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斜めからのアングルでわかりにくいのですが、
いまも現役で江戸時代からつづく造り酒屋・小坂家住宅は、
素人目にもすぐにわかる ものすごい むくり屋根です。 

まるでドームのように真ん中がふくらんでいます。 

真正面から見ると、この建物の異様なほどの
「丸みがよくわかるのですが、
逆光の照り返しがきつくて、うまく撮れませんでした。

屋根の両妻には、これも湾曲した鬼瓦のない
「うだつ」がつけられ、おまけに真ん中にも 
表側棟際だけ、ちょんまげのように「うだつ」がつけられています。 

桟瓦が葺かれたその洒脱な姿は 
「うだつのあがる町並み」にあっても、ひときわ目につきます。

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美濃の商家の代表的遺例として 
国の重要文化財に指定されています。

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by dendoroubik | 2012-03-31 20:00 | 岐阜 | Trackback | Comments(2)

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「うだつの上がらない男」

・・・という表現はよく耳にしますが(苦笑) 

逆に 「うだつの上がる男」

という表現はあまりつかわないですね。

しかるに「うだつの上がる町並み」 

を自ら標榜する不遜な町があります。 岐阜県美濃市。

・・・と、これは冗談ですが 
「うだつが上がらない」という表現の由来をはじめて知ったのは、
美濃市の町並みを紹介したTV番組だったと記憶します。 

いまさら説明するのも気恥ずかしいのですが、
念のために記しておくと・・・うだつ (卯達・宇立)は、
火災の際に類焼を防ぐため、
隣家とのあいだの切妻屋根にとりつける防火壁のこと。 

江戸も中期を下ると、本来の実用性よりも
装飾性に重きをおかれるようになり、
商家は競って立派なうだつを上げるようになったんだとか。
 
立派なうだつを上げるには
それなりの経済的な余裕がなければできないことから 

「うだつも上げられないパッとしない甲斐性なし」 

のことを 

「うだつが上がらない」 

と言うようになったということです。

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金森長近の築いた小倉山城の城下町として、
また 長良川の船運の拠点として栄えた美濃。


その繁栄の面影を色濃くとどめる、うだつの上がる町並みは、二筋の大きな通りと、これを結ぶ三筋の横丁からなっています。 (国の重要伝統的建物群保存地区)

美しい町並みにあって、ひときはその規模の大きさ (間口の広さ!) に目を惹かれるのは、美濃市を代表する商家・今井家住宅。 現在は史料館として一般開放されています。

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by dendoroubik | 2012-03-30 22:29 | 岐阜 | Trackback | Comments(0)

比良八講2

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春先に比良山系から吹き降ろす北西の季節風 
「比良八荒」にまつわる、
滋賀ではよく知られたこんな言い伝えがあります。

むかし・・・比叡山の若い托鉢僧がびわ湖対岸で急な病に倒れ、
在家の信者の手厚い看病を受けます。 
その家の娘は托鉢僧に恋し 思いを打ち明けますが、
相手は修行の身。 窮した僧は 
びわ湖の西岸の彼の庵まで、
100夜、たらい舟で通ったなら夫婦の契りを交わしましょう
・・・と苦し紛れの言い逃れをします。 
ところが、娘はその言葉を信じ、
毎夜たらい舟でびわ湖を渡り通ってきます。 
いよいよ100日目という夜、
目印の灯篭の火が折からの比良颪によってかき消され、
哀れ娘は湖の藻屑と消えた・・・という話です。 

この話にはいろいろなヴァリエーションがあって、
溺れた娘は 「イサダ」 という魚になった、とか、
灯篭の火は風で消えたのではなく、修行僧が吹き消したなど、
多少の異同はありますが、娘の無念の思い
・・・あるいは怨念が、春先の「比良八荒」 を呼ぶのだ
・・・という点は共通しています。

「比良八講」 の一行に、ぼんぼりを手にした 
「稚児娘」が加わっているのは、
法要で彼女らがびわ湖西岸に上陸することにより、
思いを遂げられなかった昔話の娘の満願成就させよう
という思いが込められているのだといいます・・・

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by dendoroubik | 2012-03-28 18:00 | ◆近江の祭 大津 | Trackback | Comments(4)

比良八講1

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3月26日 「比良八講」 の法要が営まれました。

午前8時40分頃、大津市長等の本福寺を一行は出発。 
衆僧、山伏、尺八衆、ぼんぼりをもった稚児娘など 
総勢50名ほどのお練りです。

山伏が法螺貝を吹鳴らしながら、
長等商店街、京阪京津線の大通りを通り、
浜大津港までを練り歩く姿は
どこか浮世ばなれして不思議な感じがしないでもありません・・・

浜大津港で安全祈願
・・・と、ここまでが浜大津でおこなわれる行事。 

その後、一行は観光船ビアンカに乗って湖上法要、
近江舞子へ上陸して採燈護摩供がおこなわれます。

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by dendoroubik | 2012-03-27 18:00 | ◆近江の祭 大津 | Trackback | Comments(8)

比良八講 荒れじまい

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今日、3月26日 浜大津、びわ湖上、近江舞子で
「比良八講」(ひらはっこう)の法要が営まれました。

比良から吹き降ろす風が強く、
晴れたり雪が降ったりとおかしな天気でした。

この法要が終わるころ「比良八荒」(ひらはっこう)
と呼ばれる季節風が終息し、
湖国にも本格的な春がやってくるといわれます。

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「比良八講 荒れじまい」・・・そんな風に言われます。
by dendoroubik | 2012-03-26 23:21 | ◆近江の祭 大津 | Trackback | Comments(2)

「近江風土記」

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昨年の秋だったか、カーラジオで FM滋賀(e-radio) を聞いていると
滋賀県出身の50代の女性エディターの方がこんな話をされておられて、苦笑してしまいました。
10代の頃は「滋賀県出身」というのが恥ずかしくて、たとえば神戸に遊びに行って 

「どこから来たの?」と訊かれても・・・

「ええっと・・・京都の方から」と答えていた・・・と。

たしかに滋賀は神戸から見ると 京都の方にありますが、方角を訊かれているわけじゃありませんしね(笑)

消防署の方から来ました」

まるで一時はやった消火器詐欺の言い草みたいです(笑)

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彼女がそんなしどろもどろの自己紹介をしていた頃、滋賀県にテレビ局が開局(1972年)します。 

「びわ湖放送」略してBBC(笑)

ちなみに、京都の放送局「KBS京都」は韓国に「KBS」という放送局が先行してあったため 
区別するために下に「京都」をつけたのだそうですが「BBC」の下には「滋賀」はつきません。

大胆なのか、胡乱なのか。

そんなの世界BBCも、今年で開局40年。 
いま、開局40周年記念として 毎週日曜の朝6時15分から、開局の翌年スタートした 
滋賀を題材にしたドキュメンタリー番組「近江風土記」 を再放送しています (全72本)。

これがおもしろくて、毎週欠かさず観ています。

当時、滋賀県の方たちが、どんな思いでこの番組を観ていたのかはわかりませんが
40年まえにして、村の民俗や芸能、伝統などを価値あるものとして語り切っているところに瞠目します。 

時まさに高度経済成長の真っ只中。 

ときおり反-進歩主義的とも思えるナレーションが入るのは、
今なら耳障りよく響くでしょうが、当時はちょっと勇気のいることだったかもしれません。


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by dendoroubik | 2012-03-24 06:15 | 滋賀 大津 | Trackback | Comments(19)

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春はどこから 来るかしら  風に吹かれて 来るかしら     田中信彦・及川恒平 「 面影橋から」


いまから30年ほどまえ、高島市(当時は高島郡)今津の中学生が、
理科の校外学習の時間に、饗庭野の竹やぶに囲まれた湿地に、
偶然、ザゼン草の群落を発見します・・・

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by dendoroubik | 2012-03-20 17:00 | 滋賀 湖西 | Trackback | Comments(2)

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子供が飛び出しているのではなく、
子供の飛び出しを子供がドライバーに呼びかける
・・・と言う、セルフ・リファレンシャルな飛び出しガールです(笑)

ところで、なぜこの少女は
左手に赤かぶを握り締めているのか、おわかりでしょうか・・・?

近江の代表的な漬物のひとつに「赤かぶの糠漬」があります。 

びわ湖に寒風が吹き抜ける初冬、
湖東では稲架(はさ)に漬物用の赤かぶを吊るす光景が見られますが、
これに用いられる赤かぶの品種でもっとも多いとされるのが 
「近江万木(ゆるぎ)かぶ」です。 

この写真を撮ったのは、湖西の安曇川。 
「近江万木かぶ」の原産地です。

つまり、彼女は右手で「交通安全」を訴え、
左手で「地場野菜」のPRをしているわけですね(笑)
by dendoroubik | 2012-03-19 19:00 | 番外編 | Trackback | Comments(4)

小牧 田縣神社豊年祭2

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あまりにもセンセーショナルな祭り故に、
海外からの見物客も少なくないこの祭り・・・

1時間半の行列を眺めているうちに、
たしかにセンセーショナルにはちがいないのですが、 
ある一点を除けば、どこにでもある素朴でほのぼのとした祭り
のようにも思えてきます・・・

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by dendoroubik | 2012-03-19 07:00 | ◆尾張の祭 | Trackback(1) | Comments(2)

小牧 田縣神社豊年祭1

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この祭りに見所は、午後2時にお旅所を出発し、
300メートルほど離れた田縣神社まで
1時間半ほどかけて渡御する神輿と一行の行列です。

午後11時まえ、名鉄小牧線田縣神社へ降り立つと、
もうそこはお祭りモード全開。 

メインの行事は午後からだというのに、
プレイボール直前の甲子園球場のような混雑ぶりです。 

新聞報道によると、例年、10万人程度の人出だということなので、
甲子園の2倍ほどになりますね。 

この喩えは、却ってわかりにくいですか(笑)

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by dendoroubik | 2012-03-17 00:00 | ◆尾張の祭 | Trackback | Comments(6)