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実盛は日本史に登場する人物のなかで
もっともカッコいい男のひとりではないかと思います。
『平家物語』もわざわざ一章を割いたうえでその最期を

「錦の袂を会稽山に翻し今の斉藤別当実盛はその名を北国の巷に揚ぐとかや。
 朽ちもせぬ空しき名のみ留め置いて、骸は越路の末の塵となるこそ哀れなれ」

と哀惜を込めて描き出しています。

子供歌舞伎でしばしば『源平布引滝』のこの段は上演されますが
なぜこんなややこしくてグロテスクな物語を演るのか
不思議に思われる方も多いのではないかと思います。
垂井でも前後関係を理解させるためにマンガまで配られていました。

でも、それで話は理解できたとしても・・・

ここで描かれる以上に実盛がカッコいい男だ
という前提を抜きに見ると、やっぱりこれを上演する意味は理解できない
と思うのですがいかがなものでしょうか・・・?


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by dendoroubik | 2017-05-29 08:22 | ◆美濃の祭 | Trackback | Comments(2)

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保元平治の乱がおさまり・・・

平氏にあらずんば人にあらず・・・といわれた時代に
源氏の再興に思いを馳せた人々のお馴染みの譚(ものがたり)。

義朝の愛妾常盤御前は、清盛の愛妾となり
さらに都で「阿呆」と評判の一条大蔵卿長成に再嫁。

この長成の貴公子然とした面持と阿呆面との切り替えが見事!


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by dendoroubik | 2017-05-26 08:00 | ◆美濃の祭 | Trackback | Comments(0)

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たんなる思い込みかもしれませんが
垂井の芸児(と子供役者のことをこちらでは呼びます)を見ていると
全般的にとても抑えの効いた品のよい演技をしているような印象を持ちます。
『どんどろ大師』は3年まえに小松 昨年 長浜で見て
それぞれの「お弓さん」がこれ以上ないとうほどすばらしいものでしたが
大仰なところのないストイックな垂井の「お弓さん」もとても魅力的でした。


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by dendoroubik | 2017-05-25 20:59 | ◆美濃の祭 | Trackback | Comments(0)

垂井曳軕まつり 後宴

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本?女人禁制
練込中横断禁止
二階よりの観覧厳禁
文化財の保護
投菓子類の禁止

堅苦しいと思われる向きもあるかもしれませんが
ルール違反を犯すつもりはなくてもルール自体がかわからない
・・・ということも往々にしてあるものですから
垂井のこの成文律は見る側からしてもとてもありがたい。

昨年はじめてこの祭りの「本楽」を見せていただき
その古式の美しさと子供歌舞伎のおもしろさにシビれ
今年は最終日にの「後宴」を覗いてみました。

「本楽」とはまたちがう、大らかな雰囲気が最高でした。


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by dendoroubik | 2017-05-23 20:36 | ◆美濃の祭 | Trackback | Comments(8)

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醍醐天皇の御代。 勢力を二分する右大臣菅原道真と左大臣藤原時平。

「道真の養女、苅屋姫が帝の弟、斎世親王と恋仲なのは道真の謀反心のあらわれ」
と時平は帝に讒言。 これを真に受けた帝は道真を大宰府へ左遷してしまいます。

三つ子の兄弟、梅王丸は道真、桜王丸は斎世親王
松王丸は時平に、それぞれ仕える舎人。
敵味方となった三兄弟が、吉田神社に相見ます・・・


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by dendoroubik | 2016-10-17 06:00 | ◆美濃の祭 | Trackback | Comments(0)

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出かけるまえに今年の村国座の芝居の内容をネットで調べていると
『白虎隊秘聞』・・・という聞きなれない外題に出くわしました。

「飯盛山時雨」という副題からも、たいていの内容の察しはつきますが
(おそらく会津の地芝居なのでしょうか・・・?)
岐阜の子ども歌舞伎で、なぜ、いまこれが演じられるのか
まったく見当がつかずに面喰ってしまいました。

その当惑は、見終えたいまもつづいていはいるのですが
こういう珍しいものを見ることができるのも地芝居の楽しみなのですね。


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by dendoroubik | 2016-10-16 06:21 | ◆美濃の祭 | Trackback | Comments(2)

村国座奉納子供歌舞伎

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美濃、飛騨地方は地歌舞伎が盛んで全国でも群を抜く29もの保存団体が活躍し
8つもの専用の芝居小屋が現存するそうです。
重要有形民俗文化財に指定される小屋がふたつありそのひとつがこの「村国座」。

岐阜県各務原市おがせ町村国神社境内にあり、祭礼で氏子が奉納する地芝居を上演するため
明治10年に創建されたもので、廻り舞台や花道、奈落まで備えた本格的な農村舞台です。



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by dendoroubik | 2016-10-14 22:00 | ◆美濃の祭 | Trackback | Comments(2)

垂井曳軕まつり その4

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三番?、西町「攀鱗閣」
芸題は「双蝶々曲輪日記 八幡里引窓の場」

衣装も寒色ばかりで派手なところはなく、
アクションも少ない地味な台詞劇ですけれど
引窓の開け閉めによる部屋の明暗、
歳時や時刻の移り変わりが物語に絡まりながら、
人情の機微を映し出す、心に沁みる名篇です。

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by dendoroubik | 2016-05-16 09:16 | ◆美濃の祭 | Trackback | Comments(0)

垂井曳軕まつり その2

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一番軕の中町(紫雲閣)の芸題は「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」

子ども狂言の演目でいちばん多いのは、
おそらく「忠臣蔵」(・・・といってもいろいろありますけれど)
ついで「一谷嫩軍記」なかでもこの「熊谷陣屋」ではないでしょうか。

長い軍記物の真ん中だけを出すわけですから、
人間関係や設定を知らなければ、
決してわかりやすい話でもありません。
また、たいていの歌舞伎と同様に、
この物語も、現在のモラルや常識からすると
ストレートに共感できるという類いのものでもありません。

それでもいまだに上演される人気演目なのは、
日本人の心の琴線に触れるテーマが凝縮しているからでしょうか・・・

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by dendoroubik | 2016-05-09 19:53 | ◆美濃の祭 | Trackback | Comments(2)