2016年 12月 09日
旅上
12月になると見たい祭り・・・というか、見に行ける範囲の祭りが少なくなるのと
仕事が忙しいこともあって、出かける機会がめっきり少なくなってしまいます。
そんな日がつづいて旅情がやみがたくなった夜に、決まって繙くのが
種村季弘が「放浪旅」をテーマに編んだ『放浪旅読本』というアンソロジーです。
ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん。
萩原朔太郎の有名な詩『旅上』からはじまって
家出、夜逃げ、無銭旅行、漂泊、亡命、逃避行、・・・
32の「放浪旅」を描いた小説、随筆が並んでいます。
ベッドで拾い読みしているうちに
いつしか旅情が快く慰撫されて眠りにつくか
ますます旅情が募って眠れなくなり
いつ実現するかわからない旅を夢想するかのどちらかです(笑)
by dendoroubik
| 2016-12-09 08:00
| 番外編
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