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天神祭 陸渡御 後篇

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天神祭は大阪天満宮が鎮座した2年後の天暦5年(951年)より始まったとされますが
日本三大祭りに数えられるほど壮麗になるのは「講社」が形成されはじめた元禄時代。

その後、慶応元年の徳川家茂の大阪城入城(長州征伐)や維新の騒乱
明治天皇の崩御、第二次世界大戦などによる中断を経ながら現在に至っています。




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いまや多くの人にとって天神祭といえば「花火」・・・なのかもしれませんが
奉納花火がはじまったのも祭りの長い歴史からすればほんの最近のことにすぎず
天神祭を描いた江戸時代の浮世絵などを眺めていると、もちろん連続性も感じはしますが
同じ祭りとも思えないほど様変わりしていることの方がむしろ印象に残ります。

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長い歴史をもつ祭りでは、変わらないものだけでなく、時代の要請によって変わっていく
その変わり方こそが却って、その土地の心意気を反映しているのだと僕は思います。

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天神祭でもっとも革命的な変化は「講社」への女性が参加かもしれません。

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その代表というべきものが「天神講獅子」で獅子舞に随行する傘踊り。

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江戸時代の寺子屋に端を発する「天神講」に女性が加入することには当初、反対もあった
・・・と先日のTVニュースの特集でありましたが、いまや300人の行列は天神祭の華! 

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傘踊りの装束を着た女の子が地下鉄谷町線に乗っているのを見かけると
奉納花火を眺めているときよりも、僕は「天神祭」を感じます(笑)

by dendoroubik | 2017-07-28 07:04 | ◆摂津の祭 | Trackback | Comments(0)