小松お旅まつり 2017 龍助町『土屋主税』 後篇

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昨年の秋に滋賀県長浜市でおこなわれた「日本の祭」というイベントで
萬歳楼の『どんどろ大師』再演のため指導に来られていた市川団四郎師匠が
「来年の小松の忠臣蔵はおもしろいよ~~」と言われていましたので
いったい何がかかるのか、あれこれ想像してたのですけれど
まさか「玩辞楼十二曲の内 義士外伝『土屋主税』」とは・・・

こりゃあなるほどおもしろくなくないはずありません。




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場面は変わって、松坂町にある旗本・土屋主税邸。吉良邸の隣です。
雪見の句会に招いた其角と落合重蔵の到着が遅いのをお園が心配しています。

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「今日ほど腹の立つ日はございません」

ようやく到着した其角は不機嫌で、まず一献とすすめるお園の酌も受け付けません。
お園は大高源吾の妹で、其角の紹介で土屋邸に腰元として仕えているのでした。

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落合重蔵に至っては、お園との同席すら拒絶。
土屋主税はお園を奥の間に下がらせて経緯に耳を傾けます。

「明日待たるるその宝船」

大高源吾が去り際に詠んだというその附句を聞いてハッと気づきます。
すでに決まった仕官なら「明日待たるる」とは詠まないであろう。
明日まで待つ必要があるということは、明日討入るということだ!

しかし口外するわけにいかず、土屋主税は酔って眠ったふりをします。

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奥の間で話を聞いていたお園。

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兄・源吾のことを情けなく思い自害を図ろうとします。

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土屋主税はそれを押しとめ、兄の本心を言いきかせます。

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おりしも聞こえる山鹿流陣太鼓。

土屋主税はその名手の名を指折り挙げていきます。
一に何某、二に何某、そして三人目に大石内蔵助・・・

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やはり討ち入りじゃ!
塀の合間から隣家の様子を伺う土屋主税が叫びます。

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驚いてまろび出た其角は
「そなたは大高が討ち入りせぬに賭けたな」と問う土屋主税に答えます。

「いかにも。しかしこの其角、賭けに負けとうござる」

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「そのなかに大高殿はおいでなさるか!」

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「其角が詫びているとお伝えくだされ!」

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座してじっと陣太鼓の数を数えていた土屋主税は
いましも仇討ちが果たされたと確信します。
果たせるかな、隣家を騒がせたお詫びにと大高源吾が口上を述べに参上します。

「兄は討ち入りに加わっておりました!」と喜ぶお園はしかし
「これより吉良の御首を主君の墓前に供え切腹します」
という兄の言葉に泣き伏します。

「武士はこうありたいもの」と感嘆する土屋主税も扇で涙を隠します。

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「大高氏、かかる御心とはつゆ知らず
 足蹴にいせし拙者の愚かさ、いざご存分にいたされよ!」

と刀を置く落合重蔵に大高源吾は

「ブタ侍よと罵られ足蹴にされしその折は
 落合殿こそ真の武士と心で拝んでおりました」

はやまったこといたされなとこれを制します。
「されば庭前をお汚し申す」と切腹しようとする落合を宥め
土屋主税は大高源吾に討ち入りの様子を語らせます。

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身振りを交えて討ち入りの様子を語る大高源吾。

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佳境に差し掛かると土屋主税は、落合重蔵に相手をするよう指図します。

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「心得た!」

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この組打ちの場面がやはりとても美しい・・・

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はや、おさらば・・・

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浅野殿は良いご家来を持たれたなあ!

主君に無念を晴らした報告をするため立ち去る大高の後ろ姿を見送りながら
土屋主税がしみじみ語ります・・・

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めでたかりかりけるわかれなり・・・

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男くさいドラマですけれど、龍助町の踊子役者は全員が女の子。

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朗々としたセリフ回しに、ジーンとくることしばしばでした。

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by dendoroubik | 2017-06-10 22:00 | ◇小松お旅まつり | Trackback | Comments(0)