日本の祭りinながはま 「長浜曳山まつり」

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今年で24回目を迎える「日本の祭り」というイベントは
毎年、都道府県持ち回りで
近畿では和歌山に次いで2番目の開催となるのだそうです。

ホスト市長浜で4月におこなわれる「長浜曳山まつり」の
今年の出番山だった四山の子ども歌舞伎が上演される
・・・という大会のスケジュールとは別に
この祭りの諸行事もかなり再現されていて驚きました。




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この祭りは、とても厳格な取り決めによって執り行われ
たとえば、曳山のうえに女性が乗ることはもちろん
子ども狂言の練習所でさえ
役者のお母さんであっても入室できない、といわれるほど。

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今回、披露された「太刀渡り」は
祭り以外でおこなわれたのは過去一度だけで
「翁招き」にいたっては、いまだかつて
長浜八幡宮以外でおこなわれたことがないのだそうです。

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昨日31日、文化庁が推薦していた長浜曳山まつりを含む
「山・鉾(ほこ)・屋台行事」が事前審査をしていた評価機関によって
「ユネスコ無形文化遺産」に登録を勧告された、というニュースがありました。

評価機関の登録勧告が覆った例はなく、まもなく正式に登録が決まるようです。

これを記念して例外的におこなわれたのが今回の行事です。


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1日目は萬歳楼が曳き出され
駅前通りのレッドカーペットで子ども狂言が執行されました。

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2日目の朝、今年の当番山4山組が
子ども狂言の執行される曳山博物館まえへ。

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本日(ほんび)4月15日の朝、小舟町から
長浜八幡宮へ渡ってくる長刀組の「太刀渡り」は
この祭りの起源ともいわれる厳粛な行事です。

先頭は金棒をもった人行事。
裃姿の警護、金幣の稚児、守護がつづき・・・

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紋付の着物の裾を尻からげにして
化粧まわしをつけ、腰に小刀、右手に金棒を引く力士。

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そして主役の子ども武者十騎。

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甲冑姿で2メートルほどの木製の大太刀を佩き
背中のは抜き身の刀を交差させ、そのうえに赤い母衣。

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戦乱で廃絶しかけた長浜八幡宮に
長浜城主となった豊臣秀吉は家中を挙げて社参。

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そのときの出で立ちは、源義家の前九年の役
後三年の役の凱旋の様子を再現したものだったらしく
その後の経緯は詳らかにしませんが
これが町衆に引き継がれたものがこの行事です。

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晴れやかな雰囲気に溢れた「長浜曳山まつり」ですけれど
「太刀渡り」のときばかりは観客にも静粛が求められます。

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子ども狂言が執行できなかった年にも
この行事だけはおこなわれてきたのだそうです。

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本日の朝、太刀渡りが長浜八幡具から御旅所へ向けて出発したあと
長刀組の裃姿の中老が「長刀組」と書いた札つきの青竹を抜き
その年の壱番山の山車に向かって差し出す「翁招き」の儀式があります。
この山車から奉納狂言がはじまる、という神への合図です。

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しゃぎりの音が響き渡り、子ども狂言がはじまります。
今年の当番山4山組すべての狂言が執行されましたが
同じ場所で、すべての山組が執行するのも異例のことだそうです。

曳山博物館の山蔵の扉も開かれ、展示中の山車もお目見え・・・

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曳山博物館へ向かう、当番山の孔雀山・・・

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壽山、猩丸、高砂山、鳳凰山4基が
各山蔵のまえへ曳き出され、公開されていました。

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この日の長浜の町は、曳山まつり本番さながらの祝祭空間・・・

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Commented by ei5184 at 2016-11-01 16:57
成程、泊りがけで訪ねられた事が良く解りました。
今回は特別だったのですね~ 次回は無いのかもしれませんもの!
来年の4月は楽しみにしています。
処で子ども歌舞伎を掲載するのに枚数が絞れずに困っています(笑)
Commented by dendoroubik at 2016-11-01 17:27
☆eiさん

たんに往復の交通費よりも宿泊費の方が安かったからだけなんですけれど(笑)
ひと気のない八幡宮や町なかで行事を眺めるのは
この祭りを愛する者としては至福のひと時でした
とはいえ やはりイベントと祭りとは自ずと風情がちがいますので
来年はぜひ本番で諸行事をお楽しみくださいませ

子ども狂言のお写真は 絞らず どんどんお出しいただければ嬉しいです(笑)
by dendoroubik | 2016-11-01 07:00 | ◆祭り | Trackback | Comments(2)