采女祭 前篇

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猿沢池のほとりに「采女神社」(春日神社境外末社)という小さな社があり
旧暦8月15日、中秋の名月の下執りおこなわれるこの社の例祭が「采女祭」です。

奈良時代、天皇の寵愛が衰えたことを嘆いた采女(天御門の女官)が猿沢池に入水し
その霊を慰めるために建立されたのが采女神社の由来とされています。

この神社は鳥居を背にした後ろ向きの珍しい建て方で有名ですが
これは入水した池を見るのは忍びないと一夜にして社殿が西を向き
池に背を向けたためこうなったのだという伝説があるそうです。

おそらく、もともとは慎ましやかなお祭りではなかったかと思うのですが
采女に係る伝説が悲劇的でロマンティックなこともあってか
いつの頃からかパレードや関連するアトラクションが加わり
中秋の名月を愛でる観衆がひきもきらない盛大なイベントになっています。



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午後5時。 JR奈良駅まえから「花扇奉納行列」が出発。

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秋の七草で飾られた2m余りの花扇と数十人の稚児
御所車に乗った十二単姿の花扇使「ミス奈良」の美女たちが随行します。

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福島県から参加の「ミス采女」のお二人。

なぜに福島県かといえば、両県は姉妹都市の提携がなされています。
こちらでも「郡山うねめ祭」というお祭りが8月におこなわれ
福島の祭りにも「ミス奈良」さんたちが参加されているようです。

万葉集にみちのくの按察使として安積の国に遣わされた葛城王に端を発する

春姫と次郎との悲恋物語「采女伝説」というものがあるそうで

これが福島で「采女祭」のおこなわれる所以のようです。


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それにしても・・・

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下司の勘繰りにすぎませんが・・・

「帝の寵愛が衰えたことを嘆いた采女」の魂は
こんな美女ばかりの登場に慰められたりするのでしょうか・・・

僕の魂はずいぶん慰められましたけれど(笑)

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御所車に乗った花扇使は最後まで尊顔を拝することができません(次回を待て!)

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1時間近くかけて奈良市街の商店街をくまなく行列し猿沢池を目指します。

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提灯や屋台の灯りがなくても、おそらく月影麗しい猿沢池。

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管弦船の儀を待ちます・・・


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by dendoroubik | 2017-10-05 15:43 | ◆大和の祭 | Trackback | Comments(0)