日本の祭りinながはま 「萬歳楼 自町執行」

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「日本の祭りinながはま」では、2日目に今年の当番山だった四山組の子ども狂言が再演。
1日目には、大トリで萬歳楼だけが『傾城阿波の鳴門 どんどろ大師の場』を上演しました。

1日目、駅前のレッドカーペットを見物していて
ビールでも飲もうと中座してウロウロしていると
萬歳楼の山蔵の方からシャギリの音が聞こえてきます。
練習でもしているのかと覗いてみると曳山のうえで
いままさに狂言がはじまろうとしているところでした。

プログラムには載っていない「自町執行」でした。

今回披露された「太刀渡り」「翁招き」などの行事も
その朝には、人知れず、きっちり神事が執り行われていました。
本日(ほんび)の朝、長浜八幡宮へ向かうまえに自町でおこなわれる狂言。
これまで再現されているのは驚きでした。

長浜の人々にとっては、たんなる「イベント」ではないのですね・・・




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千秋楽では涙を流していたお花ちゃん。 茶店の看板娘を可憐に演じます。


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お弓の登場に若衆からも歓声・・・

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昨晩、銭湯の帰りに、いっしょにお参りをする約束をしたのに
すっかり忘れて妙珍とどんどろ大師へ詣でた妙天にご立腹のお弓です。

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妙天・妙珍コンビには、今回も笑わされました。

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巡礼にご報謝~

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そこへ現れた、幼い巡礼姿の娘。
事情を聞くと、4年前に父母が行方をくらまし恋しさにひとり訪ねて巡礼しているのだといいます。
こんな可愛い娘をおいて行方をくらます親が許せない! とフンガイする妙天・妙珍・・・

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ととさんの名は阿波の十郎兵衛。かかさんの名はお弓と申します。
・・と聞いてびっくり。 それはまさしく4年まえに生き別れたわが娘。

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見覚えのある額のホクロ・・・

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しかし、お弓には母と名乗れぬ理由が・・・

夫、十郎兵衛は徳島藩の武士。
藩主の命を果たすため、お弓とともに諸国を行脚。
4年の歳月が流れ、路銀を使い果たした二人は
夜盗追いはぎをして大阪玉造に仮住居するおたずね者。

名乗って娘に累を及ぼすことはできないのでした・・・

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さぞかし母さまを恨んでいるであろうな・・・と問うお弓。
いえいえ・・・とただ母恋しさを切々と語るおつるにお弓の心は千々に砕けんばかり。

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宿に泊めてもらえず、叩かれたり、野に寝たり・・・

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どんなにひとり旅でも 金あらば野に寝ることもあるまい。 報謝をしてあげましょう。

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達者でいたなら、いずれ母さま、父さまに会える日もこよう。
もうもう思いあきらめて、早う国へ帰るがよいぞえ。

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お弓に母の影を見たのか、なかなか離れようとしないおつるの手を断腸の思いで振りほどき、送り出すお弓・・・

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ととさんや、かかさんに・・・  会われることぞ、会わしてたべ・・・南無大悲の観音さま・・・  

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おつる、堪忍してたも。 そなたが訪ねる母はわしじゃ。わしじゃわいなあ・・・

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これが一世の別れかいのう・・・
せっかくながの海山越え、艱難して あこがれ訪ねたるいとし子に ・・・

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イヤイヤ、どう思いあきらめても、いま別れてはまた会うことはならぬ身の上。

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たとえ難儀がかからばかかれ。
追いついて、連れ戻そう。オオそうじゃ、そうじゃ。

(そうじゃそうじゃと子に迷う、道は親子の別れ道・・・)

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おつる・・・やーい
(あとを慕うて・・・訪ねゆく・・・)

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「自町執行」なので、役者たちは地面のうえを歩いて退場します。
このあと、夜の執行のあとには、若衆に抱かれて退場していきました・・・

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Commented by ei5184 at 2016-11-19 17:36
へえ~こんな退場シーンまでありましたか!
舞台がはねた出待ちそのものですね(笑)
Commented by dendoroubik at 2016-11-19 23:10
☆eiさん

お弓ちゃんが通り過ぎるときはドキドキしてしまいました(≧∇≦)
小学生の男の子なのに(^-^;
by dendoroubik | 2016-11-19 14:36 | ◆日本の祭り | Trackback | Comments(2)