村国座奉納子供歌舞伎

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美濃、飛騨地方は地歌舞伎が盛んで全国でも群を抜く29もの保存団体が活躍し
8つもの専用の芝居小屋が現存するそうです。
重要有形民俗文化財に指定される小屋がふたつありそのひとつがこの「村国座」。

岐阜県各務原市おがせ町村国神社境内にあり、祭礼で氏子が奉納する地芝居を上演するため
明治10年に創建されたもので、廻り舞台や花道、奈落まで備えた本格的な農村舞台です。





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村国神社拝殿の斜め前に建つ「村国座」。 桟瓦で葺いた切妻屋根に白漆喰の壁が美しい・・・

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子供歌舞伎が2本、前後に子供舞踊があります。
「新舞踊」と呼ばれる舞踏は小学1~3年生、4~6年生が地歌舞伎役者を務めます。

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米原曳山まつりへ寄り道して予定より遅れてしまいましたが
なんとか「壽式三番叟」の途中から見ることができました・・・

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各務区の東組、中組、西組が一年交代で、神輿を奉仕する「屋形番」裏方を務める「行燈番」
そして地芝居を上演する「芝居番」を担当します。 今年は西組が芝居番でした。

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後方はガラリと開放され、立ち見で外からも観覧できるようになっています。

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「手習子・お駒恋姿」

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御祝儀をいただいた人の名が書かれた熨斗が天井にビッシリと吊るされているのが
この芝居小屋のもともとの意匠であるかのようないい雰囲気を醸しています。

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上手の袖に太夫座。

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最初の狂言は「白虎隊秘聞 飯盛山時雨」という珍しい地芝居。 場面転換では廻り舞台が活躍していました。

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奈落にある廻り舞台の操作場。 担ぎ棒を人力で押して舞台を回転させるそうです。

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おひねりの雨嵐・・・

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2本目の狂言まで時間がありましたので、いったん外へ出ると
獅子頭を載せた太鼓台(?)が村国神社へ向かうところに遭遇。

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「お七」

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恋はおなごの命じゃないか♪
・・・みたいな曲で、かわいい女の子が踊っていました。
知ってるのかなあ・・・八百屋お七なんて(笑)

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中央に板張りの平土間席と、2階には両端に桟敷席。 花道もついています。

toraさんによると、昔は2階の桟敷席も一般に開放されていたそうですが
現在は下手がスタッフ、上手が来賓席になっています

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2本目は歌舞伎三大名作「菅原伝授手習鑑 車引」の場

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「村国神社奉納歌舞伎」は昭和40年頃から役者を大人から子どもに変更し
いまも秋の祭礼で人々の喝采を受けています。
多くの農村舞台が解体のやむなきに至るなかこうして残っている
・・・というだけで稀有のことですが、その奉納歌舞伎の盛況ぶりと熱気を目の当たりにすると
この芝居小屋がたんなる「文化財」ではなく人々に愛され「生きている」ことが実感できます。

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Commented by tora003 at 2016-10-15 18:54 x
地歌舞伎に思い入れの深いdendoroubik さんのセンスが伝わってまいります。
知らないうちに奈落まで目を向けられるとは思いませんでした。
農村歌舞伎は程よい酒の回り具合でシャッターを切るのが通の楽しみ方かもしれませんね。

Commented by dendoroubik at 2016-10-15 22:03
☆toraさん

出かけるまえに「下調べする派」と「しない派」がいるかと思います
自分は「なんとなくする派」です 無精なので(笑)
村国座は下調べするまでもなく tora さんのブログでお馴染みのつもりでしたが
そんな無精な思い込みを越えて いっぱい発見がありました
調べようと調べまいと 現地へ行けば発見があるはずで
それがわざわざ祭りに足を運ぶ理由ですね

自分の想像力が 快く裏切られる瞬間こそ 無上のよろこびです(笑)
by dendoroubik | 2016-10-14 22:00 | ◆美濃の祭 | Trackback | Comments(2)