石桉神社 王の舞

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この日、2番目に見せていただいたのは
若狭町小原(おはら)の石桉(いわくら)神社の「王の舞」です。


氏子集落の南が「王の舞」北が「獅子舞」をつとめられているそうですが
両方とも一風かわったもので、これもたいへん興味深く見ごたえがありました。





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不思議な建物だなあとよく見てみると、赤い覆屋のなかに本殿が二棟並んでいました。

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石桉比古比賣神社という社名の神社は、同じ若狭町の大鳥羽にもあり
そちらは男神、こちらは女神を主祭神として二柱の神を祀っているのだそうです。

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「王の舞」を舞う少年が参拝。

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午後1時より祭典がはじまります。

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30分ほどで終了すると、獅子が石段をゆっくりおりてきます。

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獅子は舞殿のまわりを3周すると、石段下の白木の台の顎をのせ、しばし待機。

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小学校低学年の男の子が舞う「王の舞」がはじまります。

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唐草に鶴の模様の入った狩衣に袴。頭には侍烏帽子。
黑褐色の面の中央の高鼻は厚みがなく、横から見ると奇異な感じを受けます。
落としでもすれば折れてしまいそうなくらい薄い鼻です。

太鼓に合わせて、いくつかの動作を繰り返しながら舞われてゆきます。

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人差し指と中指を立てる剣印のような印を結び、左右の手をそれぞれ高く掲げる動作・・・

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両手で高々と天へ向けて捧げあげるような動作・・・

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鉾をまえに突き出す動作・・・

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そしていちばん印象的なのは、両手で何かをつかんで天まで大きく持ちあげるような動作です。

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それぞれの動作がなにを意味しているのかは僕には理解できませんが
単調な動作の緩慢な繰り返しが、やがて見る者のなかに
エモーショナルな波紋を惹き起こしていくのはほかの「王の舞」と同じです。

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この日見せていただいた「王の舞」は3つとも少年によって舞われていました。
若狭の「王の舞」の半数以上は少年によって演じられるものだそうで
なぜかはわからないものの、それは故のないことではないのでしょう。

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それまで白木の台に顎をのせて待機していた獅子は
「王の舞」がおわると、のそりと立ちあがり獅子舞となります。

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とぐろを巻くように自分のお尻に顎をのせ
ほどけたときに小刻みにブルブルと震える・・・という仕草を繰り返します。

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隣で楽しそうに眺めていた地元の方によると
これは獅子身中の虫を振るい落とす仕草をあらわしているそうです。

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どこかユーモラスな風貌です。

頬のふくらみがなく、鼻と口が水平に長く平べったくて
眦のあがり具合など、どこか「王の舞」の面に似た印象もあります。

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舞がおわると獅子はお菓子を仕込んで
胴幕のなかからバラ撒き、子どもたちの頭を噛んでまわります。

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ビニール袋を手にした子供たちが獅子の後を追って舞殿のまわりを走りまわります・・・

by dendoroubik | 2017-04-04 23:42 | ◆若狭の祭