2016年 10月 04日
上鴨川住吉神社の神事舞 後篇
前回の「リョンサンの舞」「 獅子舞」「田楽」のほかに「扇の舞」「高足」という多彩な芸能が披露されます。
そのあと番外として「巫女の舞」が舞われるのですが、前半とはちがいこれがとても難解です。
扇で中空に大なにかを描くような仕草と、つま先で地面を後ろへ掻き出すような身振りの繰り返し・・・
もともとがこういうものだったのか、それとも永きにわったって継承されているうちに
舞が簡略化されていったのかはわかりませんが、ここで演じられる能舞は、ほとんど動きらしい動きがありません。
次は「六ぶん」になっていますがこれは垂れ幕の中で演じられていたらしく(あとから知りました)
「翁」です。
これもときおり緩慢な動きがある以外、ほとんどの時間が達拝して立ち尽くしているばかり・・・
つぎは「たからもの」となっていますがこれがどれを指すのか、まったくわかりませんでした。
同じ翁面で、異なる曲を演じていたのでしょうか・・・
用途の不明な7面の能面(尉面・冠者面・媼面・陵王面)が現存するそうです。
「東には女はないか男巫女」
幕のなかから謡いが聞こえると、これに呼応するように
「女はあれどもおかみが嫌いで男巫女」
と若衆の合唱がつづきます。
掛け合いのようなこの謡が繰り返されるうちに能舞は終了。
意味はわかりませんが、どこかユーモラスな雰囲気です。
能面、楽器を本殿へ納めます。
能舞終了後、赤い化粧まわしをつけた幼児の相撲がありました。
しっかり聞きとれませんでしたが「東西両横綱」と呼ばれていたように思います。
長男以外の「宮座」に入れない子どもたちは「祇園座」といわれる別な組織に属します。
実力の伯仲した男の子どうしの真剣勝負などもあり、負けた方が悔し涙を流すような場面も・・・
お蔭で知らない各地の神事・祭りを堪能させて頂けます。
こういう素朴な神事を後世に伝えるためには、
大変な労力と世代へ繋ぐ努力が一層必要なんでしょうね~
貴重なご案内を、ありがとうございました。
おわらの歌詞を調べても それで風の盆が楽しめるわけでなく
知らなくても楽しめることはまちがいありませんが
知っていた方がより味わい深くなるということも確かで
祭りのことを調べるのはその程度の動機に基づくものですので
書かれていることを信じたりなさらないでくださいね(笑)
ただ 後半の「翁舞」はまったく理解できず むずかしすぎて
正直「楽しむ」ことができませんでした
隣り合わせた 東京からお越しの音楽家の方は
祭りの「音」に耳を傾けて 録音などされていました
そもそも「音」を「楽」しむ耳の出来からして僕とはちがうのでしょうね(笑)