2017年 03月 18日
近江八幡左義長まつり 2017 その4
白雲橋をわたってクジ順に日牟禮八幡宮まえの馬場へ。
いよいよ「ケンカ」がはじまります・・・
鳥居と白雲館のあいだの道路では宮入りまえに
「マッセ マッセ」の掛け声で左義長を回転させて盛りあがります。
すべての左義長が宮入りし、ケンカが佳境を迎える時間帯には
子ども左義長の「ケンカ」などもあり、絶えず賑やかです。
マッセ マッセ・・・
「ケンカ」は双方の担ぎ棒の先を交叉させ、左右どちらかに組み伏せた方が勝ち。
踊ったりはしない担ぎ手が、まるで踊るような様から「踊子」と呼ばれるように
「ケンカ」も、まるでホンモノの喧嘩のような迫力があります。
相手の踊子やダシに蹴りを入れたりしてはならない、といった厳然としたルールがあり
勝敗が決まったときには指揮官同士握手を交わしてノーサイド。
今や! 押せーっ!
勝ったからといって何があるわけでもないのに
死力を尽くすような戦いぶりに、見ている方まで熱くなります。
勝ったときの喜びようも見ていて清々しい・・・
馬場を無軌道に漂い、手当り次第に「ケンカ」をしている
・・・ようにも見えますが対戦相手とも取り決めがあるようです。
ただ、ずっと昔は町中で練り歩きの途中
出会いガシラに「ケンカ」がはじまる、ということもあったようです。
せーのっせ せーのっせ
ケンカは午後4時頃まで延々とつづきます・・・
死闘の果てに破損したダシ・・・この光景ははじめて見ました。
肩を落としながら「マッセ マッセ」とダシを回転させる
自虐的な洒落っ気にまわりから笑いと喝采がおこっていました。
自町へ引き上げる後ろ姿にも、どこか哀愁が漂います・・・
「ダシ・コンクール」で優勝した「為心町」のダシは無傷ながら
胴体自体が傾いていて「ケンカ」の凄まじさのほどが伺われます。
十三基の左義長はいったん自町へ戻り
練り歩きや休憩をとりながら夜の「奉火」を待ちます・・・