長浜曳山まつり 2017 春日山『紅葉狩』

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3年まえの「春日山」の外題は『太刀盗人』。

松羽目物と呼ばれる舞踊劇で、洒脱でとてもおもしろかった印象があります。
今回の『紅葉狩』はメジャーな演目で、能を原作にした同じ松羽目物の舞踏劇。

やはりこれもドラマティックでわかりやすく、とてもおもしろかったです。




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解説などを読んで「わかったつもり」になることはできても
決して「わかる」ことのできない世阿弥の能とちがい
お馴染みの『船弁慶』『羅生門』の作者でもある観世小次郎信光の能が
ドラマティックで曲がりなりにもわかりやすく思えるのは
上流武士や公家をパトロンに持っていた世阿弥とはちがい
応仁の乱後の時代に生き、地方興行など余儀なくされたことによるといわれます。

「幽玄」よりも、一般受けする「風流」を盛り込む必要があった、と。

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秋も半ばの信州戸隠山。

余吾将軍平維茂は従者の右源太とともに紅葉狩りにやってきます。

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そこには宴を張る先客。

右源太に様子を見にいかせると
やんごとない女人がお忍びで侍女と紅葉狩りにやってきたとのこと。
維茂は興を妨げないように通り過ぎようとしますが
その心づかいにかえって感心した女人は酒宴を共にするように誘います。

無下に断ることもできず宴に加わることに・・・

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酒と侍女野菊の舞・・・下へも置かぬもてなしぶりに、盃を重ねる維茂・・・

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調子に乗った右源太は、座頭の滑稽な踊りを披露。

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やんごとない女人のまえで下品な踊りを・・・と維茂は叱りますが
座はかえって盛りあがり、姫も優雅な舞を披露します。

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美女の舞と酒に酔い痴れ、不覚にもうたた寝をする維茂・・・

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姫はそれを見届けると、鬼の本性を現わし「目を覚ますな」と言い捨てて山中に姿を消します。

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入れ替わりに(夢のなかに?)現れたのは山神。

山奥には鬼女がいて、ここで寝ていては喰らわれてしまう。
地団駄を踏んで維茂を起こそうとしますがいっこうに目覚めません。

山神は呆れかえって帰ってしまいます・・・

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「あら浅ましやわれながら」

夜風にようやく目覚めた維茂は姫の正体を見届けるべく山奥へ。
果たせるかな、姫と見えたは形相凄まじい鬼女。

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維茂と鬼女は丁々発止・・・

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一進一退の末、維茂は平家に伝わる名刀小烏丸で追い詰め、鬼女は松の梢から退散してゆきます・・・

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先日、関西ローカルの朝のTV番組で「長浜曳山まつり」が取りあげられ
「春日山」がクローズアップされていました。

見事な足拍子を披露していた「山神」役の少年は、3年まえの「舞台方」(当時4歳)
あまりの人の多さに驚いたのか泣き出して口上が述べられなくなり
観客をハラハラさせたあの男の子だと知って驚きました。

本人は「あんまり覚えてない」・・・って言ってましたけど(笑)

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Commented by ei5184 at 2017-04-27 18:38
丁度三千院の石楠花撮影に向かっている時、
読売TV「す・またん」の放送を聴きながら運転していました。
音声だけですが、手に取るように(笑)
口上の子供にハラハラドキドキだったようですが、
本番は見事に!
Commented by dendoroubik at 2017-04-27 20:01
eiさんもご覧に(お聞きに)なられていましたか!

3年まえ 長濱八幡宮での神前奉納では
ニコニコ 口上を述べていた舞台方の男の子が
アーケードでの狂言執行のときに急に泣きベソかいちゃって
振付の勝也氏が慌てて出てくる一幕を目にしました
ホントにあの時は見ている方までハラハラ・・・

最後には太刀盗人から舞台方が太刀を盗みだしてニンマリ
という原作にはないエピソートがついてたんですけれど
その時には元気に再登場して万雷の拍手でした(笑)
by dendoroubik | 2017-04-26 14:00 | ◇長浜曳山まつり | Trackback | Comments(2)