川比佐志)から譲り受けて働く「鈴木写真スタジオ」。
金屋町の千本格子(さまのこ)のはずれにあります。
映画の冒頭近く、手前の公園で、
山崎まさよしが関めぐみに缶ジュースを奢るシーンがありました・・・
金屋町のすぐ側を流れる千保川。
8月16日には灯篭流しが行われます。
千保川に架かる鳳鳴橋。
「高岡」の地名は「鳳凰鳴けり彼の高き岡に」という
詩経の一節から名づけられたということです。
金屋町緑地公園・鋳物師の像(もちろん胴製)
駅前のオブジェも、もちろん胴。
ドラえもんも。
云うまでもなく、藤子不二雄Fさんは高岡市出身。
この銅像には注釈が必要でしょう。
子供たちは「ギンギンギラギラ夕日が沈む」
(正式タイトルは『夕日』 )を歌っています。
この歌の作曲者・室崎琴月の生家が
このすぐ近く、山町筋にあるのです。
(…と断言していますが、この像の由来を誰かから聞いたり
読んだりしたわけではなく、ただの類推ですが…)
子供たちが着ている浴衣は、ご近所のご婦人が、
毎年七夕の頃、お作りになられている
…とこれは北日本新聞の記事で読みました。
山町筋(重要伝統的建造物保存地域)の「菅野家住宅」(重要文化財)。
利長より御車山を拝領した10町を「山町」といいます。
明治の大火以降、防火のために土蔵造りで建設された
堂々たる家並みが残っています。
いくつかは一般公開、もしくは期間限定で公開されています。
高岡市土蔵造りのまち資料館。
高岡といえば御車山!…なのですが、
一度目訪れたときは雨で巡行は中止(これがそのときの写真)。
二度目はギリギリ夕方に到着して写真に収めたのですが…
悲しいかな、雑踏でSDカードの
入れ替えをしたときに紛失してしまいました…(泣)
そしてどれも構図がいい。 私もこんな風に町の魅力を引き出せたらいいのになぁと思います。
いまから 改めて見返すと・・・
yumeさんの記事のような「発見」がなにもない 通りいっぺんの写真ですが・・・^^;
1枚1枚には 自分なりの思い入れがなくもないです
たとえば3枚目 高岡大仏の写真にはクレーンが写っていて ちょうど改修工事にまえでした(このあと 大仏に覆いがかぶされます)
浴衣を着たブロンズ像は 新聞でみて わざわざ写真を撮りにいったものです^^
「ギンギンギラギラ夕日が沈む・・・♪」という日本人なら 誰でも知っていいる・・・とはいいませんが・・・ある年代以上の日本人が^^;みんな知っているあの歌(「夕日」)の作曲家・室崎琴月にちなんで建てられたモニュメント・・・(山町筋の室崎琴月生家には 立ち寄られましたでしょうか・・・)
また「七夕祭」「御印祭」「灯篭流し」「御車祭」・・・4つの祭がフィーチャーされています^^
自分もまだまだ知らないところが多いですが ぜひyumeさんをご案内したいですねー