沖波大漁祭り

c0196076_10020073.jpg

能登半島の「キリコ」は、神輿の渡御にお供する人々が
夜道を照らすために持つ「笹キリコ(灯篭)」が次第に巨大化したもの
・・・といわれますので活躍するのはなんといっても夜です。

日中に乱舞するキリコ祭りも少なくはありませんが
クライマックスを迎えるのは必ずといっていいほど夜
それも日付が変わろうとする深夜であることが多いようです。

「沖波大漁祭り」(穴水町沖波地区)のキリコは夜の練り歩きもありますが
日中に最高の盛りあがりを見せる珍しいもので、祭り2日目の午前中
5本キリコが海のなかで乱舞するのがこの祭り最大の見せ場です。




c0196076_21222719.jpg

石川県穴水町沖波地区は七尾北湾の北岸、ほぼ先端に位置します。
穴水-蛸島を結んでいた能登線は海岸線を走っていましたが
奥能登をぐるりと一周し多くは海岸線を走る国道249号線も
このあたりは大きく迂回して山間部を通りますので訪れるのははじめてです。

美しい海岸線と里山。その間に取つくように肩寄せ合う集落。
いかにも奥能登らしい風景がひろがっています。

c0196076_21195264.jpg

前夜、沖波諏訪神社へ御輿を迎えに行ったキリコは
お仮屋である恵比須埼のエビス堂で一夜を明かし、2日目の朝、ここから立戸の浜へ向かいます。

c0196076_21222736.jpg


c0196076_21195338.jpg

こちらのキリコはかつては4本でしたが戦後のベビーブームの頃、1本増え5本に。
現在は過疎化で担ぎ手が減り、西海祭りと同じく長期インターンの学生を受け入れています。
金沢星稜大学の学生さんたちが助っ人として参加しているようでしたが
穴水出身の遠藤関や追手風部屋の力士なんかが参加していたこともあるそうです。

c0196076_21195460.jpg


c0196076_21222993.jpg

午前9時半頃、立戸の浜に5基のキリコが揃います。

c0196076_21223070.jpg

「沖波大漁太鼓」の披露。子供から大人まで順に叩いてゆきます。

c0196076_21273304.jpg


c0196076_21273524.jpg

笛の合図で1基ずつ海の中へ・・・

c0196076_21273683.jpg


c0196076_21455660.jpg

ヤッサイヤッサイヤッサカヤッサイ!

c0196076_21535094.jpg

5基が海中で整列。

c0196076_21534782.jpg

祭りの舞台となる「立戸の浜」は遠浅で知られた海水浴場。
かつて穴水-蛸島を結んでいた能登線が通っていた頃には
沖波にも夏場のみ旅客営業されていたの駅があったのだそうです。
海水浴の旅客を見込んでのことだったのでしょう。

c0196076_22043349.jpg

整列のあと海中乱舞がはじまります。

c0196076_21535047.jpg

まるで大漁旗をはためかせた漁船団のよう・・・
c0196076_22043353.jpg


c0196076_22114719.jpg

似たような名の神社が二つ以上あって
どれが『延喜式』に記されている神社か決定し難いものを「論社」といいますが
穴水の「諸橋稲荷神社」は能登国「神目伊豆伎比古神社」の論社のひとつで
同じ神目伊豆伎比古神を祀る沖波諏訪神社は諸橋稲荷神社の摂社といわれます。
沖波諏訪神社ではこの主祭神は「漂着神」と伝えられ
キリコが海中へ入るのも、この由緒に基づくものとされています。

c0196076_22160897.jpg

キリコが海中へ分け入るのは「禊」をおこなうためなのでしょう。

c0196076_22201337.jpg

キリコの海中乱舞を眺めていると、禊だと納得させられるような気もします。
同じように海中で乱舞する「宝立七夕キリコ祭り」
おこなわれるのが真夜中ということもあって、ずいぶんと印象がちがいます。
あちらは「祖霊迎え」のためと・・・考えた方がしっくりきます。

たんに素人の印象ですので念のため(笑)

c0196076_22201342.jpg


c0196076_22201385.jpg

もっとも、遠浅のこんなすばらしい浜がなければ、海中乱舞なんて思いつきもされなかったでしょうけれど・・・

c0196076_22242400.jpg

ヤッサイヤッサイヤッサカヤッサイ!

c0196076_22201444.jpg


c0196076_22201509.jpg

書き忘れていました。 これはその名の通り大漁祈願の祭りです。

c0196076_22242489.jpg


c0196076_22242569.jpg

まさに大漁で帰港したような晴れやかの表情です。

トラックバックURL : http://gejideji.exblog.jp/tb/26881180
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by maturi-baka at 2017-08-22 08:48 x
ゲジデジさん
 やっぱりこの組み合わせでしたね(笑)
昨年キリコの本を持っておられて、興味深々のご様子でしたから(笑)
最近また体調不良で行動できてません。トホホな状況です。
 西海、風無は女性のキリコで最近は大学生の応援が入っているみ
たいで、どこでもお祭りの継続に苦労されている様です。又見てみたいものです。
 今日の北日本新聞に2.3は八尾駅の見送りおわらは駅前で実施、4
日のみホームで実施とありました。土日に当たる為危険防止策との
事です。
 では、おわらにてまたご一緒下さいませ。行けるかな~。
Commented by dendoroubik at 2017-08-22 21:23
☆maturi-bakaさん

やっぱりこれは行っとかねばと(笑)
なかなかにハードなスケジュールでしたが
行く甲斐十分なふたつの祭りでした
どこも過疎化で存続させるご苦労はあるとは思いますが
戦争を挟んでもつづいてるわけですから
どんなかたちにせよつづいてくれると信じています
女子大生キリコがもっと増えればいいですねw

2~4日まで休みを取られていますね(笑)
4日は見送りおわらを見てせんべぇさんと帰りましょう
たぶん何度もSAで仮眠をとることになると思いますが

お仕事たいへんとは思いますが
それまでに体調を整えられますように
Commented by maturi-baka at 2017-08-23 17:58 x
ゲジデジさん
 あと富来の八朔祭りを見てみてください。私の
知り合いの女性も毎年キリコを担いでますから。
 今丁度輪島大祭ですね。数え上げたらきりがない
ですね(笑)人の数だけ祭りありますからね。
 9/4は厚かましく帰路お願い致します。私は9/2
午前11時八尾着で、新幹線利用です。
Commented by dendoroubik at 2017-08-23 18:31
☆maturi-bakaさん

能登の祭りは1年にひとつずつ見るつもりで
2197年(233歳)にすべて見終わる予定です
今年ははじめてのキリコを2つ見られましたので1年短縮しました(笑)

志賀町の道の駅で富来の八朔祭りの写真が飾られていて
こりゃあぜひ行きたいと思ってたとこです
ここにもまたお知り合いが・・・(笑)
来年は輪島大祭と日程が重なりますので
4連休したら4日連続で見られますが
1週間後には風の盆でまた連休せねばなりません(笑)

・・・と来年のことはともかく来週の天気を祈りましょうw
by dendoroubik | 2017-08-20 23:10 | ◆能登の祭 | Trackback | Comments(4)